GeForce RTX 2070 レビュー
RTX 2070 製品レビューです。特徴、スペック、ベンチマークについてご紹介します。
GeForce RTX の特徴
ハイパフォーマンスモデルではあるがRTX2080より導入しやすい価格帯の商品になります。
(2080 は 10万オーバー 2080ti 15万オーバー) 対してRTX2070は7~9万程度が相場
メーカーによっては7万アンダーになることもあるのでユーザーとしては嬉しい限りです。
Nvidiaの新機能レイトレーシングコアを試してみたいけど10万以上は予算が阻害要因になる方へというかたは1考の余地があります。
RTX 2070はRTX 20のなかでも下位グレードに位置するモデルですが、上位グレードにあたるRTX 2080との違いは具体的にどこにあるのでしょうか。
まずはRTX 2080 Ti、RTX 2080と比較した場合の概要について以下の表に記載します。
RTX 2080 Ti | RTX 2080 | RTX 2070 | |
GPC数 | 6 | 6 | 3 |
---|---|---|---|
SM数 | 68 | 46 | 36 |
CUDAコア数 | 4352 | 2944 | 2304 |
GPUクロック数 | 1350MHz | 1515MHz | 1410MHz |
ブーストクロック数 | 1545MHz | 1710MHz | 1620MHz |
メモリの種類 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリバス幅 | 352bit | 256bit | 256bit |
メモリ容量 | 11GB | 8GB | 8GB |
メモリデータレート | 14Gbps | 14Gbps | 14Gbps |
テクスチャユニット数 | 272 | 184 | 144 |
ROP数 | 88 | 64 | 64 |
NV-Link | 2レーン | 1レーン | - |
TDP | 250W | 215W | 175W |
メモリ容量やROP数など、上位グレードであるRTX 2080と共通するスペックも多いなか、RTX 2070はシリーズ中唯一NV-Linkに非対応です。
しかし一方で、スペックが抑えられたことによってTDPも上位グレードと比較して抑えられて おり、放熱性が向上しているのは大きなメリットといえます。
レイトレーシングコアとは
Ray(光)+ Tracing(追跡)の名の通り光の反射をより現実に近い形で反映させるための専用のコアです。
なお、VR HDM用のUSB Type-Cインターフェイス「VirtualLink」や自動OC関連機能のGPU Boost 4.0などがサポートされていますが、マルチGPUを構成するためのNVLinkはサポートされませんのでご注意を。
スペック
メモリ量 | 8G |
---|---|
メモリ インターフェイス幅 | 256bit |
メモリ種類 | GDDR6 |
グラフィッククロック | 1410 MHz |
ブーストクロック (MHz) | 1620 MHz |
メモリ速度 | 14 Gbps |
RTX-OPS | 42T |
CUDAコア | 2304 |
メモリ帯域幅 (GB/秒) | 448 |
Microsoft DirectX | 12 API with feature level 12_1 |
OpenGL | 4/5 |
バスタイプ | PCI-E 3.0 x 16 |
HDMI | HDMI 2.0b |
DisplayPort | DP1.4 x 3 |
USB | Type-C |
最大デジタル解像度 | 7680x4320@60Hz |
幅 | 2 Slot |
Board Size | 292 x 112 x 40 mm |
推奨システム電力 | 550 W |
補助電力コネクター | 6-pin X1 8-pin X1 |
ベンチマーク
・3D Mark Firestrike
・3D Mark Timespy
・PC Mark
・Cinebench R15
- ▼検査環境
- CPU:Core i7 8700k
MEM:Hynix 8GB PC4 2133 *2
M/B:Prime Z370–A (Z370 1151 ATX)
PSU:AcBel PCA015(700W,80+B,w/JP cord)
VGA:Palit NE62070020P2-1060A (GeForce RTX2070 8GB Dual)
モニタ:Acer CB281HKbmjdprx(3840 x 2160)
使用レビュー
- 室温25℃環境において
- 起動時、アイドル時ともに28℃前後
高負荷時48℃前後でした。
RTX2080に次ぐグラフィックカードとして問題のない冷却能力をもっているということなのでしょう。
高負荷動作中も回転数こそ高くなりますがファン動作は安定していました。
DLSS対応のベンチマーク等であればもう少し結果は変わってくるのかもしれません。
前世代比較レビュー
GTX1070の後継として発売はされていますが、性能価格ともに1ランク上位であると考えたほうが良いでしょう。
省電力性はTDP 175WとGTX1070と比べ25Wほど増加しています。
(GTX1070はTDP150W)
構成に依っては注意が必要です。
Cinebench R15
こんな人に向いてます
何をおいても今後、レイトレーシング機能に興味をお持ちのかた。(or 対応予定のゲームをプレイする予定のあるかた)
今後対応のゲームは順次増えていくと思われますので未来に向けての投資も含めて比較的導入しやすいRTX2070は選択としてありではないでしょうか。
リファレンスカードでも長さが228.60mmとなっていますのでケース内の奥行きは余裕のある方が望ましいですね。
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