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GeForce RTX 2080 レビュー
待望のRTX 2080 です。
GTX1080から約2年、グラフィックスの再創造を謳うNVIDIAの最新グラフィックス カードです。
全く新しいプラットフォームを採用しており従来の性能を大きく上回っています。
GeForce RTX 20 の特徴
「RTコア」
GeForce RTX 20 シリーズ最大の特徴は、「RTコア」を搭載した事といってよいでしょう。
これは「リアルタイムレイトレーシング」の処理を専門に行うためのコアになります。
従来のGPUではこのレイトレーシングに膨大な計算時間が必要でした。
しかし、これらの処理を専門におこなうRTコアを実装することで
リアルタイムにレイトレーシング処理が行えるようになり、
より現実に近い形での光と影の表現・描写が可能になっています。
例えば、現実では明るいところから暗がりに入ったりすると
すぐには奥のほうがよく見えなかったりしますよね。
このリアリティをゲーム内でも再現しようというものです。
・参考リンク「Control」リアルタイム レイ トレーシング DEMO
「Tensorコア」
「Tensorコア」を実装し、「AI」による画質向上を見込んでいます。対応予定のタイトルも複数予定されていますので実装され次第恩恵をえられるでしょう。
DLSS(Deep Learning Super Sampling ‹ディープラーニングスーパーサンプリング›)
ディープラーニングを実行(学習させる)だけでなく、 学習させたものを実際に動作させる「推論」を高速処理して リアルタイムにゲームに活用できるようになっています。学習した描画情報をPC側へフィードバックするので 文字潰れや描画上のノイズを低減していくことができるというものです。
USB Type-C 接続機能
USB Type-C (VirtualLink コネクター)を標準で搭載しています。従来はVR 接続時にHDMIからの変換が必要だったのですが これで、1本で接続できるようになります。
※現状、VR側にUSB type C 接続のみで完結できる商品が出てきていないので今後に期待しましょう。
▼性能比較表
製品名 | GeForce RTX 2080 Ti |
GeForce RTX 2080 |
GeForce GTX 1080 Ti |
GeForce GTX 1080 |
---|---|---|---|---|
アーキテクチャ | Turing | Turing | Pascal | Pascal |
GPUコア | TU102 | TU104 | GP102 | GP104 |
製造プロセス | 12nm | 12nm | 16nm | 16nm |
CUDAコア | 4352基 | 2944基 | 3584基 | 2560基 |
RTコア | 68基 | 46基 | – | – |
Tensorコア | 544基 | 368基 | – | – |
定格クロック | 1350MHz | 1515MHz | 1480MHz | 1607MHz |
ブーストクロック | 1545MHz | 1710MHz | 1582MHz | 1733MHz |
レイ投射性能 | 10G Ray/s | 8G Ray/s | – | – |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR5X | GDDR5X |
メモリ容量 | 11GB | 8GB | 11GB | 8GB |
メモリ転送レート | 14Gbps | 14Gbps | 11Gbps | 10Gbps |
メモリバス幅 | 352bit | 256bit | 352bit | 256bit |
メモリバス帯域幅 | 616GB/s | 448GB/s | 484GB/s | 320GB/s |
SLI | - | - | 2Way | 2Way |
NVLink | 2Link | 1Link | – | – |
G-SYNC | OK | |||
TDP | 250W | 215W | 250W | 180W |
補助電源 | 8pin + 8pin | 8pin + 6pin | 8pin + 6pin | 8pin |
推奨電源 | 650W | 650W | 600W | 500W |
従来のSLIは廃されてNVLink SLIという新しい規格になっている点は注意が必要ですね。
ソフトウェアの互換製はあるとのことですが、ハードウェアブリッジは全く新しいものになっています。
RTX 2080 と GTX 1070の比較写真
RTX 分解レポ
早速、分解していきたいと思います
メモリ8チップ搭載されています。
ヒートシンクにも伝熱ジェルシートが確認できます。
メモリを表裏から強力に冷却していますね。
アルミコンデンサではなくタンタルコンデンサを採用していますね。
メモリ基板裏面まで伝熱ジェルシートが添付されていました。
補助電源ピン 6PIN + 8PIN
チップの拡大写真です。TU104が輝いていますね。
写真では分かりづらいですが鏡面になっており映り込みを抑えるのが大変でした。
Reported by VGA検査担当K
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