ゲーミングキーボードとは?ゲーミングキーボード選びのポイントや用語解説
ゲーミングキーボードとは、ゲームを快適にプレイするため作られたゲーム専用キーボード。一般的なパソコンのキーボードとは構造が異なる点があります。
この記事では、ゲームプレイのための機能が数多く備えられている、ゲーミングキーボードを選ぶ際に知っておきたい重要ポイントや用語を解説します。
ゲーミングキーボードとは
ゲーミングキーボードとは、ゲームプレイ専用に作られたキーボードのことです。
ゲーミングキーボードのポイントとしては、「長時間使い続けても疲れない」「キーボードをタイピングしたときの感触がよい」「キーの複数同時押し対応」などがあります。
次の章から、ゲーミングキーボードの選ぶポイントを「機能」と「構造や接続方式」に分けて紹介をして行きます。
ゲーミングキーボードを選ぶポイント【機能別】
ゲーミングキーボードは、ゲームを快適にプレイするための機能を搭載し、キーを押し込んだときの感触にこだわって作られています。
ゲーミングキーボードを選ぶ際のポイントは以下の3つです。
1:ロールオーバー
ゲーミングキーボードを選ぶ際のポイントに「ロールオーバー」という指標があります。
ロールオーバーは同時に押したキーを何個認識できるかを示す指標です。
たとえば「6キーロールオーバー」なら、6個まではどの組み合わせでもキーボードを押した順で確実に認識する、ということになります。
また、ゲーミングキーボードを調べる際によく出てくるワードとして、「Nキーロールオーバー」があります。
「Nキーロールオーバー」は、無制限にキーボードの同時認識が可能です。
同時認識可能な数が限られている「〇キーロールオーバー」から、無制限に対応している「Nキーロールオーバー」キーボードもあるので用途に合わせて選びましょう。
2:アンチゴースト
「ゴースト」とは、入力したキー以外のキーを入力したと誤認する現象を指します。
キーの同時押しの際に発生するパターンが多くなっています。
アンチゴーストは誤認識防止機能とも呼ばれ、ゴーストによる誤入力を防ぐ機能です。
ゴーストによるゲームプレイの集中の妨げを防ぐため、この機能が備えられています。
3:マクロキー
マクロは、ゲームでよく使用する複数のキーの同時入力や一連の流れの入力を登録したキー1つで入力できるようにする機能のことです。
入力するキーが少なくなれば、正確に素早く入力できるメリットがあります。
ただし、マクロキーはゲームタイトルによっては禁止されている場合もあります。
マクロキーを使用する前に、プレイするゲームタイトルでマクロキーを使用できるのかどうかを確認しましょう。
4:FPS向けゲーミングキーボード
ゲーミングキーボードのスペックやタイトルに「FPS向け」と記載されていることがあります。
「FPS」とはFirst Person Shooter(ファーストパーソン・シューター)の略で、主人公と同じ視点で操作する3Dのアクションシューティングの総称のことです。
FPSは主人公の腕と武器のみが表示される点がポイントで、ゲームへの没入感が魅力です。
基本的にFPSはキーボードとマウスを使用してプレイするように設計されています。
同時にボタンを押す事や、連続でボタンを押す事が多く「キーボードを駆使する」ゲームと言えます。
この章の「1:ロールオーバー」で紹介した、ゲーミングキーボードで同時にキーを押して、反応する数である「ロールオーバー」対応数が重要な指標となります。
FPSゲーマーにとってはFPS向けやFPS対応キーボードの表記はゲーミングキーボード選びの重要な要素と言えます。
ゲーミングキーボードを選ぶポイント【構造や接続方式】
ゲーミングキーボードの機械的な構造やパソコンとの接続方式も重要なポイントとなりますのでご紹介します。
ゲーミングキーボードの全体構造
キーボードの構造にはいくつか種類があります。
ノートパソコンに採用されているキーボードは「パンタグラフ方式」や「メンブレン方式」です。
ゲーミングキーボードは、「メカニカルキーボード」とも呼ばれ、上記のキーボード方式とは構造が異なります。
メカニカルキーボードは、一つ一つのキーに独立したキースイッチやバネが搭載されており、耐久性に優れ、より打鍵感が得られます。
また一つのキーが破損した場合、修理すればまた使用することが可能です。
キースイッチの種類別(青軸 赤軸 茶軸)
キーの部分に色のついた軸が埋め込まれたものがあります。
これをキースイッチ、日本では「軸」とも呼んでいます。
軸別の使用感について紹介します。
青軸(クリッキー)
タイピング時にキーを押すと跳ね返るような手応えがあるのがポイントです。
タイピング時に爽快感が得られるでしょう。
ただし、キーを打ったときの音「打鍵音」が大きいので、静かな場所での使用には向いていません。
赤軸(リニア)
キーの押し心地が軽いので、長時間プレイする人や疲れにくいキーボードを探している人におすすめです。
茶軸(タクタイル)
青軸(クリッキー)と赤軸(リニア)との中間の性能を持ちます。
青軸(クリッキー)よりもタイピング時の「打鍵音」が小さく、赤軸(リニア)よりタイピング感があります。
初めてゲーミングキーボードを使う方におすすめのキーボードです。
キーのストローク
ストロークとは、キーを押したときの沈み込みの深さを指します。
キーストロークの深さもゲーミングキーボードを選ぶ際の重要な指標になります。
キーストロークが深いと誤入力は防げますが、高速入力には不向きです。
逆に、キーストロークが浅いと高速入力しやすいですが、誤入力の発生リスクが高まります。
操作感覚を左右する重要な指標なので、自分が普段どんなゲームプレイをするのか見直し、プレイスタイルに合ったキーストロークを持つゲーミングキーボードを選ぶといいでしょう。
ゲーミングキーボードの接続方式: 無線タイプ 有線タイプ
ゲーミングキーボードを選ぶ際には、無線タイプとケーブルを接続する有線タイプとどちらかで好みが分かれるでしょう。
ここでは無線タイプキーボード、有線タイプキーボードのそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
無線タイプキーボードのメリット
- コードを気にしなくていいため、よりゲームに集中できる
- ゲーミングキーボードの周囲を掃除しやすい
無線タイプキーボードのデメリット
- 遅延が生じやすい
- ゲームプレイ中の電池切れに注意する必要がある
有線タイプキーボードのメリット
- 電池切れを心配しなくていい
- 種類が豊富
- 反応が速い
- 送信できるデータ量が多い
有線タイプキーボードのデメリット
- コードが邪魔に感じる
- ケーブルの制約があり、好きな場所にキーボードを配置しにくい
まとめ
ゲーミングキーボードの選び方や用語について解説をしてきました。
今後オンラインゲームやeスポーツがますます普及する上で、ゲーミングキーボード選びは重要になります。
ゲーミングキーボードのキーを押したときの感じ方は、人によって違ってきます。
ゲーミングキーボードは長く使用する物ですので、選ぶ際には、キーの押し心地、使用環境、なによりゲームの遊びやすさなど、しっかりポイントを比較し吟味しましょう。
プレイしたいゲームの傾向は?ゲームをプレイする際にどの要素を重視するか?なども検討し、よりよいゲーミングキーボードを選んでください。