第7世代 インテル® Core™プロセッサー Kaby Lake(カービーレイク)搭載PC特集

Kaby Lakeとは?

Kaby LakeとはIntel®系CPUのコードネームの一つであり、現行の第7世代Core™プロセッサーを指します。
基本的には第6世代CPU「Skylake」のシステムアーキテクチャや製品構成を踏襲しているものの、Kaby Lakeはさらに改良を加えて細かい電力制御・省電力化を実現しています。
さらにGPUも強化され、描画速度の向上とビデオのデコード/エンコードが強化が行われています

特徴

  • ・製造プロセスは第6世代の14nm(ナノメートル)を改良
  • ・メモリコントローラーがより高速に動作するDDR4に対応
  • ・チップセットが200シリーズに進化、CPUソケットは引き続きLGA1151を採用
  • ・内蔵グラフィックスの性能がさらにアップし多様な形式や解像度に対応

第7世代 インテル® Core™プロセッサー (Kaby Lake)の開発コードネームについて

※上から順に「形状」「TDP」「説明」
  • 形状
  • TDP
  • 説明
  • Kaby Lake-S
  • LGA1151
  • 35~91W
  • デスクトップのLGAソケット向け
  • Kaby Lake-H
  • BGA
  • 45~95W
  • モバイルワークステーションやノートPC向け
  • Kaby Lake-U
  • BGA
  • 15~25W
  • 薄型ノートPC/2-in-1向け
  • Kaby Lake-Y
  • BGA
  • 4.5W
  • タブレット/2-in-1向け

※TDP( Thermal Design Power)とは設計上の最大発熱量をあらわします。

製造プロセスの改良

第6世代のSkylakeと同様の14nmで製造されていますが、製造改良が加えられています。
単位が小さいということは、それだけ細分化・緻密化されているということになり、機能や性能が上がっていることになります。
これにより、クロックあたりの性能が向上し、さらに消費電力も抑えられています。

  • ・動作周波数の向上
  • ・低発熱化
  • ・省電力化
  • ・製造コストの低下
  • ・機能強化

内蔵グラフィックス

Kaby Lakeでは、内蔵するグラフィック機能が インテル® HDグラフィックス600シリーズに進化しました。
最新OS「Windows 10」からサポートされる次世代APUのDirectX 12やOpenCL 2.1、OpenGL 5.0、4K動画などで使用されるCodec HEVCやVP9の10-bitに対応しています。
また、4096×2304の高解像度をサポートするDisplay Portや、HDMI2.0a出力、最大3画面のマルチモニタ出力※など、より美麗な表現が可能となりました。
まさに今後主流となる新世代の機能に対応しています。
一般的にゲーミングPCはグラフィックボードというパーツを使用して、普通のパソコンとは比べものにならないほどの描画性能を搭載しています。
しかしながらKaby Lakeが内蔵するグラフィック機能は、高スペックなグラフィックボードが必要なゲームすら動かせる可能性があるほど高性能となっております。
※実際の搭載ディスプレイ出力端子はマザーボードの仕様によります。

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高速DDR4メモリに対応

メインメモリはSkyalakeと同様にDDR4メモリに対応しております。正式にDDR3Lにも対応。
これにより、動作速度の向上と・低定電圧化による省電力性の向上が可能となります。
データ転送レートの向上に伴い、高解像度画像の編集など、膨大なデータ量を処理する必要のある用途もこれまで以上にスムーズに処理できることとなります。
※実際の搭載可能メモリーはマザーボードの仕様によります。

※上から順に「チップ規格」「モジュール規格」「データ転送レート」「1チャネルあたりの転送レート」
  • チップ規格
  • モジュール規格
  • データ転送レート
  • 1チャネルあたりの転送レート
  • DDR4-2400
  • PC4-19200
  • 2400MT/s
  • 19.2GB/s
  • DDR4-2133
  • PC4-17000
  • 2133MT/s
  • 17.1GB/s
  • DDR3-1600
  • PC3-12800
  • 1600MT/s
  • 12.8GB/s
  • DDR3-1333
  • PC3-10600
  • 1333MT/s
  • 10.67GB/s
  • DDR3-1066
  • PC3-8500
  • 1066MT/s
  • 8.53GB/s

チップセット200シリーズ

チップセットは、複数の半導体チップ(LSI)で成り立つ集積回路で、マザーボードに接続されている機器(CPU、メモリ、グラフィックボード、LAN)のデータの受け渡しを管理しています。
Kaby Lakeの対応のLGA1151チップセットはZ270, H270, B250の3種類となっています。
前世代のSkylakeとおなじLGA1151を採用している為下位互換があります。

詳細はこちらから(Kaby Lake対応チップセット)

ラインアップ

第7世代Core™プロセッサーは、デスクトップ向けのKaby Lake-S、高性能ノート向けのKaby Lake-H、薄型軽量ノート向けのKaby Lake-U、そして2 in 1タブレットやステック型PC向けのKaby Lake-Yの4シリーズに分類されます。
更にCPUには、「Core i7」、「Core i5」、「Core i3」、「Pentium」、「Celeron」というブランドがあり、一般的に性能の高さもこの順となっております。

第7世代 インテル® Core™プロセッサー (Kaby Lake)シリーズ

※順に「プロセッサーナンバー」「コア数/スレッド数」「クロック」「キャッシュ」「内蔵グラフィック」「TDP」
プロセッサーナンバー コア数/スレッド数 クロック キャッシュ 内蔵グラフィック TDP
Core i7-7700K 4/8 4.2/4.5GHz 8MB HD Graphics 630 91W
Core i7-7700 4/8 3.6/4.2GHz 8MB HD Graphics 630 65W
Core i7-7700T 4/8 2.9/3.8GHz 8MB HD Graphics 630 35W
Core i5-7600K 4/4 3.8/4.2GHz 6MB HD Graphics 630 91W
Core i5-7600 4/4 3.5/4.1GHz 6MB HD Graphics 630 65W
Core i5-7600T 4/4 2.8/3.7GHz 6MB HD Graphics 630 35W
Core i5-7500 4/4 3.4/3.8GHz 6MB HD Graphics 630 65W
Core i5-7500T 4/4 2.7/3.3GHz 6MB HD Graphics 630 35W
Core i5-7400 4/4 3.0/3.5GHz 6MB HD Graphics 630 65W
Core i5-7400T 4/4 2.4/3.0GHz 6MB HD Graphics 630 35W
Core i3-7320 2/4 4.1/-GHz 4MB HD Graphics 630 51W
Core i3-7300 2/4 4.0/-GHz 4MB HD Graphics 630 51W
Core i3-7300T 2/4 3.5/-GHz 4MB HD Graphics 630 35W
Core i3-7100 2/4 3.9/-GHz 3MB HD Graphics 630 51W
Core i3-7100T 2/4 3.4/-GHz 3MB HD Graphics 630 35W
Pentium G4620 2/4 3.7/-GHz 3MB HD Graphics 630 51W
Pentium G4600 2/4 3.6/-GHz 3MB HD Graphics 630 51W
Pentium G4600T 2/4 3.0/-GHz 3MB HD Graphics 630 35W
Pentium G4560 2/4 3.5/-GHz 3MB HD Graphics 610 54W
Pentium G4560T 2/4 2.9/-GHz 3MB HD Graphics 610 35W
Celeron G3950 2/2 3.0/-GHz 2MB HD Graphics 610 51W
Celeron G3930 2/2 2.9/-GHz 2MB HD Graphics 610 51W
Celeron G3930T 2/2 2.7/-GHz 2MB HD Graphics 610 35W

第7世代 インテル® Core™プロセッサー (Kaby Lake)について