キーロガー被害を未然に防ぐ方法?PCやスマホの個人情報が危ない?

SNSの普及やネットショッピングなど、インターネットで何でも出来る時代となりました。
生活がより便利になる反面、注意しなければならないのが個人情報の保護です。
そんな中、キーロガーの性能を悪用し、他人の文字情報を盗む被害が多発しています。
もはや他人事ではない、キーロガーの脅威について詳しくご説明しましょう。

キーロガーの実態とは?

キーロガーは、キーボードやマウスから入力された文字情報を記憶するソフトウェアです。
元々はバックアップとして残しておくことや、端末を不正に使用していないか監視をする目的で、ソフトウェア開発作業に利用するものでした。
しかし文字情報を記憶する機能が個人情報を盗み出すことに悪用され、犯罪を起こすケースが増えていることが問題となっています。
つまりキーロガー自体は悪くないのですが、キーロガーを利用した犯罪が発生したため、キーロガーに悪いイメージが付いてしまったのです。

気になるキーロガーの侵入経路とは?

キーロガーは大きく二種類あります。

まずソフトウェア型のキーロガーは、フリーソフトをダウンロードした際や偽装アプリのインストール、メールに添付されるファイルなどを開くことによって侵入します。

もう一つはハードウェア型で、パソコンとキーボードの間に挿入して情報を蓄積する仕組みです。
USB端子に接続するタイプが多く、発見しづらいのが特徴。ハッキングに使われた場合、ソフトウェア型はウイルスチェックで見つけることができますが、ハードウェア型キーロガーが発見される可能性はほぼありません。
進化を遂げたキーロガーの中には、USBもしくはPS/2端子とキーボードとの間に接続するだけの簡易的なものや、Wi-Fiを利用して情報を送信するものなどが確認されています。
最近特に注意したいのがネットカフェです。
不特定多数の利用者がいるパソコンにキーロガーを仕掛けて個人情報を盗み出し、口座から不正に引き出される被害も実際に起きました。

キーロガーが引き起こす被害と影響

キーロガーを悪用するということは、個人情報を盗むことです。
キーボード操作がすべて盗み見されていると考えてみましょう。
メールの内容や書類の作成、ログイン情報などが筒抜けです。
たとえば、ネットバンキングや金融機関のカード情報が盗まれると、不正に引き出され金銭的な被害が発生します。
仕事上で利用するメールの送信内容やアドレス情報は、会社や取引先にも影響を及ぼし、SNSなどのネットサービスのログイン情報はアカウントを乗っ取られるなどの被害を及ぼすなど、深刻なものばかりです。
また、キーロガーによる被害の対象はパソコンだけにとどまらず、スマホやタブレットでも起きています。

キーロガーの検出方法と被害防止策

不正に情報を盗み取るキーロガーを見つけ出すにはどうしたらいいのでしょうか。
ソフトウェア型のキーロガーは、ウイルス対策ソフトを使用、もしくはキーロガー検出ツールを導入して見つけます。
しかし、対策ソフトを使っても検出できない場合もあるため、プログラムなどは更新して最新の状態にしておきましょう。

ハードウェア型に関しては対策ソフトを使っても検出は不可能。コネクタ部分などに何か接続されていないか目で見て確認してください。
キーロガーを侵入させないためには、セキュリティソフトを導入することが先決です。
キーロガーだけでなく、そのほかのウイルス対策にもなるので、パソコンやスマホに導入しましょう。
キーロガーに特化した対策ソフトも存在します。
信頼性があり知名度の高いソフトウェアならまだ安心ですが、無料で利用できるソフトウェアにはキーロガーが隠れているかもしれません。
よく吟味してからインストールするようにしましょう。


仕事でパソコンを頻繁に利用している人に限らず、日常的にパソコンやスマホを少しでも利用する人すべてにキーロガーの脅威は潜んでいます。個人情報の流失による被害は、物質的にも精神的にも負担の大きいもの。できる限りの対策は行っておきましょう。

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