Xperiaシリーズ 国産スマートフォンの代名詞の歴史と特徴

国産のスマートフォンといえば誰しも思い浮かぶのがソニーのXperiaシリーズではないでしょうか。アップルのiPhone、サムスンのGalaxyと並んでスマートフォンの代名詞ともいえるXperiaはいつ生まれて、どのように進化していったのでしょうか。

全てはここから始まった「Xperia X1」

Xperiaという名が付いた機種が初めて登場したのが2008年に発売された「Xperia X1」です。XperiaといえばOSにAndroidを搭載する機種として有名ですが、Xperia X1のOSにはWindows Mobileが搭載されています。CPUは0.5Ghzで、メモリも256MBに過ぎず、現在のスマートフォンでは考えられないようなスペックといえます。日本では発売されていない機種のためほとんど知られてはいませんが、記念すべきXperiaシリーズの第一号として特筆すべき機種ではないでしょうか。

Androidが搭載された「Xperia X10」

Xperiaシリーズに初めてAndroidが搭載されたのが、2010年に発売された「Xperia X10」です。CPUは1.0Ghz、メモリが384MBとスペックこそ現在のものと比べると見劣りしてしまいますが、機能は今でも使われているものばかりです。Google検索窓やGoogleマップ、Gmailなどの基本的なアプリが搭載されているのはもちろん、ソニーグループのノウハウを活かしたウォークマンとしての機能も備えられていて、現在のXperiaシリーズはここから始まったといっても過言ではない機種といえます。

大きく進化した「Xperia NX」

2012年、Xperiaは大きな進化を遂げます。この年に発売された「Xperia NX」には1.5GhzでマルチコアのCPUが搭載されていて、メモリも1GBに達しました。現在でも格安スマホでは同レベルのスペックのものが販売されていることを思えば、いよいよ今でも通用するレベルにまで進化したことが伺えます。4.3インチで1280×720ピクセルのHDディスプレイも搭載され、HD画質の映像を表現できるようにもなりました。ちなみに、iPhoneシリーズは同時期でiPhone4Sが発売されています。この頃になると多くの人がスマートフォンを持っていたのではないでしょうか。

Zシリーズの誕生「Xperia Z」

さて、ここからはいよいよXperiaもZシリーズに突入します。現在、Xperiaを愛用していらっしゃる方の多くがこのZシリーズをお持ちなのではないでしょうか。2013年、Xperiaシリーズのフラッグシップモデルとして発売されたのが「Xperia Z」です。CPUは1.5GHzのマルチコアからクアッドコアに進化し、メモリも2GBに到達しました。ディスプレイは5.0インチのフルHDになっていて、これ以降のZシリーズの原点ともいえる機種です。ZシリーズはXperia ZからXperiaZ5まで発売されましたが、いずれもXperiaの名に恥じない評価を受けた機種ばかりとなっています。

そしてXシリーズへ

前項ではXperiaのフラッグシップモデルとしてZシリーズを紹介しましたが、国外では廉価版のEシリーズやカメラを重視したCシリーズなど、様々なシリーズが出ています。そして2016年、Zシリーズの流れを継いだXシリーズが新たなXperiaのフラッグシップモデルとして発表されました。「Xperia X Performance」が6月に発売されて以来、10月には「Xperia X Compact」、11月には「Xperia XZ」とXperiaのXシリーズが次々と国内の市場に投入され、国産スマートフォンの代表格としてXperiaはこれからも進化を続けていくことが予想されるのではないでしょうか。


国産スマートフォンの代名詞ともいえるXperiaですが、その歴史は2008年に始まりました。国内で初めて発売されたのは2010年の「Xperia X10」ですが、これ以降XperiaはライバルのiPhone、Galaxyに並ぶスマートフォンとして進化を続けています。現在、Xperiaの最新のシリーズとして開発が続けられているXシリーズのこれからにもぜひ注目したいところです。

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