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Wi-Fi 6と言う新通信規格はどのようなものか?Wi-Fi 5と比較して何が違うのか
2019年11月にWi-Fi 6が世界に発表されました。Wi-Fi 6によって、私達の生活は大きく変わるでしょう。
Wi-Fi 6の本格導入は2020年の12月と言われていますが、その前にそもそもWi-Fiとは一体どういうものなのか、またWi-Fi 6は従来のWi-Fiと何が違うのか解説いたします。
Wi-Fiとは?
パソコンやタブレット端末をインターネットに接続する際、電波を用いた無線接続する方法を「無線LAN」と呼びます。
それに対して、LANケーブルを使ってモデムと端末をつないで、インターネットに接続する方法を「有線LAN」と呼びます。
無線LANは、ケーブルをつなぐ必要がないため、自由な場所で使えたり、レイアウトがすっきりするメリットがあります。
無線LANにはいくつか規格があり、今回新しく登場したのが「Wi-Fi 6」です。
Wi-Fi 6とはどんなもの
「IEEE 802.11ax」という規格の名称が「Wi-Fi 6」で、これらは同じものを指します。
Wi-Fi 6の詳細については、以下の表を参考にしてください。
名称 | Wi-Fi 6 |
---|---|
規格名 | IEEE 802.11ax |
周波数帯域 | 2.4GHz・5GHz |
最大転送速度 | 9.6Gbps |
チャネル帯域 | 20MHz・40MHz・80MHz・80MHz+80MHz・160MHz |
マルチユーザー数 | 最大8台 |
Wi-Fi 6に対応した機器
ドスパラ ゲーミングPC GALLERIA ガレリアノートモデル
現在販売中のドスパラ ゲーミングPC GALLERIA ガレリアノートモデルは次世代無線LAN規格 Wi-Fi 6を実装。ゲームや8Kストリーミングを、かつてない超高速通信で楽しめます。
Galaxy S10 SCV41
初めてWi-Fi 6対応の端末として世界で認証されたのが、韓国のSamsung Electronics社が開発・販売した「Galaxy S10」のシリーズです。
日本でも「Galaxy S10」の端末がdocomoとauから発売されていますが、日本の法や環境を整えるため、発売当初国内ではWi-Fi 6に対応していませんでした。
2020年1月25日時点で、ドコモ版Galaxy S10/S10+がAndroid10へのアップデートによってWi-Fi 6に対応可能です。
参考サイト: au Galaxy S10(ギャラクシー エステン)SCV41 | スマートフォン(Android スマホ)
iPhone 11
日本で購入できるWi-Fi 6対応iPhone(2020年2月時点)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
iPhone 11の製品紹介の中でWi-Fi 6についての情報があります。
より速いWi‑Fi
Wi‑Fi 6(802.11ax)に対応し、コンテンツのダウンロードが最大38パーセント速く。引用サイト: iPhone 11 - Apple(日本)
との事で、ダウンロード速度が38%も向上する非常に高速なWi‑Fi規格であることをPRしています。
無線LANルーター
Wi-Fiの発信に必要な無線LANルーターに関しては、多くのWi-Fi 6対応商品が市場に登場しています。
Wi-Fi 6はなにがスゴイの?
「Wi-Fi 6が新しく登場したのは分かったけど、一体何がスゴイのか分からない」という方は、次の表をご覧ください。
Wi-Fi規格名 | 最大通信速度 | 周波数 | 呼称 |
---|---|---|---|
IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 | - |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz | - |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz | - |
IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz | Wi-Fi 4 |
5GHz帯 | |||
IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 | Wi-Fi 5 |
IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz | Wi-Fi 6 |
5GHz帯 |
引用サイト: 初心者向け 次世代Wi-Fi規格“Wi-Fi 6”とは? Happy Wi-Fi Life - エレコム株式会社 - エレコム株式会社
Wi-Fi 6は、従来の Wi-Fi 5から新たに開発を進め、新技術を生み出しました。この新技術により、通信速度の向上などあらゆる性能が向上しました。
今回は以下の項目に関して説明をいたします。
- 高速化
- セキュリティ向上
- 省電力機能向上
- 複数台の同時接続数が増え、効率性向上
- 大容量通信に対応
高速化
Wi-Fi 6は Wi-Fi 5の約1.4倍の最大伝搬速度、9.6Gbpsでの高速化が可能となっています。この値を「理論値」と言います。
今回Wi-Fi 6の高速化は単純に理論値を上げただけではありません。
「スループット向上」という効率性を上げたことによって、私達が体感できるレベルで速度向上を感じられます。
Wi-Fi 6によってスループットが向上するので、駅、空港の交通機関のような、人が多くネットの使用が高密度な環境において、ネットがつながりにくい、動画が止まるなどの問題が解決します。
また、高速化は私たちの生活にも大きな影響を与えます。IoTに関連する製品によって、家の中ではWi-Fiが必要な場面が常にあります。スループットの向上によって混雑していた通信環境が改善し、より生活が便利になります。
◆キーワード解説:スループット
機器や通信路などの性能を表す特性の一つで、単位時間あたりに処理できる量のこと。
ITの分野では、コンピュータシステムが単位時間に実行できる処理の件数や、通信回線の単位時間あたりの実効伝送量などを意味することが多い。引用サイト: スループットとは - IT用語辞典 e-Words
セキュリティ向上
今回Wi-Fi 6では、セキュリティ面も向上しました。ここでは、Wi-Fi 6のセキュリティに関して紹介いたします。
Wi-Fi 6は Wi-Fi 5よりもセキュリティが強化されました。Wi-Fi 6のセキュリティは「WPA3」と言う名称で、Wi-Fi 6のセキュリティ規格の必須条件となります。
◆キーワード解説:WPA3
WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)とは?
2018年6月、無線LANの普及促進の業界団体であるWi-Fiアライアンス(Wi-Fi Alliance)によって策定され発表された新しい規格。
従来のWPA、WPA2に比べパスワードの保護能力が向上している、Wi-Fi6にもWPA3が採用されている。
個人用のWPA3-Personalと大規模企業や政府・行政機関、金融機関用のWPA3-Enterpriseが存在する。
省電力機能向上
スマートフォンを使っていない時もバッテリーが消費され、いざスマートフォンが必要になったときに残量が少なくて困ったという経験はありませんか?
今回Wi-Fi 6によって、状況が改善されるかもしれません。
Wi-Fi 6から、TWT(ターゲットウェイクタイム)という機能が追加されます。
TWTはWi-Fiルーターとデバイスの通信するタイミングを調整し、デバイスの消費電力を減少させる効果があります。
複数台の同時接続数が増え、効率性向上
スループット向上に大きく寄与しているのが、「UL/DL MU-MIMO」です。
UL/DL MU-MIMOによって、Wi-Fiルーターとデバイスのやり取りがスムーズになり、私たちが実感できるレベルで実行速度が速くなります。
また最大同時接続台数が4台から8台に増える点でも、スループット向上に寄与しています。
大容量通信に対応
Wi-Fi 6は一度に伝送できる情報量が増えています。
情報伝達量 | |
---|---|
Wi-Fi 5(IEEE802.11ac) | 256QAM (8bit) |
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) | 1024QAM(10bit) |
Wi-Fi 5と比較すると、Wi-Fi 6のほうが、1.25倍程度、送信データ量が増えたと言えます。
Wi-Fi 6で私達の生活はどうなるのか?
企業
従来のWEB会議だと通信状況によって遅延が発生し、会議がスムーズに進まないなどの問題がありました。
Wi-Fi 6に変えると、WEB会議で同僚と仕事がスムーズになります。
大容量のストリーミングビデオを見ての研修も可能です。
Wi-Fi 6がオフィスに導入されることによって、私たちの仕事環境がスピーディかつスムーズになって行くでしょう。
教育機関
AR/VRを利用した学習や研修が今後増えていくと言われています。今まで問題だったのは、大容量の通信を利用する点でした。
Wi-Fi 6によって、AR/VRは新たな転換期を迎えます。
医療機関
今後病院や手術室では、ビデオ、オーディオ、データをやり取りする遠隔診断や遠隔治療のニーズが拡大していくでしょう。
手術室から遠隔オフィスに大容量の医療データが送信されることも想定されます。Wi-Fi 6が導入されることによって、遠隔地にいる医療の専門家がアドバイスを提供したり、手術機器を遠隔操作したりすることが可能になります。
イベント会場
スタジアムでのスポーツ観戦やイベントスペースでのライブ配信など、ストリーミングメディアの需要が増していきます。
これまで公共のWi-Fiは混雑が多く、大事な場面が見られないなどの問題がありました。Wi-Fi 6の導入により、通信パフォーマンスの向上が期待されます。
Wi-Fi 6を利用するには何が必要か
Wi-Fi 6に対応した端末とルーターやケーブルが必要になってきます。
- 高規格のLANケーブル
- Wi-Fi 6に対応した接続端末
- Wi-Fi 6に認証された中継器、ルーターなど
具体的な内容を紹介します。
Wi-Fi 6の性能を最大限発揮するには高規格のLANケーブルが必要
LANケーブルは、通信速度や伝送帯域により複数のカテゴリーに分けられています。各カテゴリーごとに通信速度の上限・伝送帯域に違いがあるため、注意が必要です。
規格 | 通信速度 | 伝送帯域 |
---|---|---|
CAT5 | 100Mbps | 100MHz |
CAT5e | 1Gbps | 100MHz |
CAT6 | 1Gbps | 250MHz |
CAT6A・CAT6E | 10Gbps | 500MHz |
CAT7 | 10Gbps | 600MHz |
CAT7A | 10Gbps | 1000MHz |
CAT8 | 40Gbps | 2000MHz |
Wi-Fi 6に最適なのはカテゴリー6A以上
Wi-Fi 6を活用するには、カテゴリー6A以上のLANケーブルを選択することが必須です。
※カテゴリー7以上は、業務用サーバーなどで利用されることが多く、一般家庭向きではありません。
Wi-Fi 6の最大転送速度は9.6Gbpsなので、カテゴリー6Aで問題ありません。
カテゴリー6以下のLANケーブルですと、Wi-Fi 6の性能を活かすことができませんので、注意しましょう。
また家にあるLANケーブルのカテゴリーを確認したいけど分からないという方がいるかもしれません。
次に簡単にLANケーブルのカテゴリーを確認する方法を紹介します。
LANケーブルにカテゴリーが記載されている場合
LANケーブルに直接カテゴリーが記載されている場合があります。
この場合は「CAT.5E」と記載されているので、「カテゴリー5e」です。
LANケーブルにカテゴリーが記載されていない場合
LANの通信速度を確認してみることで、速度の情報からLANケーブルのカテゴリーがある程度わかります。
「コントロールパネル」を起動
「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」
「 アクティブなネットワークの表示 」 欄右側の 「 接続: 」 に表示されている [ ネットワーク ] をクリックします。
※今回は例として、 [ イーサネット2 ] をクリックします。
「 イーサネット 2 」 の状態が表示されます。「 接続 」 欄の 「 速度: 」 を確認します。
無線ルーターもWi-Fi 6対応が必要
無線ルーターもWi-Fi 6対応のものを購入する必要があります。
Wi-Fi 6対応ルーターを買った場合、現在持っているWi-Fi 6に対応していない機器は使えなくなってしまうのでしょうか?
実は、Wi-Fi 6対応の無線LANルーターは、従来の Wi-Fi 5以前の通信規格にも対応しています。
今まで使用していた端末(スマートフォン・PC)は、 Wi-Fi 5やそれ以下の通信規格で利用することが可能です。
まとめ
2020年は、ITの世界では大きな転換期になると言われています。
Wi-Fi 6元年、5G元年、AR/VRの転換年として、私達の生活が大きく変わると言われています。
今後新しい機器を購入する際、Wi-Fi 6に対応しているのかという点も確認しつつ検討するといいでしょう。
スマートフォンの買い替えや乗り換え時にWi-Fi 6が規格として入っている端末を選択した場合、Wi-Fi 6対応ルーターなどを合わせて購入することで、便利さをいち早く感じられます。
Wi-Fi 6について分からないことがあれば、是非ドスパラにご相談ください。
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