SATAとIDEの違いは?HDDの接続規格「SATA」と「IDE」とは何かについて解説します

SATA(シリアルATA)とは「HDD」「SSD」「光学ドライブ」のデータ転送を行う規格です。その前にはIDEと言う規格も存在しています。
この記事では、SATAとIDEの違いについて、どのような歴史があり、違いがあるのか?その後のSATAはどのように発展したかなどを紹介します。

SATAとは

「SATA HDD」とは

SATAは「シリアルATA」とも呼ばれ、IDEよりも後に開発されたHDDやSSDなどの接続規格です。
パソコンのHDD接続規格では主流の規格となっています。

SATAには、SATA I:Serial ATA Revision 1.0(実効転送速度 150 MB/s)、SATA II:Serial ATA Revision 2.0(実効転送速度 300 MB/s)、SATA III:Serial ATA Revision 3.0 (実効転送速度 600 MB/s)の3種類があります。
見た目では、3種類のSATA規格の違いが分かりにくいですが、ケーブルに転送速度が記載されているので、転送速度からSATAの種類を推測することが可能です。

SATA III:Serial ATA Revision 3.0 については、下位互換があります。
SATA II:Serial ATA Revision 2.0との互換性があり、SATA IIIのポートでもSATA IIを使用することができます。
SATA IIIの理論上の壁であった600MB/sを超えて、1GB/sに達したSATA Expressも存在しています。

IDE HDDから世代交代をしたSATA HDD。
2つのHDDの接続規格はなにが違うのか、なぜSATA HDDが利用されるようになったのか、次の章からSATA HDDとIDE HDDの違いを紹介していきます。

IDEとは

IDEは「ATA」「ATAPI」「パラレルATA」とも呼ばれます。
ANSI(米国国家規格協会)によってATA-1と標準化されたことから「ATA」。
HDD以外も接続できるため「ATAPI」。
IDEの接続方式が平行なため「パラレルATA」と呼ばれています。

2000年の初めまで、長い期間パソコンのHDDの接続規格として利用されてきたものです。
IDEには504MB以上の容量を認識できないという問題がありました。

そのため、E-IDEと言うIDEの中でのグレードアップ規格も存在します。
504MB以上の容量の認識や、パソコンに最大4台までHDDや光学ドライブなどを接続可能となっています。
さらに、ウルトラATA (UATA)と言う規格も存在していますが、全てIDEの規格の一種となります。

SATA HDDとIDE HDDのデータ転送方式の違い

SATA HDDとIDE HDDの違いはデータの転送方式です。
違いは以下のようになります。


IDE HDDのデータ転送方式

「パラレルATA」の言葉があるようにIDE HDDはデータを「パラレル(並行)」して転送するという方式です。
IDE HDD接続のケーブルはデータを転送するために、複数の伝送ケーブルが「帯」のような形をしています。


SATA HDDのデータ転送方式

SATA HDDは1本のケーブルのみで連続してデータの転送を行います。
構造を単純にしたことで、より高いクロックでの動作が可能となり、IDEよりも転送速度が高速化され、使い勝手が良くなっています。

SATA HDDとIDE HDDそれぞれのインターフェースやケーブル

SATA HDDとIDE HDDのインターフェース(接続部分)にも違いがあります。


IDE HDDのインターフェース

IDE HDDのインターフェースでは3.5インチHDDのコネクターは40ものピンが設置されています。
そしてIDE HDDのインターフェース部分だけでなく、電源コネクター部分にもピンが設置されています。
IDEのケーブルは並行転送でありケーブルが横に長く、マザーボード側のインターフェースも横の幅が大きいです。


SATA HDDのインターフェース

SATA HDDのインターフェースのコネクターにはピンが存在しません。
SATAケーブルはIDEのケーブルに比べると本数も少なく、マザーボード側のインターフェースもIDEと違って小さいです。


以上のように、インターフェースのコネクターやケーブルからもIDEとSATAの違いを確認することができます。

SATA HDDとIDE HDD対応のマザーボードの違い

マザーボードのインターフェースも、HDD側と同様にピンが多く、インターフェースが横に広いのがIDE HDD用のものです。
SATAのインターフェースはHDD側のインターフェース同様に小さいために、マザーボードに設置されているインターフェース数も多めです。

最近ではIDE インターフェースを搭載しているマザーボードはほとんど無くなりました。
SATAインターフェース対応のマザーボードが主流となっています。

SATA HDDとSATA SSDとM.2 SATA SSDについて

SATA接続では2.5インチ SATA SSDも登場しているため、近年ですとSATA HDDと並び人気があります。
2.5インチ SATA SSDは「SATA III」の規格であれば、基本的にはマウンターを使って3.5インチのSATA HDDと同じインターフェースで接続できます。
2.5インチ SATA SSDは各メーカーから発売され、普及率も高く導入しやすさの点でも有力な選択肢となります。

もっと新しいSATAの規格としてはM.2 SSDのSATA規格もあります。
こちらは従来のSATA HDDインターフェースとの互換性はありませんので、対応しているマザーボードの確認が必用となります。

まとめ

HDDの接続規格の主流はSATAであるため、PCを自作する場合は、基本的にSATAの規格から選択するようにしましょう。
古いパソコンなどではIDE HDD搭載も存在はしています。
予備知識としてIDE HDDの存在も知っておくと良いでしょう。

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