ラズベリーパイとは?使用の際の準備、パソコンや電子機器としてラズベリーパイで出来ることを紹介

ラズベリーパイとは、名刺サイズくらいのパソコンです、その小型なサイズゆえに様々な応用が可能なため、電子機器などの開発まで可能となっています。
この記事では、ラズベリーパイとは?ラズベリーパイを使う際の準備、パソコンだけはない様々な用途を例示し、ラズベリーパイで出来ることを紹介します。

ラズベラズベリーパイとは?

ラズベラズベリーパイとは?

ラズベリーパイ(Raspberry Pi)とは、ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータで、イギリスのラズベリーパイ財団で誕生しました。
シングルボードコンピュータとは、1枚のプリント基板の上に最低限のCPUや各種パーツ、接続インターフェースやコネクタをつけたもので、小型、低価格、低消費電力などの特長があります。
ラズベリーパイは名刺ほどの小型サイズであり、リーズナブルに入手できるシングルボードコンピュータのため、使い勝手が良く趣味としての用途や業務用などに幅広くも用いられています。

ラズベリーパイ自体はUSBやHDMIなどのインターフェースを備えているものの、シングルボードコンピュータであるため、そのままの状態では一般的なPCのように使用できません。
パソコンとして使用するには、キーボードやモニターなどの周辺機器を用意し、接続する必要があります。

次からラズベリーパイを使う上で必要なものを紹介します。

ラズベリーパイを使う上で必要なもの

ラズベリーパイを使用するためにはラズベリーパイ単体では、周辺機器やOSなどが足りません。
以下のものを別途用意することが必要です。

ラズベリーパイへの電源供給のための「USBタイプのACアダプタ」

ラズベリーパイを起動するには電源供給が必要となります。
ラズベリーパイにはUSBポートがついているので、USBタイプのACアダプタとケーブルを用意し、そこから電源を供給します。
電源ON、OFFもアダプターから行うので、ACアダプタなどにスイッチがあるとより便利になります。

ラズベリーパイの記憶媒体としての「microSDカード」

デスクトップパソコンで言うところのHDDやSSDの代わりに用意するものです。
初期モデルであるラズベリーパイモデルA+から、microSDカードに対応しています。
高速タイプで最低限8GB以上の十分な容量があるものを用意しましょう。
速度は重要となりますので、microSDカードのスピードクラスは最低限CLASS10を用意しましょう。

microSDカード一覧microSDカード一覧

ラズベリーパイの処理結果を確認する「ディスプレイ」「HDMIケーブル」

ラズベリーパイにはHDMIインターフェースがあるので、導入する際はHDMIケーブルで接続するディスプレイが向いています。
HDMIケーブル接続のディスプレイだとラズベリーパイ以外でも使いまわしも利きますので便利です。
HDMIケーブルも忘れずに用意しておきましょう。

ラズベリーパイへの入力用「キーボード」「マウス」

ラズベリーパイも立派なパソコンなので、キーボードとマウスで操作をします。
キーボードやマウスは一部のものはワイヤレス対応もありますが、USB接続タイプが安心です。

ラズベリーパイをインターネットに接続するLANケーブル

インターネットに接続しないのであれば必ずしも必要ではありませんが、用意しておくと便利です。
無線LAN接続でラズベリーパイを接続したい場合はラズベリーパイ自体のモデル選択で対応します。
「Raspberry Pi 3 Model B」などのWi-FiやBluetoothに対応しているモデルを選びましょう。

LANケーブル一覧LANケーブル一覧

ラズベリーパイに入れるOSの検討、準備

ラズベリーパイでよく使われるOSはLinuxをベースにした「RASPBIAN」や「NOOBS」です。
事前にほかのパソコンなどで、microSDカードにOSをダウンロードして、コピーしてから格納しておきます。
OSのデータが入ったmicroSDカードをラズベリーパイに繋いでインストールを行なえば完了です。
ラズベリーパイでは、ほかにもWindows 10などのOSもインストールできます。

Windows OS一覧Windows OS一覧

ラズベリーパイが使われている様々な用途や機能

小型コンピュータであるラズベリーパイは、プログラムを登録することでさまざまな電子機器に対応することができます。

ラズベリーパイは最小限の小型パソコンと言うところでとどまらず、プログラム次第でさまざまな電子機器を制御できる機能を持っています。
ラズベリーパイはパソコンの一種であるため、プログラミングをした動作させることやインターネットに接続することは容易にできます。
パソコンとしてはとても小型であるため、設置場所や接続電子機器の種類に関して、通常のデスクトップパソコンやノートパソコンとは比較にならないほど応用がききます。
電子機器とラズベリーパイと組み合わせる事で、現実世界で実際に使用できる便利な電子機器を手軽に開発出来る楽しさがあります。

中でも注目されている機能は「モノのインターネット」とも呼ばれている「IoT機器」への流用です。
「IoT機器」とはインターネットなどのIT技術と電子機器などを連携させることで、インターネット経由などで電子機器を制御し生活や仕事を便利にする仕組みを言います。
ラズベリーパイを使えば、身近な家電デバイスや電子機器を使って「IoT機器」の制作ができます。
自分好みの「IoT機器」を作れるため、「理想のスマートホーム化」を目指すことも可能です。

ラズベリーパイで出来ること

小型サイズのコンピュータであることから、小型パソコンの用途に限らず、ラズベリーパイではさまざまなことが可能です。

ラズベリーパイを使えば、自作でのあらゆる電子機器や装置などの自作開発が可能となります。
自作開発と聞くと少し難しいイメージも浮かぶかもしれませんが、ラズベリーパイのメリットは、開発のためのハードウェアやソフトウェアが充実しているということ。
無料で使えるものも多いので、自分流にカスタマイズしていく楽しさがあります。
低価格で開発ツールが豊富にあることが、ラズベリーパイが人気の理由です。

ラズベリーパイで出来ることの具体的な例を紹介していきます。

ラジオや音楽プレイヤーの制作

音をスピーカーや小さなサウンドデバイスと接続させ、ラズベリーパイ上で音楽ファイルなどを再生して音楽プレイヤーとして活用することができます。
また、回線を拾うことでラジオとして使うことも可能です。

自動点灯ライトの制作

プログラミングしたラズベリーパイを使って、普通のライトとセンサーと接続することで、人の動きに応じて自動的に点灯する動作を設定できます。

温度センサーの制作

ラズベリーパイとセンサーを接続することで、水温や室温をパソコンやスマートフォンでモニタリングできる仕組みを制作できます。

監視カメラの制作

ちょっとしたWebカメラとラズベリーパイを組み合わせることで、監視カメラの制作が可能になります。
スマートフォンを通して外出先から映像をチェックできるため、ペットカメラを格安で作りたいという場合にもおすすめです。

小型ロボットの制作

ロボットの素体とラズベリーパイを合体させることで、遠隔で操作できる小型ロボットを制作することができます。
電子工作キットとして、ロボットの素体とラズベリーパイがセットで販売されていることもあります。

他にも、外出先から自宅のエアコンをオン・オフ出来るように設定したり、人が通ったら自動的にカメラが撮影するようにしたり、ラズベリーパイはプログラミング1つでさまざまな機能を再現することができます。

まとめ

ラズベリーパイとは?の紹介から、使うための準備、具体的な使用例などを紹介しました。
ラズベリーパイは小型のパソコンから様々な電子機器まで応用範囲があります。
使い方次第では、ロボットや音楽プレイヤーなどさまざまなものに応用できます。
ラズベリーパイは世界中にファンも多く、開発環境も整えやすいので、コンピュータのしくみやプログラミングを知りたいなら、勉強のために導入してみるのも良いかもしれません。

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