パソコンのメモリ容量・使用率を確認する手順をわかりやすく解説

パソコンのメモリ、ちゃんと足りてる?今すぐ確認して快適な作業環境へ

「最近パソコンの動作が遅い」「アプリの起動に時間がかかる」そんな悩みを感じたことはありませんか? その原因のひとつとして考えられるのが、パソコンのメモリ不足です。

メモリ(RAM)は、パソコンの処理速度に大きく関わる重要な要素です。 搭載されているメモリの容量が足りなかったり、使用率が常に高かったりすると、作業効率が落ちてしまうことがあります。

この記事では、Windowsパソコンを使っている方を対象に、メモリ容量や使用状況の確認方法をわかりやすく解説します。 初心者の方でも実践しやすいよう、標準機能を中心に手順を紹介しつつ、状況に応じた見直しのポイントもお伝えします。 メモリの状態を把握することで、作業の快適さが変わることもあります。 まずは自分のパソコンのメモリを確認してみましょう。

掲載日:

    もくじ

パソコンのメモリを確認する意味

パソコンの動作が重いと感じたとき、最初に確認したいのがメモリの使用状況です。 Windowsには標準でメモリ状態を把握できる機能が備わっており、複雑な設定を行わなくても簡単に確認できます。

キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」キーを同時に押して、タスクマネージャーを開きます。
左のメニューのアイコンの中から「パフォーマンス」をクリックすると、「メモリ」の項目に現在の使用量、使用率、空き容量、合計メモリ量などが表示されます。
ここで、どれくらいのメモリが消費されているか、どのアプリが多く使用しているかを確認できます。

また、「スタートを右クリック」して「システム」を選ぶと、物理メモリ(RAM)の総容量が明記されています。 タスクマネージャーとあわせて確認することで、メモリの使用状況をより立体的に把握できます。

パソコンのメモリの確認方法

自分のパソコンに搭載されているメモリ容量を知るには、Windowsの「設定」画面を使うのが便利です。
「スタートを右クリック」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」の順に開くと、「デバイスの仕様項目」に「実装RAM」という項目があり、現在のメモリ容量が表示されます。

この情報から、自分の使用用途に対して容量が十分かどうかを判断する参考になります。
また、Windowsのバージョンによっては「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」からも確認できます。
表示される数値が「8.00 GB(7.89 GB 使用可能)」などとなっている場合、一部がグラフィック用途などで予約されていることがあります。

パソコンのメモリ使用状況をチェックして動作の重さを見直そう

動作の重さを感じたときは、まずメモリ使用率をチェックしてみましょう。
キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」キーを同時に押して、タスクマネージャーを開き「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」タブにある「メモリ」項目で、現在の使用率がわかります。
使用率が80%以上を常に超えている場合、パソコンがスムーズに動作しづらくなっている可能性があります。
以下のような兆候があるとき、メモリの使用状況を確認することが有効です:

  • アプリの起動に時間がかかる
  • ブラウザのタブを複数開くと反応が遅くなる
  • 動画再生中や作業中にフリーズする

これらはメモリ不足のサインであることが多く、特に複数アプリを同時に立ち上げる習慣がある場合、メモリ使用率の高さが動作の遅れにつながっていることがあります。

パソコンに搭載されているメモリの規格やスロット数を確認するには?

メモリの増設を検討しているなら、現在使っているメモリの規格やスロット数を知ることが重要です。 Windowsの標準機能だけでは確認しづらいため、専用ツールを活用しましょう。

代表的なツールとしては「CPU-Z」があります。 無料で使えるこのツールをインストールすると「Memory」や「SPD」タブで、搭載されているメモリの規格(たとえばDDR4)、動作クロック、スロットごとの状況などが確認できます。 メモリの種類や取り付け可能なスロット数を把握しておくと、互換性のある製品を選びやすくなります。

また、パソコンの型番をもとに、メーカー公式サイトから仕様を確認する方法もあります。 購入時のスペックと現在の構成を照らし合わせて、増設の余地があるかどうかを判断しましょう。

パソコンのメモリ容量はどのくらいあれば快適?用途別に確認の目安を紹介

使用目的によって、快適に作業を行うために必要なメモリ容量は異なります。 最低限の動作要件を満たすだけでなく、ある程度余裕を持った容量を確保することで安定性が向上します。
以下は、一般的な用途における目安です:

  • インターネットの閲覧やYouTube視聴:4GB〜8GB
  • WordやExcelなどのビジネスアプリ利用:8GB〜16GB
  • 動画編集・オンラインゲーム・3D作業:16GB~32GB

パソコンを複数年にわたって使う予定があるなら、将来的なソフトウェアのアップデートや用途拡大に備えて、やや多めのメモリを搭載しておくと安心です。

パソコンメモリの空き容量が少ないときの確認ポイントと対策

メモリの空き容量が少なくなると、処理速度の低下やフリーズの原因になります。 これを防ぐには、日頃からメモリの使い方を見直すことが有効です。
次のような対策が役立ちます:

  • スタートアップ設定を開き、不要なアプリを無効にする
  • タスクマネージャーでメモリを多く消費しているアプリを終了する
  • 定期的にパソコンを再起動してメモリをリフレッシュする

特に常駐型のアプリ(チャットツールやクラウド同期アプリなど)は、知らないうちに多くのメモリを使っていることがあります。
使用頻度の低いものは停止またはアンインストールを検討しましょう。

Windowsアップデート後にパソコンメモリ使用量が増える?確認方法と対処法

Windows Updateの後に動作が重くなったと感じたら、一時的にメモリ使用量が増えていることがあります。 これは更新後にバックグラウンドで最適化やインデックス作成が行われるためです。

「スタートを右クリック」→「設定」→「Windows Update」→「その他オプション」項目の中の「更新の履歴」から、最近適用された更新内容を確認しましょう。
そのうえで、「ディスククリーンアップ」機能を使って一時ファイルや不要なWindowsアップデートファイルを削除すると、使用メモリとディスクの負担を軽減できます。
もし重さが長期間続く場合は、ドライバーの互換性やスタートアップ設定も見直してみるとよいでしょう。

パソコンのメモリ使用量をリアルタイムで確認する便利なツールとアプリ

Windows標準のタスクマネージャー以外にも、メモリ使用量をリアルタイムで確認できるツールは多数あります。 視覚的に把握できるため、より詳細な分析が可能です。

代表的なものとして、「Rainmeter」は、デスクトップに小型のメーターを表示し、常にメモリの状態をモニターできます。 「Wise System Monitor」では、プロセスごとの使用率も一目で確認でき、重いアプリの特定に役立ちます。 特にパフォーマンスに敏感な用途(配信・編集・開発など)では、こうしたツールの導入で効率が高まります。

中古購入時にパソコンのメモリ容量を確認しておくべき理由

中古パソコンはコストを抑えて購入できますが、スペックの確認を怠ると使い勝手に影響が出ることがあります。
中でも、メモリ容量は購入前に必ずチェックしたい項目です。

スペック表には「搭載メモリ:8GB」などと記載されていますが、実際には「実装RAM」が表記よりも少ない場合もあります。 特にグラフィック機能がメモリを共有しているモデルでは注意が必要です。

また、購入前に「最大搭載可能容量」や「空きスロット数」も調べておくと、あとからの増設が可能かどうか判断できます。 保証や返品対応がある店舗での購入なら、電源を入れて動作確認できるとさらに安心です。

パソコンのメモリの増設前に確認しておくべき条件とは?

メモリを増設する際は、以下のような条件をあらかじめ確認しておくことが大切です:

  • 現在使用中のメモリ規格(DDR4、DDR3など)
  • パソコンが対応している最大メモリ容量
  • メモリスロットの数と空きスロットの有無

これらの情報は、マザーボードの仕様書やメーカー公式サイト、または「CPU-Z」のようなツールで確認できます。 誤った規格のメモリを購入してしまうと取り付けられなかったり、動作しなかったりするため、事前の確認が非常に重要です。

また、ノートパソコンの場合はメモリが基板に固定されていて増設できない機種もあるため、購入時の判断が特に重要になります。

パソコンのメモリ確認で快適な環境を整えよう

パソコンのメモリを確認することで、動作が遅い原因を把握し、必要に応じた対策を取ることができます。 搭載容量や使用状況を定期的にチェックする習慣をつければ、快適な作業環境の維持にもつながります。

もしメモリの空きが少ない場合は、常駐アプリの見直しや増設の検討もひとつの方法です。 この記事で紹介した手順をもとに、まずはご自身のパソコンのメモリを確認してみましょう。 不要なトラブルを防ぎ、よりスムーズなパソコンライフの第一歩となるはずです。

H2 関連記事ブロック

夏の準備応援祭