MNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは?

MNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは、「電話番号を変えず」他の携帯キャリア(携帯電話会社)に移転しても電話番号がそのまま使える制度です。
この記事では、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)説明から「予約番号」とは?取得方法や有効期限、実施する際の注意点などについてご紹介します。

MNPとは

MNPとは

MNPとは「Mobile Number Portability」の略となります。
現在使っているスマートフォンや携帯の「電話番号を変えず」他の携帯キャリア(携帯電話会社)に移転しても電話番号がそのまま使える制度のことです。
MNPは携帯電話会社によって日本語での呼び方はいくつかあり「携帯電話番号ポータビリティ」と呼ばれることが多いです。

MNPをする際に必要な手続き

MNPを行う際に必要な手続きは大きく2つの手順が必要です。
「MNP予約番号」を契約中の携帯電話会社で発行する。
「MNPの転入手続き」を転出先の携帯電話会社で行う。

特にポイントとなるのが「MNP予約番号」の発行となります。
MNP予約番号には有効期限などがあるため、しっかりと理解し、効率よくMNPの予約番号を発行することが重要となります。
次の章から順番に説明していきます。

MNP予約番号とは

「MNP予約番号」はMNPの手続きのために必要な10桁の番号です。
現在契約している携帯電話会社から発行されるもので、MNPが完了するまで必要となる番号となります。
「MNP予約番号」を取得することで、現在使っているスマートフォンや携帯電話の電話番号を変更せずに、ほかの携帯キャリアや格安SIMを提供するMVNOへの契約変更が可能となります。

MNP予約番号を契約中の携帯電話会社で発行する

まずは、現在契約している携帯電話会社で「MNP予約番号」を発行します。
「MNP予約番号」の取得は「電話」「Webサイト、オンライン」「店頭」などの種類があります。

ウェブサイトのオンライン手続きが一番手軽ではあるのですが、契約状態によってはウェブサイトだけでは手続きが不可能な場合があります。
ウェブサイト上の手続きで、何度か試してエラーが出る場合は、契約関係において修正しにくい内容の場合があります。
可能であれば、コールセンターや店舗サポートに頼る方が早く解決する可能性が高いと思われます。

MNPの申し込みができるのは原則「契約者本人」となります。
本人確認が終わると、MNPの経緯(理由)についていくつか質問されます。
「乗り換え理由は?」「いつごろ乗り換えるのか?」「乗り換え先の携帯電話会社はどこか?」「乗り換えはいつ頃から考えていたか?」などの内容となります。
それが終わると10桁の「MNP予約番号」が発行され「ショートメール」「メール」電話の場合は「口頭」で伝えられます。

「MNP予約番号を取得=即解約」と考えてしまいがちですが、MNPの予約番号を発行しただけでは解約とはなりません。
転出先の携帯電話会社への転入手続きが完了するまでの間、現在の携帯電話会社での契約が続きます。

MNP予約番号発行の手数料

MNP予約番号発行自体には手数料はかかりません。

その他に「MNP転出手数料(携帯電話番号ポータビリティ手数料)」というものがあります。
これは「MNP予約番号」の発行とは別のものとなり、MNPが完了した時点で請求が発生するものです。

「MNP転出手数料」に関しても規制の緩和が進んでいます。
「MNP転出手数料」が無料の携帯電話会社が増えていますので、ご自身の携帯電話会社での手数料を一度確認をしてみましょう。

MNPの際に定期契約をしている場合は要注意

注意点として、2年間の継続利用での割引など「定期契約」を結んでいる場合には「中途解約手数料」や「違約金」という料金がかかる可能性があります。
MNPとは実質的に「転出元の携帯電話会社の解約」から「転出先の新たな携帯電話会社での契約」までを含めた制度となります。
「解約」と「新規契約」に関する手続きや確認事項が、MNPの手続きの中に含まれているとイメージしてください。

スマートフォンの本体代金の分割支払いなどは、一括清算やそのまま継続して分割支払いとなります。
MNPで乗り換えを実施する場合「中途解約手数料」「違約金」「スマートフォン本体の分割払い」には注意し、確認をするようにしましょう。

日本では、携帯電話の競争を自由化していく流れがあるため、携帯電話会社のサービスを乗り換える際の手数料などあらゆる制限を緩和していく方向に進んでいます。
「定期契約」の解約は「条件の緩和」や「廃止」の方向で進んでいます。
実際に2021年に入り、定期契約の解約手数料は、廃止されている携帯電話会社が多数あります。(※2021年11月現在)
MNPのしやすさも自由競争の促進には重要となるため、今後も改善が進んでいくでしょう。

MNP予約番号の有効期限

MNP予約番号の有効期限は、予約番号取得日を含め「15日間」となります。
MNP転出の手続きは、そのMNP予約番号の期限が切れるまでに手続きを完了する必要があります。

MNP予約番号の有効期限を過ぎるとどうなるのか

MNP予約番号の有効期限を過ぎると、予約番号は失効します。
うっかりしてMNPの予約番号の期限を過ぎて、MNP予約番号が無効になったとしてもペナルティなどはありません。
もしMNP予約番号の期限を過ぎてしまった場合、再度同じ手順でMNP予約番号を再発行することができます。
その際にもMNP予約番号の発行手数料などは発生しません。

注意点として、転出先の携帯電話会社によっては、MNP予約番号の有効期限の残りが10日以上ないと申し込みができない携帯電話会社もあります。
特に、オンラインでの手続きや格安SIMの即日MNPの申し込みの場合に多い傾向があります。
MNP予約番号を使って新規申し込みをしてから、開通手続きまでの時間が、数日間から1週間程度かかる場合があります。
そのため、MNPでの転出先において、MNPの約番号の有効期限がギリギリの状態の場合に受付ができない可能性が高くなります。
受付ができない場合は、再度MNP番号の発行が必要となり、二度手間になってしまいます。
乗り換え予定日を具体的に決めてから効率よくMNP予約番号を発行してもらうと良いでしょう。

MNPの転入手続き

乗り換え先の携帯電話会社へはウェブサイトや店頭でMNP転入の申し込みをします。
格安SIMを提供している携帯電話会社の場合には、店舗がないことが多いため、ウェブサイトからの申し込みが多い傾向があります。
ウェブサイトでの契約に慣れている方にアドバイスをもらうのも良いでしょう。
MNP転入の申し込みでは「プランのみ」の申し込みと「プランと端末のセット」の申し込みの2つを用意しているところもあります。

「プランのみ」の場合、端末であるスマートフォンなどはご自身で用意することになります。
ご自身で用意する場合は、転出前に使っているスマートフォンがそのまま使える場合もありますが、使用できるかどうかは転出先の携帯電話会社での確認が必用となります。

MNP開通手続きの時間によって完了までの時間も変わる

初期設定時の時間によってはMNP完了時間が当日ではなく、翌日以降になる場合があります。
MNP開通手続きの受付時間は携帯電話会社によっても違うため、乗り換え先の携帯電話会社の開通手続きの目安をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

利用開始手続き

新しい携帯電話会社での申込みが完了すると、基本的な流れでは「SIMカード」「SIMカードとスマホ」が店頭なら直接渡されます。
オンラインの場合は郵送されてきます。

利用開始手続きの方法は送られてきたSIMカードやスマホと一緒に同梱されている説明書を見て進めるか、携帯電話会社のウェブサイトでも確認できます。
最終的に通話ができるかどうかを確認できればMNPでの転入手続きが完了します。

一部のキャリアやスマートフォンでの使用となりますが「eSIM」というスマートフォン本体のチップに内蔵されてるタイプの「SIMカード」の機能があります。
契約者情報等(プロファイル)をネットワーク経由で書き換えできるSIMとなります。
携帯電話会社の契約などの情報を「eSIM」では「プロファイル」というファイルをダウンロードすることによって書き換えます。
そのため「eSIM」は物理的なSIMの入れ替えなしにSIM交換を完了することができます。

MNPが完了した時点で前の携帯会社との契約は解約となる

MNPが全て完了した時点をもって、前の携帯会社との契約は完了となり、新規で転入した携帯電話会社との契約が開始される形となります。
新しい携帯電話会社からの請求書、そして、前の携帯電話会社からの最終の請求書は特に注意し確認をするようにしましょう。
不明点がある場合は早めに確認をし、解決するようにしておくと良いでしょう。

MNP予約番号の取得連絡先

携帯電話会社の3大キャリアであるNTTドコモ、au、ソフトバンクのMNP予約番号の連絡先やサイトを紹介します。

NTTドコモ


  • 電話番号:151(ドコモの携帯)、0120-800-000(一般電話)
  • 受付時間:9:00~20:00(年中無休)
  • ウェブサイト:My docomo

au


  • 電話番号:0077-75470(携帯・一般電話)
  • 受付時間:9:00~20:00(年中無休)
  • ウェブサイト:My au

ソフトバンク


  • 電話番号:5533(ソフトバンクの携帯から)/0800-100-5533(一般電話)
  • 受付時間:9:00~20:00(年中無休)
  • ウェブサイト:My SoftBank

まとめ

MNPに関して、MNP発行の手続き方法や有効期限などについて紹介をしてきました。
MNPの仕組み自体はシンプルなものとなります。

契約の状況によってMNP自体の手続き自体よりも、既存の契約に関する手続きや確認の方に手間がかかる可能性があります。
MNPで乗り換えを検討している場合、まずは具体的な方法を確認してみると良いでしょう。

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