タブレットとは

タブレットとは、板状の装置のことを指します。そのため、ペンタブレットや液晶タブレットなどの入力のための装置などにおいてタブレットと称することもあります。近年では、スマートフォンより大きいサイズのタブレットPCが普及したことから、タブレットPC本体を指す言葉として「タブレット」とすることが多くなってきました。ここではタブレットPCについてみていきましょう。

PCとタブレットは何が違う?

まず、PCとタブレットの違いとして挙げられるのが操作性の違いです。基本的には、PCはマウスとキーボード、タブレットの場合はタッチ操作で動かしていきます。タブレットは、タッチパネルでの操作になります。タブレット用の外部取り付け型のキーボードも販売されていますが、パソコンのキーボードと比べると使い勝手が異なります。

次に、ソフトウェアとバックアップ機能についてです。まず、タブレットでも文書処理ソフトや表計算ソフトなどの基本的なソフトは問題なく使用することができます。問題は、画像処理ソフトなどの高機能なソフトウェアです。タブレットは薄型で容量もパソコンと比べると小さいため、高機能なソフトウェアの使用には向いていません。バックアップ機能についてですが、パソコンであればUSBや外部ハードウェアに簡単に保存ができますが、タブレットの場合はそのままタブレットPC内に保存することになります。この点については、クラウドの発達によりネット上に保存ができるようになってきましたが、保存をする際にわざわざネットに接続しなくてはならないため、保存の際の通信環境を考慮したり、手間がかかってしまうのも事実です。

そして、持ち運びのしやすさもPCとタブレットではずいぶん違います。持ち運びというとビジネスシーンではノートPCが主流ですが、折り畳み式のため、デスクトップと比べると持ち運びやすいとはいえ、少々かさばってしまいます。しかし、タブレットは板状のPCなのでノートPCと比べるとかさばりも少ないですし、持ち運びに適しています。さらに、PCと比べるとタブレットの方が、消費電力が少ないため、長時間の外出でも充電のもちを心配することがありません。

最後にネットや起動性についてですが、タブレットの場合は、スマートフォン同様いちいちシャットダウンを行わなくてもアップデートなどに問題がないため、すぐに立ち上げることができます。パソコンの場合は、起動まで時間がかかってしまうため、ここで2~5分位の差がつくのではないでしょうか。また、インターネットの接続については、使用しているネットの接続方式によっても変わりますが、ネットの表示速度はPCとタブレットでは大差がありません。

このように比較していくと、PCは自宅や会社などでの重い処理を行うのに適しており、タブレットは簡単な処理や情報の閲覧が外出先でも容易にできるということが分かります。つまり、外出先で情報の取得を主に行うのであれば、タブレットの方が適しているのです。

タブレットの歴史

タブレットが現在のように一般的によく知られるようになったのは2010年頃。
実は、それ以前にもタブレットPCの構想は練られ、タブレットPCの前進として幾度か発表されてきました。

タブレットPCの元になった「Dynabook」の構想が練られたのが1977年のことです。Dynabookは、アメリカの計算機科学者であるアラン・ケイ氏が提唱した理想のPCのことで、出力画面とキーボードが一緒になったものでした。残念ながら構想段階で、実装までは叶いませんでしたが、大きめでキーボードがついているビジュアルは現代のタブレットと似ている点も多く、Dynabookが後のタブレットPCに影響を与えたことは言うまでもないでしょう。

1990年代になるとペン入力によるタブレットが開発されるようになり、その後タブレットPCが注目を集めたのが2002年のことです。
2002年に発表されたWindowsの「Windows XP Tablet PC Edition」は、現在のものと比べ厚みはあったものの、Windowsのアプリケーションが動いたり、ペンで入力したりと現代の形に近いものでした。しかし、手書きで入力ができるということ以外パソコンと比べて魅力的な部分に乏しく、こちらも広く普及するまでには至りませんでした。

OSから見たタブレットの種類

Android系

Android系は、スマートフォンを思い浮かべると想像がつきやすいでしょう。Googleの提供しているAndroidを使用したタブレットで、様々な企業が参入しています。そのため、サイズや面白い機能など充実しているのが特徴です。また、Androidは無料で仕様を公開しているため原価率が低く抑えられ、比較的低価で購入することが可能です。
ただし、スマートフォンと異なるのは、タブレットPC向けに最適化されているアプリが少ないということです。

Windows系

Microsoftなど一部のタブレットには、Windowsを取り入れたものもあります。パソコンのOSと言えば高いシェア率を誇っているのがWindowsです。そのWindowsを搭載しているため、普段パソコンを使用することのある方にとっては比較的使用しやすいタブレットだといえます。さらに、Windows Officeが搭載されているので、文書処理ソフトや表計算ソフトなども自由に使え、どちらかというとビジネスに特化したタブレットです。2015年には、Windows 10を搭載した機種も発表され、機能の向上やノートPCの代わりになるタブレットとして注目を集めています。

iOS

iOSはアップル社のタブレットiPadやiPhoneシリーズに搭載されているOSのことを指します。

Kindle

KindleはAndroidをベースに作り上げたFire OS搭載の電子書籍リーダーです。アプリなど多用途のモデルもありますが、基本的には電子書籍に特化したタブレットです。

セルラーとWi-Fi

タブレット端末の契約には、携帯電話会社などと契約を結ぶセルラータイプと、契約しないタイプに分けることができます。セルラーと契約するとWi-Fiが繋がらないようなところでも携帯回線を使ってネットに繋げることができるうえに、分割払いで初期費用を安く抑えることができるのが特徴です。ただし、契約している限り毎月携帯のように使用した分を支払わなければなりません。
一方セルラーと契約しない場合は、基本的には一括払いで、ネットを使用する際は自宅などWi-Fiのある環境でしか使用できません。しかし代金の支払いは購入代金のみなので、長期的に見るとセルラーで契約するよりも料金を安くすることができます。


タブレットとは、パソコンでもなく、スマートフォンでもない、利便性に優れたミドルタイプのPC端末です。2015年には、Windows 10を搭載したモデルが発表されるなど、今後もさまざまな可能性を秘めています。OSによっても随分と仕様が変わってくるので、タブレットを購入する際は自分の目的に合った性能のものなどを選ぶと良いでしょう。
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