これからの時代はオクタコア?よく聞く単語「オクタコア」って何?

最新のスマートフォンなどが発表されるとその性能について「オクタコアCPU搭載」などという言葉が使われているのを目にしたことはありませんか?「CPUの性能のことだろうとは思うけれど具体的な意味はちょっと……」という方も多いと思います。ここでは「オクタコア」とはなんなのかを説明していきます。

オクタコアとはCPUの数のこと

パソコンやスマートフォンを日常的に使っている人なら、「CPU」に関連して「オクタコア」という単語を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)とは、「中央演算処理装置」という意味で、スマホやパソコンの頭脳的な役割を担う大事なパーツのことです。

数年前は「デュアルコア」や「クアッドコア」だったものが、2017年は「オクタコア」に変わってきています。 「オクタコア」とは、「オクタ」=「8」、「コア」=「CPUのコア(中心部)」を表します。つまり、オクタコアとはCPUのコアが8個あるという意味です。

ちなみに、デュアルコアは2個、クアッドコアは4個、ヘキサコアは6個のCPUコアがあるということになります。このように複数のコアを持つCPUのことを「マルチコアCPU」と言います。
現在のCPUは大抵がマルチコアCPUとなっていて外見上は一つのCPUに見えますがその内部は複数のコアで構成されているのです。

コア数が増えるメリット

CPUの性能を表すものとして「クロック周波数」というものがあります。単位は「GHz(ギガヘルツ)」です。一昔前は「MHz(メガヘルツ)」が使われていたのですが、処理能力の向上とともに、単位もアップしました。例えば、5GHzなら1秒間に50億回数ものクロック信号が発生しているということになります。クロック周波数の高さはCPUの処理能力の高さに繋がります。

現在のCPUではクロック周波数とコアの数によって性能が決まるといえます。周波数の高さは単純な計算力の高さといえますが、コアの数が増えるとその計算が同時に複数行えるようになります。4コアなら4つ、8コアなら8つの計算が同時にできるようなものです。

アプリケーションによって異なる恩恵

コア数が多くなったからといって単純にコアの数だけ速くなるというものではありません。4コアCPUより8コアCPUのほうが2倍速い、とはならないのです。マルチコアによる恩恵はアプリごとに異なりますのでここでは具体的には触れませんが、主に動画の制作など重たい作業をするときなどにこの差がより大きく現れます。

パソコンの3Dゲームもかなり処理の重いジャンルになりますが、最近までマルチコアに対応するものはとても少なく、その性能を存分に発揮することはできませんでした。Windows10の登場とともに徐々に対応ゲームも増え、その恩恵を預かることができるようになってきています。

スマートフォンではマルチコアがトレンド

スマートフォンやタブレットなどに搭載されているCPUはまた少し事情が異なります。これらのモバイル機器ではCPUの発熱の問題を解決するのが難しくパソコンのように周波数を上げることができません。その代わりコア数を増やすことで処理能力を向上させているのです。そのためパソコン用のCPUではオクタコア搭載のCPUはハイエンドに限られますがモバイル機器などでは比較的多くの機種に搭載されています。


このように最近のCPUは「マルチコア」という仕組みが当たり前になってきています。その種類は様々ですがパソコンにはパソコン向きの、スマートフォンなどのモバイル機器向けにはモバイル機器向けのCPUがあります。新しいパソコンやモバイル機器を買うときはCPUの種類にも注目してみると面白いかもしれません。

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