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オーバークロックとは?オーバークロックのやり方、CPUオーバークロックについてご紹介
オーバークロックとは定格の最高を上回る周波数で駆動させることです。定格で3.5GHzのCPUを4.0GHzで駆動させる事をオーバークロックといいます。
この記事では、オーバークロックの種類や方法について、BIOSでの設定、マザーボードメーカーやCPUメーカーのツールなどをご紹介をします。
もくじ
オーバークロックとは
オーバークロックとは、定格の最高を上回る周波数で駆動させること、例えば定格で3.5GHzのCPUを4.0GHzで駆動させる事を「オーバークロック」といいます。
CPUのオーバークロックにはいくつかの方法があります。
BIOSの設定でのオーバークロック、CPUの管理でのオーバークロック、CPUのテクノロジーとしてのCPUオーバークロックなどもあります。
次の章からオーバークロックの種類を紹介していきます。
※CPUオーバークロックすることにより製品寿命を縮めるリスクがあります。
※CPUオーバークロックを実施する際は保証の対象外となり、自己責任となるので注意が必要です。
オーバークロックをBIOSで設定する
オーバークロックの設定方法として、BIOSで設定する方法があります。
BIOSとはパソコンの土台部分であるマザーボードに搭載されており、デスクトップとノート、どちらのタイプでも必須のプログラムです。
パソコンの電源を入れた直後、画面に「Press DEL」または「Press F2」が表示される場合は、このタイミングで「Press DEL」が表示された場合「DEL」キーを、「Press F2」が表示された場合「F2」キーを押してください。
最近のパソコンのBIOSですと「UEFI BIOS設定画面」表示となります。
ファンクションキーはパソコンのメーカーやマザーボードのメーカーごとに違っています。
パソコンの電源を入れたあと「F2」キーか「Del」キーが多い傾向にあるので、順番に試してみても良いでしょう。
- ASROCK:「F2」キー
- ASUS:「Del」キー
- BIOSTAR:「Del」キー
- GIGABYTE:「Del」キー
- Intel:「F2」キー
- MSI:「Del」キー
BIOSの設定画面が呼び出されると、ここでCPU、DVDドライブ、メモリといったハードウェアの基本情報以外に、オーバークロック、CPUの動作クロックなどの設定をすることが可能です。
またBIOS設定の中にはCPUの倍率や電圧の設定値を変更する項目がありますので、変更をするとCPUオーバークロックが可能となります。
BIOSに関してもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
オーバークロックをマザーボードメーカーのツールで設定する
次に各マザーボードメーカーが配布しているソフトを使って、WindowsからCPUのオーバークロックをする方法です。
これにはオーバークロックに対応したチップセットが搭載されているマザーボードが必要です。
ASUSの「Turbo V」やGIGABYTEの「Easy Tune 6」はマウスで簡単にCPUオーバークロックの設定をすることができます。
また自動的にCPUオーバークロックの設定を行う機能もあるため、初心者やパソコン操作が苦手な人でも安心です。
上級者向けの機能として、メモリクロック、倍率、電圧などのデータを手動で変更できるものもあるので、自分のレベルによって使い分けるのも良いでしょう。
オーバークロックをCPUメーカーのツールで設定する
CPUメーカーであるIntel(インテル)とAMD(エーエムディー)社からそれぞれ「オーバークロックのツール」が提供されています。
オーバークロックユーティリティソフトとも呼ばれています。
それぞれWindows上で設定が可能な点が特長となります。
Intel(インテル)「Extreme Tuning Utility (Intel XTU)」
Intel(インテル)CPUには「Extreme Tuning Utility (Intel XTU)」というCPUオーバークロックツールがあります。
オーバークロック、監視、負荷を軽減できるようにする Windowsで起動するパフォーマンス・チューニング・ソフトウェアとなります。
AMD(エーエムデイー)「Ryzen Master」
AMD(エーエムデイー)CPUには新世代CPU向けの「Ryzen Master」というCPUオーバークロックツールがあります。
CPUを自動でオーバークロックする機能をはじめ、オーバークロックを手動制御する機能、CPUの温度、速度、電圧などの重要なシステム・パラメーターを表示することができます。
オーバークロックするテクノロジーを搭載したCPU
「オーバークロックする」機能が製造時から搭載されているCPUは一番安全にCPUオーバークロックが可能となります。
CPUの機能として搭載され「自動で動作するオーバークロック機能を持ったCPU」となります。
Intel(インテル)とAMD(エーエムディー)各社で販売されていて、いくつかの種類があります。
各社のオーバークロックテクノロジーは以下のような名前となります。
Intel(インテル)「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー」
インテルが開発した、プロセッサを自動的に定格の動作周波数より高速で動作させる機能となります。
Core i9、Core i7、Core i5、Core i3、Core MとXeonに搭載されています。
「Intel Turbo Boost Max Technology 3.0」「Intel Turbo Boost Technology 2.0」「Intel Turbo Boost Technology」
などいくつかの種類があり、CPUの世代やグレードによって違います。
AMD(エーエムデイー)「Precision Boost Overdrive(PBO)」
Precision Boost Overdrive(PBO)は、CPUの温度やCPUへ供給される電圧、パソコン全体の電力に応じて、CPUへ供給される電圧の容量限界を引き上げます。
電圧とクロックを高めることで、CPUの限界性能をアップする機能があります。
「Precision Boost Overdrive 2(PBO2)」「Precision Boost Overdrive(PBO)」
などいくつかの種類があり、こちらもCPUの世代やグレードによって違います。
基本的にどちらもCPU温度が低い時に動作クロックが伸びやすいという特長があります。
自動で行われるオーバークロックで、電圧や消費電力、発熱などがコンピューター内で監視されているため、安全にオーバークロックすることができます。
「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー」は設定を有効にしておくだけで、使用していないときは自動的にCPUはコアを停止し、必要なコアのみを自動的にオーバークロックしてくれます。
ターボブーストテクノロジーについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
まとめ
CPUオーバークロックを設定することでパソコンの処理能力が高まり、ワンランク上の性能が期待できる可能性があります。
ただし、オーバークロックを設定する際は製品にリスクがあることを理解したうえで、使用用途や設定の手順を守って行う必要があります。
ターボ・ブースト・テクノロジーのように安全にCPUオーバークロックを行う技術も現在は存在しています。
さまざまなCPUオーバークロックの方法を理解した上で自己責任において、オーバークロックに挑戦してみるようにしましょう。
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