パソコンの異音について、パソコンやノートパソコンで異音や変な音が発生する原因や対応方法のご紹介
パソコンから異音がする場合、故障やメンテナンス不足などがありえます。異音には高周波音、ファンやハードディスクからの異音など様々な種類があります。
この記事では、パソコンやノートパソコンで発生する異音の種類、考えられる原因についていくつかの例を紹介し、症状ごとの対応方法をご紹介します。
もくじ
パソコンの異音とは?

パソコン内部からは様々な音が聞こえる場合があります。
たとえば各種ファンの回転音、ハードディスクの読み書き音(シーク音)など。
ノートパソコンで作業を長時間している時、途中からCPUの冷却のためにファンの音が大きくなるなどは日常茶飯事ではないでしょうか。
これらの音はパソコンの異音ではなく、いずれも正常な音です。
ですが、長く使用することによっていつもより音が大きいと感じる事や、前日までは聞こえなかった音がするようになる場合があります。
どのような音がパソコンの異音にあたるのか?パソコンの異音の例5つとその対処方法を紹介していきます。
パソコンの異音の例1:ファンからの異音
ファンには、PCケースファン(吸気排気)、CPUファン、グラフィックボードファン、電源ファンなどがあります。
いずれも熱対策のため設置されており、パソコン使用中はほぼずっと回っています。
そのためたくさんのホコリが吸着してしまいます。このホコリが異音を発生する原因になることがよくあります。
ファンからの異音の主な症状
ファンから異音がする場合は、「ジー」や「カラカラ」と普段と違う異音が聞こえていることが多いです。
ファンが正常に動作しないと、パソコン上の排熱・冷却が行われずPCの故障につながる場合もあります。
ファンからの異音の対処方法
パソコンやノートパソコン外側から排気口を確認して見てみましょう。
もしホコリが吸着している場合、エアーダスターなど使用して除去してみましょう。
パソコンの異音の例2:ハードディスク(HDD)からの異音
ハードディスクは構造上「駆動音」がします。ある程度の音は常にしているものだと考えてもらって問題はありません。
通常使っている時とは違う音がした場合に注意をする必要があります。
ハードディスク(HDD)からの異音の症状
ハードディスクが読み書きする際、「カタンカタン」「カラカラ」と何かに当たる音や「ジー」というような音が聞こえたら、故障の可能性が高いです。
ひどい症状だと「ガリガリ」とモノをひっかくような異音が鳴ることもあります。
ハードディスク(HDD)からの異音の対処方法
異音を放置すると、ハードディスクが故障する可能性は使用するごとに上がって行きます。早急にハードディスクを入れ替える準備が必要です。
バックアップを取って、いつ起動しなくなっても問題ない状態に近づけてからハードディスク交換をしていくことが最善の方法です。
パソコンの異音の例3:ビープ音
ビープ音は長短の組み合わせで様々な症状を知らせてくれます。
BIOSの種類(AMI、Award、UEFI)によって組み合わせが違います。
長短複数回の音が鳴る場合、パソコン内部のハードウェアで不具合が発生している可能性があります。
ビープ音が鳴る場合の症状
ビープ音の短音、長音の組み合わせでPCに発生している症状が分かります。
ビープ音が1回だけ鳴った場合は、正常起動です。
2回以上または長さの異なるビープ音が組み合わされ鳴った場合、パソコンに異常が発生しています。
ビープ音が鳴る場合の対処方法1
ビープ音の鳴った回数と音の長さをメモしておきましょう。
パソコンメーカーごとに、問題を知らせるビープ音の組み合わせが異なります。
検索エンジンで、「ビープ音 メーカー名」で調べるとPCに発生している症状を調べることが出来ます。
ビープ音が鳴る場合の対処方法2
パソコンの周辺機器のケーブルを抜き、放電しましょう。
長期間パソコンを使用していると、内部で帯電することがあります。
マウス・キーボード・プリンタや電源ケーブルを抜き、1~2時間放置して再起動を行いましょう。
もし、これらの対処方法でも改善しなかった場合、業者に修理を依頼することをおすすめします。
パソコンの異音の例4:CD、DVD、ブルーレイドライブなどからの回転音
ドライブにディスクを挿入すると、読み込みのため「ブィーン」という回転音が鳴ります。
これは正常の動作音です。
その後、再生がされれば特に問題ありません。
CD、DVD、ブルーレイドライブなどの異音の症状
ディスクを読み込む際、「シュルシュル」「キュルキュル」と音がずっと鳴り続ける場合や、異常に大きな音や振動が続く場合。
そして、再生がいつまでも始まらない場合などはドライブの故障が疑われます。
CD、DVD、ブルーレイドライブなどの異音の対処方法1
ディスクが正しくドライブにセットされているか確認しましょう。
ディスクがきれいにセットされず、所定の位置からずれている場合などもありえます。
ディスクを入れなおしてみることできれいにセットされる場合も多々あります。
また、ドライブの読み取りセンサーの汚れの可能性もあります。
センサーが汚れていつまでの読み込みが開始されずにずっと異音が鳴ったままになる場合があります。
その場合は専用のクリーニングキットで清掃を試してみましょう。
CD、DVD、ブルーレイドライブなどの異音の対処方法2
ディスクの方の汚れを取ったり、シールなどがついていないか確認する、ディスクの傷やゆがみなどもチェックしてみましょう。
汚れなどを取り、ディスクが他のドライブで再生できるかの確認もしてみましょう。
以上を試しても、ディスクに異常がなく異音がする場合、ドライブ自体が故障している可能性が高いです。
修理・交換を検討しましょう。
パソコンの異音の例5:高周波の音(通称:コイル鳴き)
パソコン本体内部の方から高周波の音が鳴っている場合があります、これはコンデンサと基板などの振動が原因により発生している可能性があります。
通称で「コイル鳴き」とも呼ばれ、特に電源/ACアダプタ/ビデオカード/マザーボードなどで起こりやすく、各デバイスの負荷が大きいときだけ鳴ることもあります。
新品時から鳴るものもごく少数ありますが、時間経過とともに音が鳴りやすくなる傾向があります。
高周波の音(通称:コイル鳴き)の症状
「キーン」や「ピー」といった高周波の音や異音が発生する。
高周波の音(通称:コイル鳴き)の対処方法
対策としてはコンデンサや基盤の振動対策やフェライトコア(ノイズ対策の部品をつける)などがありますが、古くなったパーツは買い替えることが効果的な対策です。
まとめ
パソコンの異音についての例や対処方法を紹介してきました。
パソコンから異音がする場合、清掃することで改善できることもあります。
中には大切なデータを失うことになりかねないHDDドライブの異音など、ハードウェア故障起因の異音もあります。
日々、起動時などに前の日と違った音がしないか?慎重に聞き分けるようにするだけでも随分違ってきます。
ひとつずつ確認してそれでも改善しないなら修理店に持ち込んで原因解明~修理依頼を検討してみてください。
当ドスパラでもパソコン修理や清掃のサービスとして「パソコンなんでも相談所」と言うサービスを実施しております。
異音などの対応で、ご自身での対応が難しい場合などは是非当ドスパラのサービスをご検討ください。