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野球だけじゃない!高校生によるパソコン甲子園

甲子園と言えば野球で有名ですが、パソコンの世界にも甲子園があります。それが、日本全国の高校生たちが己の情報技術力のみを競い合うパソコン甲子園です。福島県の会津大学が主催するパソコン甲子園では毎年全国から高い技術力や知識を持った天才高校生たちが一堂に会し、その技を披露します。今回はそんなパソコン甲子園を詳しくご紹介します。

パソコン甲子園とは

パソコン甲子園とは、全国高等学校パソコンコンクールの通称で、日本全国の高校生と高等専門学校生が情報処理技術を競い合うことを目的として開催されています。
2003年から開催され、2015年で13回を数えました。

主催団体は全国高等学校パソコンコンクール実行委員会と会津大学、そして福島県です。
協賛として会津大学出身者によるベンチャー企業や、福島県内の企業、アドビシステムズやデジノスなどの福島県外の企業などがあります。

競技内容は3つの部門によって構成されており、「プログラミング部門」 「モバイル部門」 「いちまいの絵CG部門」があります。なお2012年まではデジタルコンテンツ部門もありました。

近年のグランプリ校はプログラミング部門では開成高校や筑波大学附属駒場高校などが、モバイル部門では高等専門学校の受賞が多くなっています。いちまいの絵CG部門は公式サイトで優秀作品が発表される形式のため、入賞者の本選出場などはありません。

年々参加希望校が増えており、2015年に開催された第13回大会では3部門合計で2000人近くの応募があり、本選にはプログラミング部門が24チーム48名、モバイル部門が8チーム24名出場しました。

パソコン甲子園の競技内容

上述したように、パソコン甲子園では3種類の部門に分かれて情報処理技術力を問う競技が行われています。

プログラミング部門では、1チーム2人で、パソコンを使ってプログラミング(使用可能言語はC言語とC++とJavaの3種類)の問題を解き、難度ごとの得点で順位を競い合います。
大人顔負けのプログラミング技術を持つ高校生たちのプログラミングの応酬が繰り広げられます。
なお公式サイトには過去の予選と本選の問題が載っています。

モバイル部門では1チーム3人以内で決められたテーマに沿ったAndroid搭載スマートフォンのアプリケーションを企画書としてまとめ、予選として審査します。
予選では企画力、インパクト、実現可能性、実用性の4つの基準で審査を行います。2015年のテーマは「環境」でした。
本選出場を果たしたチームは実際に企画書のアプリケーションを制作し、プレゼンテーション及びデモンストレーションを行います。

いちまいの絵CG部門では、個人でテーマに沿った1枚のCGイラストを作成して応募します。
本選はありませんが、公式サイト上で優秀作品の発表があります。
評価基準は独創性、インパクト、技術力、テーマを生かし切れているかで、これらに加えてイラスト作品としての芸術性も評価されます。
入賞作品にはまるで写真のようなイラストから、CGの特徴を生かしたファンタジックなものまで様々です。

パソコン甲子園の社会的意義

パソコン甲子園は、高校生の情報技術力を競い合う純粋な競技イベントとしての側面がある一方で、ITリテラシーの面でまだまだ欧米に後れをとる日本を若者が引っ張っていくための人材輩出的側面の目的もあります。

ITが使いこなせるか否かで経済的な格差が生まれてしまうかもしれないデジタルデバイドの脅威が昨今では叫ばれています。

そんな中、主催の会津大学自体が、日本のIT界を牽引するために日本初のコンピュータの専門大学として開校し、グローバル化を見据え外国籍の教員や生徒も多く、積極的な取り組みが数多く見られます。

そんな会津大学の狙いを反映し、パソコン甲子園では部門ごとに異なる情報技術力を問い、学校やチーム単位で取り組める教育的なプログラムと言えます。

グランプリ受賞者からは多くのITベンチャー起業者や優秀なプログラマーがいることからも、パソコン甲子園の社会的意義は大きいと言えます。

パソコン甲子園が今後も続いていくことで、日本のITリテラシーの底上げが図れるのではないでしょうか。


スマートフォンの登場で、インターネットの普及率等は高まったものの、日本のITリテラシーはまだまだ先進国内でも低い水準にあります。後援及び審査員も務めるアスキーの遠藤氏は、プログラミングの才能は若い時から開花していくものだとも語っています。パソコン甲子園が未来の天才プログラマーの登竜門になっていくといいですね。

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