イヤホンについて、ワイヤレスなどの接続方式やカナル型などの装着方式、おすすめメーカーなどについてご紹介
イヤホンにはワイヤレスブルートゥースや完全ワイヤレス(左右分離方式)、ネックピース方式、カナル型や防水など様々な仕様や機能などの種類があります。この記事では、イヤホンのスペックについて、接続方法や装着方法、IPX仕様など選ぶ際に知っておきたい知識やおすすめのメーカーなどをご紹介します。
もくじ
イヤホンの種類
音楽をよく聴く人であれば、通勤や通学などでイヤホンを毎日使うことになるでしょう。
日々使用するにあたって、イヤホンをどのようにスマートフォンなどの端末に接続するかは便利さに直結します。
また、イヤホンは装着方法や仕様などよって、コストや音質が大きく異なります。
イヤホンの接続方法や、装着方式、各種仕様について知っておくとイヤホンを選ぶ際にとても楽になります。
次の章からイヤホンの接続方式について紹介をして行きます。
Bluetooth接続(ワイヤレス)イヤホン
最近主流になっているのが、Bluetoothで接続するワイヤレスイヤホンです。
ケーブルで接続する必要がありませんので、着脱や取り回しがしやすいというメリットがあります。
一方、「充電が切れると音楽が聴けなくなる」「音声が遅延して再生される場合がある」などのデメリットもあります。
Bluetooth接続(ワイヤレス)イヤホンの中でもさらに細かく種類や仕様が分かれています。
次の章から紹介をして行きます。
完全ワイヤレス(左右分離型)イヤホン
完全ワイヤレス(左右分離型)イヤホンは、両耳が完全に独立しており、ケーブルが全く無いイヤホンです。
AppleのAirPodsやSONYのWFシリーズを始め、ワイヤレスイヤホンといえばこの種類のイヤホンが主流となっています。
完全ワイヤレス(左右分離型)はイヤホンとケースで構成されています。
ケースは、イヤホンを収納しておくだけでなく、イヤホンを充電するための役割も果たします。
マスクをつけていてもケーブルが無いため、着脱が容易な点も最近では注目すべき点です。
軽量でコンパクトなモデルも多いので、ケースごとポケットやカバンに入れて持ち歩けるような、万人におすすめできるイヤホンになります。
左右一体型イヤホン
左右のイヤホンが一本のケーブルで接続されているモデルで、音楽を聴いていない時は首にかけておくという使い方ができます。
価格が安いモデルが多く、とりあえずBluetoothイヤホンを試してみたいという方におすすめです。
また、ケーブル部分がネックバンドになっていて、より首にフィットする作りになっているモデルもあります。
ケーブル式よりも首に装着した時の安定感が増すだけでなく、再生可能時間も長くなりますが、ケーブルの取り回しがしにくいと感じることもあるでしょう。
有線接続イヤホン
再生機器に直接端子接続をすることで使用する、従来からあるタイプのイヤホンです。
有線接続のイヤホンを購入する際に気を付けたいのが接続端子です。
主流な端子は、「ステレオミニプラグケーブル」と呼ばれる3.5mmミニプラグです。
最近ではLightning端子やUSB Type-C端子で接続するイヤホンもありますので、再生機器と接続できる端子かどうかを購入前に確認しましょう。
有線接続のイヤホンは、ワイヤレスイヤホンに比べて安価で高音質のものが多いという特長がありますので、音質にこだわりたいという方に人気のイヤホンです。
一方、ケーブルの取り回しに注意しないと、断線してしまい故障の原因になってしまうこともあるので、取り扱いは繊細にする必要があります。
イヤホンの耳への装着方法の違い
どのような接続方法であっても、イヤホンは耳に装着して使用するものです。
イヤホンと耳の装着方法によって、音の聞こえ方や装着感が変わりますので、購入の際には注意しましょう。
次の章から詳しく紹介をして行きます。
カナル型イヤホン
耳栓のようにイヤホンを耳の奥深くまで入れ込むタイプのものをカナル型と呼びます。
遮音性が高く、電車やバス、飛行機の中でも音漏れを気にしなくてよいというメリットがあります。
重低音の響きが深く、細かな音まで聞き取りやすいので、音楽に集中したいという方におすすめです。
カナル型のイヤホンは、シリコン製のイヤーピースを取り付けて使用します。
イヤーピースは取り替え可能ですので、自分の耳のサイズに合ったイヤーピースに交換することにより、自分に合った装着感のイヤホンにできます。
インナーイヤー型イヤホン
インナーイヤー型のイヤホンは、イヤーピースがありませんので、耳穴にひっかけるような形で装着します。
インナーイヤー型のイヤホンは、音楽を気軽に楽しみたい時におすすめです。
代表的なものは、過去にiPhoneに付属していたEarPodsです。
周囲の音も合わせて聞こえるため、外で音楽を聴く際には安全です。
逆に、密閉感は低いため、音漏れは生じてしまいます。
音質は高音域・ボーカルの音がよく聞こえ、シャカシャカとしており、カナル型のような重低音は楽しめません。
耳掛け型イヤホン
耳掛け型のイヤホンは、耳に引っ掛けて使うタイプのイヤホンで、高いホールド感があります。
装着時の安定感が非常に高いため、ランニングやジムといったスポーツをしながら音楽を楽しみたい方におすすめです。
耳掛け型は、カナル型のように耳に入れ込むタイプと、ヘッドホンのように耳に被せて使う2つのタイプに更に分かれます。
ヘッドホン型だと、イヤホンよりもヘッドホンに近い仕組みですので、音の聞こえ方が変わってきます。
用途に合った仕様のイヤホンの選び方
自分の用途に合ったイヤホンを選ぶためには、イヤホンそのもののスペックにも注意して比較検討をする必要があります。
次の章からは、イヤホンを検討する際に注目したい仕様について、実用例と共に解説します。
ハイレゾ対応イヤホン
音楽をとにかく高音質で楽しみたいと考える方は、ハイレゾ対応のイヤホンがおすすめです。
「ハイレゾ」とは「High Resolution(ハイレゾリューション)」の略で、「高繊細」「高解像度」という意味になります。
ハイレゾ音源は、「96kHz/24bit」や「192kHz/24bit」のものが主流ですが、「192kHz/24bit」ではCDの6.5倍の情報になりますので、より臨場感を感じられます。
そんなハイレゾ音源を楽しむためには、音源だけでなく、イヤホンや再生機器もハイレゾに対応している必要があります。
ハイレゾ対応のイヤホンを購入し、ハイレゾ音源を購入することにより、高音質で音楽を楽しめるでしょう。
マイク付きイヤホン
マイク付きイヤホンであれば、ハンズフリー通話が可能になりますので、ヘッドセットのように使うことができます。
有線接続のイヤホンであれば、ケーブルにマイクとリモコンが搭載されていますし、完全独立型のワイヤレスイヤホンでは、イヤホン本体にマイクが内蔵されています。
リモコンでは、再生機器をかばんにしまっていても、音量の上げ下げや曲送り、一時停止や再生まで手元で操作することができます。
音楽視聴以外の用途をイヤホンに持たせることができますので、便利さを追求したい方には嬉しい機能になります。
防水仕様イヤホン
防水機能が備わっているイヤホンであれば、汗や雨で濡れても問題なく使い続ける事ができます。
スポーツをする時にイヤホンで音楽を聴きたいと考えている方であれば、防水機能は必須レベルと考えてよいでしょう。
IPX規格対応イヤホン
防水性能は「IPX」という数値で表しており、どれくらい水に強いかによって「IPX0〜8」でレベル分けされています。
全く防水機能が無いものはIPX0、あらゆる方向からの水による影響を受けないものがIPX4、水面下で問題無く使用できるのがIPX8というレベル感になります。
Appleが発売しているAirPods ProはIPX4を取得していますので、ある程度の防水性能があれば問題無く使えるでしょう。
ノイズキャンセリング機能イヤホン
ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンでは、周囲の雑音をかき消して音楽に集中することができます。
ノイズキャンセリングとは、内蔵されたマイクが周囲の音を拾い、逆位相の音を出力することで外音をかき消す機能のことをいいます。
ノイズキャンセリングイヤホンでは、繊細に音が聞き取りやすくなるだけでなく、音楽を再生せずとも無音空間を作り出す事ができます。
勉強や仕事に集中するためにノイズキャンセリングを使用することも可能です。
イヤホンの人気メーカー
イヤホンは海外メーカー製品が多く、それぞれの会社で音質や得意な音楽ジャンルがあります。
気になったメーカーのイヤホンは、店頭で試聴することをおすすめします。
試聴する際はもちろん、購入を検討する際にもある程度イヤホンのメーカーの事を知っていると、自分の好みの傾向を理解する際に役に立ちます。
ここでは、イヤホンのおすすめメーカーを紹介して行きます。
SONY(ソニー)
ソニーは世界でも有名な日本発のメーカーです。
日本発ということもあり、日本人の体型や好みに合った仕様となっているのが特長です。
音質はもちろんハイレベルで、ボーカルが聞き取りやすく、低音もしっかりと響くので、万人におすすめできる仕上がりになっています。
自分の好みの音質ではなくても、ソニーが提供しているイコライザーアプリを調整することにより、音質を細かく調整することができます。
BOSE(ボーズ)
BOSEはアメリカ発の音楽メーカーで、音響機器業界のパイオニアとして事業展開をしています。
ライブ会場やイベント会場でも、BOSE製のスピーカーが使われている風景は珍しくありません。
力強い低音と、迫力のあるサウンドに圧倒的な強みがあります。
BOSEのイヤホンは他メーカーと比べて高価な金額設定となっていますが、それでも音質を妥協したくない方にとってはおすすめできるメーカーです。
Shure(シュア)
Shureもアメリカで創業された老舗メーカーで、特に同社製のマイクはどのライブハウスにも常設されているといっても過言ではないほどポピュラーです。
音質としては、偏りのないフラットなサウンドが特長的です。
どの音も均等に聞こえ、原音を忠実に再現しているような感覚は、Shure製のイヤホンならではといえるでしょう。
また、優れたデザインのイヤホンも多く、人とは違う高性能のイヤホンを使いたいという方におすすめです。
SENNHEISER(ゼンハイザー)
SENNHEISERはドイツ発の音響機器メーカーで、ヘッドホンやマイクなど、世界中で使用されている有名なブランドでもあります。
尖った特長はないものの、奥行き深いサウンドと柔らかさを感じる音質は、確かな技術力が詰まっている証拠です。
プロのステージにも使用されるイヤホンですので、丈夫な作りになっているのも嬉しいポイントです。
Beats by Dr.Dre(ビーツ・バイ・ドクター・ドレー)
Beats by Dr.Dreは、アメリカのヒップホッパーのDr.Dreが設立したブランドで、現在はAppleの傘下です。
低音が心地よく響くサウンドで、テクノ系の表現も得意なイヤホンです。
また、美しいデザインも魅力的で、ファッション感覚で購入をする方も少なくありません。
最大の特長として、Appleの傘下であることから、iPhoneとの連携に強みがあります。
iPhoneとの接続連携の良さやSiriの起動など、iPhoneユーザーにおすすめのメーカーといえるでしょう。
まとめ
イヤホンについて、接続方法やタイプ別の違い、用途に応じた仕様などについて紹介をしてきました。
サウンドはゲーミングPCでゲームを楽しむ際にもスマートフォンで音楽を楽しむ際にも重要になります。
ご自身の用途にあったイヤホンを選ぶようにすこしでもスペックなどの確認方法を知っておくと良いでしょう。