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人の目の限界を超えた8Kディスプレイ
ハイビジョンテレビが家庭に浸透し出したのが2000年頃。
今や家電量販店ではハイビジョンの倍の情報を持つフルハイビジョンを越えた4Kテレビが目玉商品として売られています。
その熱も冷めやらないうちに、今度は8Kディスプレイが登場するとのことです。
では8Kがどれだけすごいのかまとめてみました。
8Kディスプレイのスペックはどの程度か
- 画素数
- 8Kが生み出す疑似立体映像
- 動きも滑らかに再現
ディスプレイの画像を決める要素に画素数があります。
高画質といえばハイビジョンですがその画素数は1920×1080。そして2016年4月現在、家庭用ディスプレイの最上位は4Kです。
4Kの画素数は3840×2160と実に4倍となります。 8Kは7680×4320と4Kの4倍となりフルハイビジョンと比較すると実に16倍ということになります。
高画質と呼ばれるハイビジョン画像でも、自然界の全ての色を再現することはできませんでした。
ところが8Kになると自然界に存在しない色までも映し出すことが出来るのです。
そもそも、私たちの目は距離感を見え方で判断し立体を感じることができます。
8Kでは目で見た情報を忠実に表現できるために脳が画像を立体と感じるのです。
モニターに映る動画はフレームレートという1秒間に何枚の画像を見せられるのかで滑らかさが決まります。
ハイビジョン画像では1秒間に60枚ですが8Kは120枚の画像を流す事ができるのです。
その滑らかな動きはスポーツ映像の世界を変えると期待されています。
8Kディスプレイ開発の歴史と今後の予定
- 8Kの開発の歴史
- 8Kコンテンツの今後の予定
8Kを含む超高精細映像の開発は1995年から始められました。
いわゆる4Kは2002年にNHK放送研究所で展示をされています。
その後2005年の愛知万博で600インチのスーパーハイビジョンの上映を大きな話題を呼びました。
その後圧縮技術の進化等を経て2011年シャープとNHK共同で8K対応85インチディスプレイが発表されました。
2015年には世界初の8Kディスプレイ、LV-85001がシャープより販売されたのです。
8Kの映像ということでは2014年ソチオリンピックとブラジルワールドカップのパブリックビューイングを行っています。
そして2016年ついに試験放送が開始され2018年には一般放送が開始される予定です。
現在販売されている8Kディスプレイとは
- シャープLV-85001
- アストロデザインDM-3814
シャープLV-85001は2015年10月に販売されました。
ディスプレイサイズは85インチ、色の再現力の最新規格であるBT.2020については78%のカバー率です。
輝度は1平方メートル辺り1000カンデラとなります。
画角は176度となりほぼ視野の全部をおおう形となります。
8K画像を表現するためにはHDMIコードが4本必要です。
早くから8Kを研究していたシャープですから、完成度は高いといえますが、2016年経営が破たんし買収されたことがどう影響するのかが気になります。
アストロデザインでは55インチの8Kディスプレイを販売しています。
色はBT.2020を82%カバーしておりLV-85001よりスペックが上になります。
輝度は1平方メートル当たり330カンデラ以上となっており、LV-85001よりも少ない値です。
外部機器からの8K入力に関しては別コンバーターを接続することで対応可能です。
8Kは2次元画像のなかで到達しうる最高点ともいわれています。
色については自然界以上の描出を可能とし、再現力によって見るものに3次元的な感覚さえ与えます。
画素の細かさはこれ以上細かくても、人の目では違いを判断することが出来ません。
120フレームレートという細かな動きで特にスポーツの分野での映像が劇的に変わることが期待されます。