デュプリケーターとは?データコピーに特化した機器
HDDのデータをバックアップする際、容量が大きくて時間がかかり、なかなか次の作業ができないといった経験はないでしょうか。
複数バックアップを取る場合、さらに時間がかかってしまいます。
HDDデュプリケーターは、そんなHDDのコピーに便利な機械。使用用途やメリットをご紹介します。
HDDのデュプリケーターとは
デュプリケーターとは、複製機のこと。コピー専門の機械のことを指します。
中でもHDDデュプリケーターは、HDDのコピーを専門としたものです。
一般的にパソコンに内蔵されているハードディスクのデータを丸ごと複製することができます。
データすべてのバックアップをとりたいときなどに便利な機械です。
HDDデュプリケーターはどんなときに使える?
バックアップ以外に、HDDデュプリケーターはどのようなことに使えるのか、使用例をご紹介します。
- 大量のデータを簡単に複製したい
- コンピューターのUSBアダプタからUSBメモリにバックアップを取ることもあるでしょう。
しかし、パソコンから直接データをコピーしようとすると、データの容量が大きければ大きいほど、多大な時間がかかってしまいます。
HDDデュプリケーターは、もともと専用の複製機。
コピーをすることに特化していることから、高速でデータを複製することができます。
データのバックアップのために、HDD内の大量のデータを複製したいときに役立ちます。 - 返却や廃棄にともないHDD内のデータを消去したい
- HDDのデュプリケーターは、HDDのコピーができるだけではありません。
消去機能が備わっているものであれば、HDD内のデータをまとめて消去することもできます。
コンピューターを廃棄処分したいけれどデータを残したくないというときに便利です。 - HDDのリカバリーを行いたい
- あらかじめバックアップを取っておけば、HDDのデータにトラブルが起こってOSの起動ができなくなっても、バックアップディスクからデュプリケートすることで、HDDのリカバリーを行うことができます。
リカバリーとは、HDDを出荷されたときの状態に戻す作業のこと。
HDDにトラブルが発生している場合など、リカバリーを行うことで再び正常に使用することができる場合があります。
HDDデュプリケーターを使用するメリットとは
- パソコンを起ち上げずにコピーができる
- HDDデュプリケーターは、パソコンとは独立した機械です。
そのため、パソコンを起ち上げることなく、HDDのコピーを行うことができます。
つまり、パソコンから取り出したHDDさえ手元にあればすぐに複製できるということです。 - コピーにかける時間を短縮できる
- HDDのバックアップのために、パソコンに外部記憶装置をつないで複製を実行するとそれなりに時間がかかります。
HDDデュプリケーターは専用機械なので、コピーにかける時間をパソコン使用時よりも抑えることが可能です。 - 外部からアプローチができる
- 機械によっては、リカバリーや消去機能、検査や故障の解析などが行なえるものもあります。
パソコンからの操作ができない場合に役立ちます。
その他のデュプリケーター
デュプリケーターは、HDDに特化したものだけではありません。他にもさまざまなタイプがあります。一部を見ていきましょう。
- DVDデュプリケーター
- DVDまたはCDのコピーに特化したデュプリケーターです。
CDやDVDなどのディスクタイプのものは、オートローダー搭載により自動的に書き込みができるタイプのものもあります。 - Blu-rayデュプリケーター
- BDデュプリケーターとも呼ばれます。Blu-rayのためのデュプリケーターです。
- その他のデュプリケーター
- 他には、USBメモリのためのUSBメモリデュプリケーター、SDカードのためのデュプリケーターなど、用途に合わせてさまざまなデュプリケーターがあります。
まとめ
HDDのデータをコピーする場合、直接パソコンからディスクやUSBメモリ、外部HDDなどのバックアップをとることもありますが、データ容量が大きいと時間がかかってしまいます。
そんなとき、HDDデュプリケーターがあると便利です。
HDDデュプリケーターには、データコピー以外の機能が備わったものもあるので、購入の際に確認してみてください。