ゲーミングPCの電源は600W~700Wにしてみませんか?
ゲーミングPCの性能を決めるのはCPUやメモリ、ビデオカードなどです。それらのパーツに電力を供給する電源は、実は非常に重要なパーツなのです。電源は生み出せる電力等によって幾つかの種類がありますが、多くの人がどれを選べば良いのか迷います。そこでおススメしたいのが600W~700Wの電源なのです。
ゲーミングPCは大体どれくらい電力を使う?
ゲーミングPCの場合、グラフィックボードや高性能なCPU、大量のメモリ、ゲーム用のSSDやHDDというように、通常のPCよりもより多くの電力を必要とするパーツが搭載されています。
ゲーミングPCの中で特に電力を大きく使うパーツはCPUとビデオカードの2つです。
電力の容量はW数(ワット)数で表記されています。
IntelのCPUで代表的なCore i7になるとおよそ100W~150W前後となります。
ミドルクラス以上のビデオカードは、およそ150W~200Wの最大消費電力が予想されます。
PC電源の選び方は、システムの最大消費電力の2倍の電源がおすすめとなります。
多くの電源は出力の50%がもっとも電気変換効率がよくなるように設計されている。
製品を常にフルパワーで使用すると、部品に負荷がかかり続けるのを防ぐため。
そして、将来の拡張するための予備枠などがあります。
CPUとビデオカードだけでも、およそ150W~350Wほどの電力が必要な計算となります。
将来的にパーツの増設なども検討するのではあれば、ギリギリの容量の電源を選ぶよりは、余裕を持てる600Wや700Wの電源にしてみるのも良いでしょう。
ゲーミングPCの電源容量を計算してみる
自分のゲーミングPC、もしくは今後購入する予定のゲーミングPCに最適な電源容量を計算してみましょう。
そのために、電源容量計算機を用意しました。
お手持ちのPC構成を選ぶだけで必要な電源容量が分かります。
ゲーミングPCの電源を選ぶ際のポイントの一つ「80PLUS 認証」
パソコンの構成に合わせた電源を選ぶ必要がありますが、その際に知っておきたいのが「80PLUS 認証」です。
こちらはランクによって電源の変換効率を表す指標となります。
「80PLUS STANDARD」から「80PLUS TITANIUM」まで6段階のランクがあり、高くなるほど変換効率に優れ、消費電力・排熱の削減といったメリットがあります。
排熱が少なくなると、ファンの回転数が抑えられますので、静音性を求める方にも有効な指標となります。
「80PLUS認証」の電源変換効率に着目すると、電源負荷率50%の時が最も効率よく電力を変換できることがわかります。
80PLUS認証 電気変換効率表
以下に80PLUS認証の負荷率における電気変換効率票をまとめました。
負荷率「20%」「50%」「100%」の各場合の効率を%で表しています。
負荷率 | |||
---|---|---|---|
20% | 50% | 100% | |
80PLUS STANDARD | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
80PLUS TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
「80PLUS認証」の各規格商品一覧はこちらをご覧ください。
まとめ
ゲーミングPCの必要な電源容量として600Wや700Wを一つの目安としてご紹介してきました。
ゲーミングPCの構成を考える際、電源に着目してみると、総合的な面で個別のパーツ性能とは違う部分で選ぶ楽しさがあります。
最近のゲーミングPCの傾向としては、グラフィックボードや各パーツ の高性能化などの関係で、大容量の電源を必要とする傾向もあるので、700Wを超えての電源容量を検討しても良いかもしれません。
消費電力ギリギリではなく、余裕を持たせると、電源ユニットの寿命の延長や、将来への拡張性の面でも有利になる可能性もあります。