第6世代Core対応のチップセットH170
チップセットとは、マザーボードに搭載されていてパソコンの性能や機能に大きな影響を与える制御回路部分のことです。
マザーボードはチップセットをターゲットに設計されパソコンを効率良く制御されるのを助けています。
CPUメーカーで純正のチップセットを提供している大手がインテルでH170はインテル純正のチップセットになります。
チップセットの機能と最新版のCPU
- チップセットの機能
チップセットとは、複数の半導体チップ(LSI)から成り立っている集積回路、そして制御回路のことです。
マザーボードにはCPUを始め、メモリ、グラフィックボードなどが接続されていますがこれらの機器のデータの受け渡しを管理しています。
パソコンの性能や機能はチップセットから大きく影響を受けていてチップセットが新しくまた優秀なほど、パソコン本体の性能も上がってきます。
またチップセットによって搭載できるCPUやメモリ、SATAの数や規格が決まるのでとても重要な回路がチップセットなのです。 - 第6世代Skylakeの誕生と互換性
2015年9月に発表された第6世代Skylake搭載のパソコンが出始めています。
この第6世代SkylakeのメモリはDDR4/DDR3Lに対応し、オーバークロックの対応が強化されています。 内蔵GPUは第9世代目にグレードアップし、CPUソケットの新規格であるLGA1151に対応できるようにソケット部が刷新されています。
また重要なことですがこれまでのマザーボードとはソケットの規格(ピン数)が変更になりIntel 9シリーズプラットフォームとの互換性がなくなった点が挙げられます。
チップセットが新しくなると同時にCPUも世代が進んで性能が良いものがリリースされます。
チップセットとCPUはセットなのです。
インテル最新のSkylakeに対応のチップセットは4種
最新チップセット4種の特徴と使い道
インテルは2015年9月にメインストリームならびにモバイル向けにSkylakeを発表しました。
そこでチップセットも4種が登場しました。
パフォーマンスタイプとしてZ170 メインストリーム向けにH170、ビジネスユースにはB150 エントリーモデルとしてH110が分類されています。
それぞれのチップセットにコンセプト、方向性があり目的によって選ばれるチップセットが違ってきます。
とにかく高性能志向の場合はオーバークロックが出来るZ170、コストは抑えめながら充実した機能が欲しい場合はH170、ビジネス用途かつ低価格で安定環境ということであればB150。
最新のCPUを使いたいもののコストは抑えて低価格で楽しみたいという場合はH110といった選び方になります。
チップセットのタイプと役割
チップセットの形態は現行は1つのタイプです。
基本的な形態から、現在よく使われるようになってきた形態まで紹介します。
- 2チップ構成タイプ
チップセットは登場時から2チップ構成でマザーボードの上にあるノースブリッジとマザーボードの下にあるサウスブリッジの2つのチップセットがありました。
サウスブリッジでは、主にHDD、光学ドライブを始めキーボード・マウス、USBなどの比較的低速でも処理が出来る部分を担当しています。
対してノースブリッジはCPUの近くにあり高速な処理が必要とされるメモリや内蔵グラフィック、グラフィックボードなどのコアな部分を担当しています。 - 1チップ構成タイプ
現在のチップセットは1チップ構成です。ノースブリッジは、現在のCore iシリーズのマザーボードにはありません。
ノースブリッジが担当していたグラフィック機能はCPUに統合され Intel HD Graphicsになっていきます。
またICHではなくPCH(Platform Controller Hub )と呼ぶようになりました。
チップセットとグラフィックボード
グラフィックボードが必要になるチップセット
チップセットが搭載されているタイプのマザーボード本体には映像出力端子がありません。
そのため映像をモニタ上で見るためにグラフィックボードが必要になります。
CPU内蔵グラフィックで映像出力できるタイプもありますが、Core i700番台~800番台では映像出力端子が内蔵されていないためグラフィックボードが必要になります。
まだ新世代のマザーボードと少し古いものが現役で出回っているためマザーボード側の端子の有無などを確認する必要があります。
まとめ
CPUとセットで新しいものがリリースされるチップセット。
使っているパソコンのチップセットの型番でどの世代のパソコンなのか、また対応しているメモリなどを調べることができます。
これからも進化し続けていくであろうCPUとチップセット、うまく選んでいくことが性能の良いパソコンを使うということになるのではないでしょうか。