パソコンがシャットダウン(電源を切る)できない原因と対処法まとめ

パソコンがシャットダウン(電源を切る)できない?原因と対策を知っておこう

「パソコンがシャットダウン(電源を切る)できない」「電源を切ったはずなのに再起動してしまう」「何の前触れもなく急に電源が落ちる」そんなトラブルに戸惑ったことはありませんか? 日常的に使っているパソコンだからこそ、電源の問題は思わぬストレスや業務の支障につながります。

この記事では、「パソコンのシャットダウン(電源を切る)ができない」場合によくある問題の原因と、その解決方法をわかりやすく解説していきます。

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    もくじ

パソコンがシャットダウン(電源を切る)できない原因とは?

パソコンがシャットダウン(電源を切る)できないとき、いくつかの要因が考えられます。 多くの場合、ソフトウェアやドライバの問題が背景にあり、特定のアプリケーションやWindowsの設定が妨げになっていることもあります。

たとえば、Windowsアップデートがバックグラウンドで進行中の場合、それが完了するまでシャットダウン(電源を切る)できないことがあります。 また、バックグラウンドで動作しているウイルス対策ソフトやクラウド同期アプリなどが終了処理に時間を要し、パソコンのシャットダウン(電源を切る)を妨げてしまうこともあります。

さらに、ハードウェアに不具合がある場合や、周辺機器の接続がパソコンのシャットダウン(電源を切る)プロセスに干渉する場合もあります。 例えば、外付けのハードディスクが読み込み状態にあると、システムが安全な終了を妨げることがあります。

Windowsパソコンでシャットダウン(電源を切る)ができないときの対処法

Windowsでパソコンが正常にシャットダウン(電源を切る)ができないときには、まず基本的な操作から試してみると良いでしょう。

Windowsパソコンでシャットダウン(電源を切る)ができないときの対処法は、次のようになります。

  • タスクマネージャーを利用する:応答しないアプリケーションが原因でシャットダウン(電源を切る)が止まっていることがあるため「Ctrl + Shift + Esc」キーでタスクマネージャーを開き、該当アプリを終了します。とくに、メモリ使用率が高く、"応答なし"と表示されているプロセスがあれば、これが原因の可能性があります。
  • スタートメニューからシャットダウン(電源を切る)を選ぶ:Shiftキーを押しながら「シャットダウン」を選択すると、より確実にWindowsを完全に終了させる命令が実行され、正常に電源を切れる場合があります。

これでも解決しない場合は、Windowsの電源設定やアップデートの確認も必要です。
設定アプリから「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を確認し、保留中の更新があるかをチェックしましょう。

パソコンのシャットダウン(電源を切る)ボタンが反応しない場合のチェックポイント

スタートメニューでシャットダウン(電源を切る)ボタンが反応しない場合、次のような原因が考えられます。

  • ドライバーの不具合:最近デバイスドライバーを更新した場合、不整合が発生している可能性があります。とくにグラフィックドライバーやチップセットドライバーが原因になることが多いため、デバイスマネージャーから該当するドライバーを確認し、必要に応じてロールバックや更新を行いましょう。
  • 外部機器の影響:USB機器や外付けドライブの接続が問題を引き起こしている場合があるため、一度取り外して再度シャットダウン(電源を切る)を試してみましょう。特に、USBハブやキーボード・マウスに内蔵されたハブ機能が影響する場合があります。

また、システムファイルが破損している可能性もあるため、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、「sfc /scannow」を実行して整合性を確認する方法も有効です。

パソコンが勝手にシャットダウン(電源を切る)する原因と対策

パソコンがユーザーの操作なしにシャットダウン(電源を切る)してしまう場合、主に以下のような理由が考えられます。

パソコンが勝手にシャットダウン(電源を切る)する原因「熱暴走」

まず、熱暴走です。 内部の温度が上昇しすぎると、システムが自動的に電源を落としてハードウェアを保護しようとします。 この場合はファンや排熱構造を見直し、内部の清掃を行うことが効果的です。 特にCPUやGPUに埃がたまっていると放熱効率が下がるため、定期的なメンテナンスが推奨されます。

パソコンが勝手にシャットダウン(電源を切る)する原因「ウイルス・マルウェア」

また、ウイルスやマルウェアの影響で不正なパソコンのシャットダウン(電源を切る)命令が出されていることもあります。 信頼できるセキュリティソフトでスキャンを行い、異常がないかを確認してください。 近年では、リモート操作型のマルウェアが電源管理に影響を与える事例も報告されています。

パソコンがシャットダウン(電源を切る)中に止まる・固まるときの対処法

パソコンが「シャットダウンしています」という画面のまま止まってしまう場合、原因は多岐にわたります。

その一因として考えられるのが、バックグラウンドで動作しているアプリケーションやプロセスです。 特に、ウイルス対策ソフトや自動同期ソフトが正常に終了できない場合があります。

このような現象が続く場合は、スタートアップの設定を見直すことで改善する可能性があります。 タスクマネージャーの「スタートアップ」タブから、不要な項目を無効にしておくとよいでしょう。 無効化後は再起動を行い、動作に変化があるか確認します。

パソコンがシャットダウン(電源を切る)後すぐに再起動してしまう場合の対応策

シャットダウン(電源を切る)したはずのパソコンが再起動してしまう場合、設定やハードウェアに原因がある可能性があります。 まず確認すべきは、Windowsの「自動的に再起動する」設定です。

パソコンがシャットダウン(電源を切る)後すぐに再起動してしまう場合の対応は、次の手順となります。

  1. 「スタートを右クリック」→「システム」
  2. 「デバイスの仕様」のすぐ下にある「関連リンク」項目の中で「システムの詳細設定」をクリック
  3. 「システムのプロパティ」ウィンドウが開くので「詳細設定」タブの中の「起動と回復」項目内にある「設定」をクリックする
  4. 「システムエラー」項目の中にある「自動的に再起動する」のチェックを外す

さらに、電源ユニットやメモリなどのハードウェアの状態も確認しておくことをおすすめします。 診断ツールなどを活用してエラーの有無を調べると安心です。 メーカー提供のハードウェアチェックツールを使用すると、詳細な診断が可能になります。

ノートパソコンがシャットダウン(電源を切る)しないときに確認すべき設定

ノートパソコン特有の要因として、バッテリーや省電力設定がシャットダウン(電源を切る)に影響していることがあります。 特に、電源オプションで「カバーを閉じたときの動作」が「何もしない」になっていると、想定通りにシャットダウン(電源を切る)できない場合があります。 バッテリーが劣化している場合も、システムが正しく電源を切れない原因になります。

メーカーのユーティリティソフトやバッテリーチェック機能で状態を確認し、必要であれば交換を検討しましょう。 パソコンのシャットダウン(電源を切る)動作が不安定な場合、ACアダプターの接続状態や通電確認も行ってください。

Macがシャットダウン(電源を切る)できないときのチェックリスト

Macでもシャットダウン(電源を切る)に関するトラブルが起こることがあります。
以下のような対策が有効です。

  • SMCとPRAMのリセット:ハードウェア制御に関する設定を初期化することで、電源関連の不具合が解消されることがあります。SMCは電源・充電・ファン制御に関係し、PRAMは日時や起動ディスクの設定に影響します。
  • アップデートの確認:macOSのバージョンが古いと、一部機能に不具合が出ることがあります。Appleメニューから「このMacについて」→「ソフトウェア・アップデート」を確認し、最新の状態に保つようにしましょう。

それでも改善しない場合は、セーフモードで起動して不要なプロセスを停止する方法もあります。
システム設定を見直すことで、正常にシャットダウン(電源を切る)できるようになる可能性があります。

パソコンがシャットダウン(電源を切る)できない原因をログで調べる方法

原因が不明な場合は、Windowsのログを参照することで手がかりが得られることがあります。

  • 「スタートを右クリック」→「イベントビューア」→「Windowsログ」→「システム」から、エラーや警告が出ている項目を確認してみましょう。

ログには、どのプロセスがシャットダウン(電源を切る)を妨げたか、あるいは途中でエラーが発生したかなどの情報が記録されています。 ログの表の中で「イベント」の列にある「ID:1074、6006、6008」といったものがシャットダウン(電源を切る)に関する記録となり、特に注目すべき項目です。 定期的にログを確認することで、同様のトラブルを未然に防げる可能性もあります。

パソコンのシャットダウン(電源を切る)が遅いと感じたときの改善策

シャットダウン(電源を切る)に時間がかかる原因としては、複数の要素が絡んでいることが多いです。 バックグラウンドで多くのアプリケーションが動作していたり、不要なサービスが自動起動したりしている場合、シャットダウン(電源を切る)処理に時間がかかる傾向があります。

パソコンのシャットダウン(電源を切る)が遅いと感じたときの改善策は、次のようになります。

  • 不要なアプリを終了しておく:作業終了時には、使っていないソフトは事前に閉じておくとスムーズです。特に、ブラウザやオフィスソフトなどはメモリを多く使用しているため、早めに終了させることをおすすめします。
  • 自動起動サービスを見直す:msconfigやタスクマネージャーを活用して、常時必要でないサービスを無効にすることで改善されることがあります。

また、定期的にディスククリーンアップやデフラグ(SSDの場合は最適化)を行い、システムのパフォーマンスを維持することも、シャットダウン(電源を切る)速度の改善につながります。

パソコンのシャットダウン(電源を切る)で悩んだら、基本を見直すことが解決の一歩

パソコンがシャットダウン(電源を切る)できない・勝手に再起動する・動作が止まるといったトラブルには、ソフトウェア設定やハードウェアの影響など、いくつかの共通する原因があります。 この記事で紹介したように、システム設定の見直しや不要なアプリの終了、ログの確認などを丁寧に行うことで、多くの問題は解消が期待できます。

「パソコン シャットダウン(電源を切る)」の不具合を放置せず、早めに対応することが、トラブルの予防と安心したパソコン利用につながります。 ぜひ今回の内容を参考に、ご自身の環境をチェックしてみてください。そして、今後も快適なパソコン操作のために、定期的なメンテナンスを習慣にしましょう。

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