SIMカードとは?基礎知識をわかりやすく解説します
SIMフリーや、SIMロック、最近急に聞くことが増えたSIMカードという言葉。なんとなくはわかるけど、詳しくはわからないという用語の典型的なものだと思います。そこでこの記事ではSIMカードとは何か、どんな役割をしているのか、しっかりと理解できるようにわかりやすくお伝えします。
そもそもSIMカードとは?
SIMカードとは電話番号を特定するためのIMSIという固有の番号が記録されたICカードのことです。これを携帯やスマートフォンに差し込むことによって通信が可能となります。
またSIMカードは頻繁に抜き差しされることを想定して作られたものではなく、抜き差しする際には確実に電源を切っておかなければならないので、電池を取り外して初めてSIMカードを抜けるような構造になっているものが多いです。
そして、携帯をお店で契約したときにはすでにSIMカードが差された状態で受け渡されることになります。そのため、SIMカードという名前を知っていても見たことがなかったり、よく知らなかったりする方が多いのです。
SIMカードの役割は?
SIMカードとはスマホや携帯で通信するのに欠かせないものであることはお分かりいただけたかと思います。 自分の電話番号の情報なども保存されたSIMカードを差すことによって、携帯は誰が持ち主の携帯であるかを認識します。つまりSIMカードには契約者を識別する役割があります。
そして、SIMカードに契約者の情報が保存されているということは、端末を変えたとしてもSIMカードが同じであれば、それは、その契約者の携帯と認識されるというわけです。そのため、その端末の携帯番号は契約者の番号として使うことができます。
また一方で、SIMカードは抜き差しできるので多少手間ではありますが、2枚のSIMカードを使うことによって同じ端末で2つの電話番号を切り替えて使うこともできます。
代表的な3種類のSIMカード
一言でSIMカードとは言っても、SIMカードには様々な種類があります。端末の種類によって使われているSIMカードが違います。日本では主に3つ、標準SIMカード、microSIMカード、nanoSIMカードが使われています。
標準SIMカードとはサイズが横25mm、縦15mmと3種類の中で一番大きなものです。標準という名前から広く使われているように思えますが、実はサイズの大きさがネックとなって最新機種ではほとんど使われなくなっています。
代わりに使われているのがmicroSIMカードや、nanoSIMカードのような小さなSIMカードです。主にmicroSIMカードは横15mm、縦12mmでAndroidに、nanoSIMカードは横8.8mm、縦12.3mmでiPhoneに使われています。nanoSIMカードはほとんどICチップと同じ大きさです。
他のキャリアでは使えない?SIMロックとは?
基本的にはどのSIMカードもサイズが合う端末に抜き差しすることで、その端末を自分の番号として使えますが、docomoとSoftBankのようにキャリアが違う端末間の移動はできないようになっています。
このような仕組みをSIMロックと呼びます。よく誤解されますが、SIMロックとはSIMカードがロックされているわけではなく、SIMカードを差し込む端末側がロックされているということです。
ですが2015年5月からSIMロック解除が義務化され、それ以降に販売された端末であれば、キャリアのショップに持ち込みか、インターネット上にて、SIMロック解除の申請が可能です。
料金等は各キャリアによって異なりますので、事前に確認しましょう。
SIMカードとは何か、理解いただけたでしょうか。SIMカードには契約者としての自分の情報が保存されています。最近はSIMロックが解除されたSIMフリーの端末が増えてきているのでお持ちのSIMカードを使うことで、より簡単に端末を変えられるようになります。