SIMフリーと白ロムは似ているようで違う!おさえておきたい違いと特徴
SIMフリーと白ロムの違い、ご存じでしょうか?格安SIMが一般的になり、よくSIMフリーという言葉を耳にするようになりました。また、白ロムという言葉も聞いたことがあるかも知れません。どちらも自分でSIMカードを入れるので、差がないようにも思えますが、この二つは全然違う物なのです。
SIMフリーはキャリアを選べる端末
SIMフリーとは自由にどのキャリアのSIMカードでも使える端末のことです。以前は国内で利用できる携帯電話は、特定のキャリアでしか使えない、SIMロックがかかったものだけでした。しかし、2012年ごろからSIMフリー端末が販売され始め、格安SIMを提供するMVNOの登場などによりその普及が進みました。 キャリアで購入した端末も一定期間がすぎればSIMロック解除が可能ですが、この場合は条件があり手数料も必要です。初めからSIMフリーとして販売のされているものなら、メーカー直営店などですぐに新品を買うことができます。例えばiPhoneにはキャリア版とSIMフリー版が存在し、SIMフリー版はApple StoreやAppleのホームページなどから購入可能です。購入後にdocomoやau、MVNOなどのSIMカードを挿入して使います。
白ロムはキャリアの中古端末
白ロムとはキャリアで販売された端末からSIMカードを抜き取ったものです。未使用品も多いのですが、基本的に中古品です。そのためキャリアやメーカー正規店などではなく、中古品を扱うお店で購入します。 キャリアの端末には基本的にSIMロックという、そのキャリアでしかその端末が使えなくなる機能が搭載されています。白ロムは通常このSIMロックがかかったままなので、他のキャリアのSIMカードを挿入して使うことはできません。この点がSIMフリーと大きく違います。ただし、同じ系統のキャリアの格安SIMをあつかうMVNOなどは利用可能です。
SIMフリーのメリットとデメリット
SIMフリー端末は正規店で新品を購入可能のため、最新の機種が選びやすいという利点があります。また、キャリアを選べるため、好きなタイミングでキャリアを乗りかえたり、格安SIMにしたり、海外で現地のSIMカードを使ったりできます。 デメリットとしては、キャリアで端末を購入すると、端末料金が自動で分割で払えるようになったり月々の使用料とあわせて割引が適用される場合がありますが、SIMフリー端末はそういったものはあまりないので端末料金自体は割高になることがあげられます。ただし始めから格安SIMを使うことが前提なら、月々の使用料がキャリアよりは大幅に安くなるため、トータルでは安くなることが一般的です。
白ロムのメリットとデメリット
白ロムは基本的に中古品であるため低価格での購入ができます。最近の機種だけではなく、かなり古いものも購入可能で、使い慣れた機種を使い続けることができます。 一方で状態の良い物も多いとはいえ、中古ですから汚れやキズがある時もあります。また白ロム特有の問題として、購入後にもとの持ち主のキャリアへの支払いが滞ったりすると、端末のロックがかかったり通信制限を受けたりする場合があります。そのような端末を「赤ロム」といいます。しかし、この問題は赤ロム保証のある信用のおけるお店で端末を買えば避けられます。 他に白ロムはSIMロックを外さないと海外では使うのが難しいという点も注意が必要です。
白ロムとSIMフリーのどちらを選ぶか
白ロムとSIMフリー、どちらもはじめからSIMカードが挿入されていないこと、うまく使えば端末代金や月々の使用料をおさえられたり、好きなタイミングで機種変更ができる点は同じです。しかし、キャリアを変更できることや、購入しやすい端末の種類には違いがあります。またSIMフリーと異なり、白ロムは海外では使いづらいという違いもあります。 そのため、キャリアを変更する予定がある人や、最新のスマホなどを使いたい人、海外でも利用したい人はSIMフリー端末おすすめです。一方、キャリアを変更しないか同系列のMVNOを使う予定の人、最新機能は必要ないかわりに端末の料金を抑えたい人や、使い慣れた古い端末を使い続けたいという人には白ロム端末がおすすめです。
白ロムとSIMフリーのポイントをご紹介しましたが、似ているようで結構違いがあります。正規ルートで新品が買えるかどうか、キャリアを変えられるか、というところが大きな違いです。それぞれにメリット、デメリットがあるので、うまく使い分けて携帯電話をお得に使いこなしてくださいね。