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メタバースとは?意味をわかりやすく解説
メタバースとは「インターネットで展開される没入感の高い仮想空間」で、暗号資産を媒体とし現実世界の経済圏にも影響を及ぼすものともなっています。
この記事では「メタバース」がどのようなものかを基本から紹介し、現在の実用例やどのようなことができるのか、具体例をあげながら解説していきます。
もくじ
メタバースとは?
メタバース(Metaverse)は「高次の」「超越した」という意味の「Meta」と「宇宙」を意味する「Universe」を組み合わせた造語です。
メタバース本来の意味を知るためにまずはメタバースのイメージを理解しましょう。
メタバースは「インターネット上の仮想空間」
メタバースは「インターネット上の3次元の仮想空間」のことです。
メタバースは「サマーウォーズ」や「レディ・プレイヤー1」といった映画を見たことのある方はイメージがしやすいかもしれません。
メタバースはまだはっきりとした定義が定まっていません。
メタバースには広義では「Second Life」のような「オンラインゲームの世界観も含まれる」とされることもありますが、現在は下記の特長を持つインターネット上の空間をメタバースとする傾向にあります。
- メタバース上の行動がリアルタイムで他のユーザーにも反映される
- コミュニティやプラットフォームの枠を超えられる(空間やアバターに互換性がある)
メタバースは暗号資産を用いた「経済圏のある仮想空間」を指すこともある
メタバースは経済圏を持つ存在といわれることもあります。
メタバースの特長のうち「メタバース上の行動がリアルタイムで反映される」「コミュニティやプラットフォーム超えられる」という2つの背景にあるのが暗号資産の存在です。
メタバース上で暗号資産(仮想通貨)を用いることで経済圏が発生し、ゲーム内での収益がリアルタイムで現実世界の収益とリンクするようになりました。
ゲーム内通貨に共通の暗号資産を用いることで、ゲーム同士に資産の互換性が生まれます。
メタバースのゲーム内にある土地を、暗号資産で購入する動きが活発になっています。
メタバース「Decentraland(ディセントラランド)」内の土地が最高約3億7,000万円で売れたことも2021年にニュースになりました。
メタバースはより現実世界に近い経済活動が行われる場ともなっています。
メタバースが注目される理由
メタバースはまったく新しい概念ではないものの、最近になって耳にする機会が増えたかもしれません。
メタバースが注目される理由に以下があります。
- VRゴーグルの普及と発展
- Facebookの「Meta」への社名変更
- 暗号資産のエンターテインメント分野にも活用の幅のひろがり
メタバースの注目理由を細かく確認してみましょう。
VRゴーグルの普及と発展
特に、メタバースの発展は、VRゴーグルによって3次元の仮想空間への没入が可能となったことがきっかけともいえます。
没入感の高さはメタバースの重要な要素となるため、VRゴーグルは重要な役割を果たしています。
Facebookの「Meta」への社名変更
2021年10月28日にFacebookが社名を「Meta」に変更したことが全世界中で話題となり、一気にメタバースという言葉が世の中に浸透しました。
巨大IT企業が社名にするほど力を入れていく分野ということが明るみになり、世間がメタバースを認知するようになりました。
暗号資産のエンターテインメント分野にも活用の幅のひろがり
エンターテインメント分野でも暗号資産を用いてメタバースが活用され始めています。
ゲームを代表とするエンターテインメント分野が、投資・投機先としても人気を集めるようになったことも、最近メタバースが注目されている理由だといえます。
メタバースを用いるメリット
メタバースを用いる主なメリットとして以下があります。
- 物理的空間にしばられずリアルタイムでの交流が可能
- インターネットを使った非現実的な体験が可能
- 暗号資産を使った取引
メタバースの各メリットを見てみましょう
物理的空間にしばられずリアルタイムでの交流が可能
メタバースならインターネット全般にいえるように、物理空間に縛られないリアルタイムの交流ができます。
それだけでなく、全世界の人と同じ仮想空間を共有できるのはメタバースならではとなります。
インターネットを使った非現実的な体験が可能
オンラインゲームの延長線上として、仮想3次元空間の中で自分はアバターの姿になれます。
ゲームのような刺激的な世界に入り込めることは、メタバースの大きなメリットです
暗号資産を使った取引
暗号資産を使用した取引ができ、メタバース上にある土地売買は、安ければ数百円程度から取引が可能です。
気軽に土地売買できるのも、メタバースならではの「非現実的な体験」だといえます。
メタバースで提供されているサービスの実例
メタバースはすでにサービス化されており、実際に利用することが可能です。
以下の実用例があります。
- バーチャル上でのイベント体験を提供「Cluster」
- 暗号資産でゲーム上の土地を売買できる「The Sandbox」
- CG空間でミーティングができる「Horizon Wookrooms」
サービス化されているメタバースの例を紹介していきます。
バーチャル上でのイベント体験を提供「Cluster」
「Cluster」はメタバースプラットフォームを提供するバーチャルSNSアプリです。
ユーザーはアバターとなり、自分自身の「ワールド」を作成したり、他のユーザーのワールドに遊びに出かけたりすることが可能です。
ワールド内でコンサートなどのイベントを開催して営利活動をしたり、他のプラットフォームのアバターを利用(連携)したりすることもできます。
大阪府吹田市が万博PRのためにCluster上にワールドを作成したり、また年末の人気お笑い番組「M-1グランプリ2021」ではCluster上で実況中継が行われたりと話題となりました。
暗号資産でゲーム上の土地を売買できる「The Sandbox」
メタバース上の人気ゲーム「The Sandbox」は、まさに「第二の経済圏」と呼べる空間をユーザーに提供しています。
ユーザーはゲーム内で作成したキャラクターやアイテムを、暗号資産をつかって売買します。
The Sandbox内の通貨「SAND」は、ゲームだけのものではなく実際に流通している暗号資産なので、ゲーム内の収益を現実の通貨に両替することも可能です。
「The Sandbox」でゲームを始める時には、土地「LAND」の購入費として初期費用が発生します。
ゲーム内でLANDの売買や貸し借りが発生していて、不動産収入を得ることもできるようになっています。
CG空間でミーティングができる「Horizon Wookrooms」
Meta(旧Facebook)が提供するのが「Horizon Wookrooms」です。
従来のビデオ会議ツールはあくまでも2次元的なコミュニケーションしか取れません。
一方、Horizon Wookroomsでは、ユーザーがVRゴーグルを装着し、アバターとして仮想3次元の会議室に入ることができるので、より実際の会議に近い形のコラボレーションが可能です。
ホワイトボードなどのガジェットを使ったり、自分のパソコンをバーチャル化し、メタバース内からパソコン全体にアクセスしたりすることも可能です。
VRゴーグルを使う同サービスのメリットは、コミュニケーションがリアルになってチームの生産性が向上し、お互いの心理的距離も近くなることです。
空間レイアウトなどを自由に変更できる点も、メタバースならではだといえます。
世界中のどこにいても1つの仮想空間で仕事ができ、リモートワークとオフィスワークを両立する新しい働き方を提供するサービスだといえるでしょう。
メタバースのこれから
アプリやソフトウェアの互換性を進める企業が増え、最終的にメタバースを1つの大きなくくりに集約しようとする動きも見られます。
将来は、すべてのオンライン上のメタバースが1つの世界になり、自由に行き来できるようになるかもしれません。
ビジネス面では、将来的にメタバース上で社員研修をするグローバル企業も出てくる可能性もあります。
メタバース上に広告プラットフォームを設け、収益を上げる試みも進んでいます。
まとめ
2021年10月のFacebookの社名変更の発表から、世の中に広く認知されるようになったメタバースについて紹介しました。
メタバースはエンターテインメント分野にとどまらず、現実に次ぐ第二の経済圏として発展が期待されています。
今後のメタバースの動向に、ぜひ注目してみてください。
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