パソコンのミラーリングする方法とは?スマホやテレビへの画面共有手順を詳しく紹介

パソコンの画面、他の機器に映したいと思ったことはありませんか?

「パソコンのミラーリング」を活用すれば、映画や動画を大画面で楽しんだり、スマホ画面をパソコンで表示したりといった使い方が簡単に実現できます。

この記事では、パソコンのミラーリング方法をわかりやすく解説します。テレビへの接続、有線・無線それぞれの手順、スマホとの連携、トラブル対処法まで幅広くカバーしているので、初めての方でも安心です。

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    もくじ

パソコンのミラーリングとは?基本的な仕組みと使い道を解説

パソコンのミラーリングとは、パソコンの画面に表示されている内容を、リアルタイムで別の機器に映し出す機能です。映像や操作がそのまま複製されるため、大画面のテレビに出力したり、スマホの画面をパソコン上で操作したりと、さまざまな場面で役立ちます。複雑な操作を必要とせず、用途に合わせて気軽に利用できる点が特徴です。

ミラーリングは、日常生活だけでなくビジネスや教育現場でも広く利用されています。例えば会議中の資料共有や、オンライン授業での画面提示など、複数人への視覚的な情報伝達にも適しています。使用する機器やOSによって方法が異なるため、仕組みを理解しておくとスムーズに活用できます。

パソコンのミラーリングの手順

パソコンの画面を別のモニターやディスプレイにミラーリングするには、HDMIやDisplayPort、USB-Cなどの映像出力端子を使ったケーブル接続が一般的で安定性にも優れています。

有線でのミラーリング手順(HDMI/DisplayPort/USB-C)

  1. パソコンとディスプレイをケーブルで接続する:使用する端子(HDMI/DisplayPort/USB-C)を確認し、両方の機器が対応している端子で接続
  2. ディスプレイの入力ソースを切り替える:ディスプレイ側で入力を「HDMI1」「DP」など、接続した端子に設定
  3. パソコン側で表示設定を行う:「スタートを右クリック」→「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→下部の「複数のディスプレイ」から「表示モード」を選択
  4. ミラーリング(画面の複製)を選ぶ:「画面を複製する」を選ぶと、同じ画面がディスプレイに表示される
  5. ※ショートカットキー「Windowsキー + P」で表示モードを即座に切り替えることもできます。

有線ミラーリングは、映像の安定性や応答速度が求められるシーンで特に有効です。動画やゲームを大画面で楽しみたいときや、業務での外部出力用途にも適しています。

パソコンのミラーリングに必要なパソコンのスペックやOSの条件について

ミラーリングを行うには、パソコン側に一定のスペックや機能が求められます。古いOSや低スペックの端末では対応していないこともあるため、事前に確認しておくことが重要です。


※特に無線でのパソコンのミラーリングを行うには、パソコン側では、Miracastなどに対応したグラフィック機能やOSが必要になります。
モニター側においてもMiracastなどに対応したものを準備する必要があります。

条件 内容
OSバージョン Windows 10以降の対応が一般的
グラフィック機能 Miracast対応が必要
メモリ・CPU 軽量な作業なら一般的なスペックで対応可

古いパソコンでも、アダプタや外部ソフトを活用することでミラーリングが可能な場合もあります。

パソコン ミラーリングの主な用途とは

パソコンのミラーリングは、日常のちょっとした場面からビジネスの現場まで幅広く活用されています。

パソコン ミラーリングの主な用途は、次のようになります。

  • テレビでYouTubeや動画を視聴する
  • スマホの画面をパソコンに映して操作内容を共有
  • 会議やプレゼンで資料を大画面に表示

パソコンのミラーリングとキャスト機能の違いは?

パソコンの画面を別のデバイスに映す方法には、「ミラーリング」と「キャスト」の2つがあります。どちらも似た機能に見えますが、動作の仕組みや適している用途は違ってきます。

パソコンのミラーリングとキャストの基本的な違い

ミラーリングは、パソコンの画面全体をリアルタイムで複製するのに対し、キャストは特定のコンテンツ(動画や音楽など)を再生先に送る方式です。キャスト中は送信元のパソコンで操作を継続でき、再生先ではコンテンツだけが表示されます。

パソコンのミラーリングとキャストの基本的な違いは、次のようになります。

表示モード 動作 操作
ミラーリング 画面をリアルタイムで複製する 操作も映像も全て表示
キャスト メディアデータのみを転送・再生 操作は送信元で行い、再生は別端末で実行

パソコンのミラーリングとキャストの使い分けの目安と向いている用途

目的に応じて、ミラーリングとキャストを使い分けると便利です。

パソコンのミラーリングとキャストの使い分けの目安と向いている用途は、次のようになります。

  • ミラーリング:会議、ライブ画面共有、操作説明など
  • キャスト:動画の視聴、音楽の再生など一部コンテンツだけを投影したいとき

パソコンのミラーリングと画面共有の違い

パソコンのミラーリングと画面共有は似た機能に見えますが、目的や使用環境に違いがあります。どちらを使うか迷ったときは、表示したい内容や相手との接続方法に応じて選ぶのが効果的です。

パソコンのミラーリングと画面共有の違いは、次のようになります。

表示モード 表示対象 操作の反映 主な用途
ミラーリング 同一ネットワーク内の端末など 表示のみ 映画鑑賞、プレゼン、ゲーム画面の表示
画面共有 オンライン会議などの参加者 操作も可能な場合がある 会議、サポート、リモートワークなど

パソコンをテレビにミラーリングする方法「有線・無線」

パソコンの画面をテレビにミラーリングすれば、大きな画面で映像や資料を見ることができ、視認性や臨場感が高まります。家族や複数人でコンテンツを共有したいときや、画面を遠くから確認したい場面にも適しています。
※無線接続の場合はテレビやディスプレイ側も「Miracast をサポートする」必要があるので、事前に確認が必要です。

ミラーリングには有線接続と無線接続があり、それぞれメリットがあります。有線は安定性に優れ、無線は配線不要で自由度が高いのが特徴です。テレビ側が対応していれば、どちらの方法でも接続できます。

パソコン画面のテレビへのミラーリング「HDMIケーブル」

パソコン画面のテレビへのミラーリング「HDMIケーブル」は、次のような手順となります。

  1. パソコンとテレビをHDMIケーブルで接続する
  2. テレビの入力切替をHDMIに変更する
  3. パソコン側で「画面設定」を開き、「複製」や「セカンドスクリーン」に設定する

安定した表示が必要なときや、映像の遅延を避けたいときに向いています。

パソコン画面のテレビへのミラーリング「Wi-Fi経由の無線」

Wi-Fiを使ったミラーリングには、対応機器とネットワークが必要です。特別な配線が不要なため手軽に使える一方で、環境によっては通信が不安定になることもあります。 特にテレビ側の対応は「Miracast をサポート」する必要があるので、確認をしてから設定を開始しましょう。

  • Windows標準の「ワイヤレスディスプレイ」機能を使う
  • Miracast対応テレビや受信機(Fire TV Stickなど)と接続

パソコン画面のテレビへのミラーリング「Wi-Fi経由の無線」での接続手順は、次のようになります。

  1. 「スタートを右クリック」→「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開く
  2. 「ワイヤレスディスプレイに接続する」を選ぶ
  3. 「表示された接続先をクリック」してミラーリング開始

パソコン側へスマホ画面をミラーリングするには?

スマホの画面をWindowsパソコンに映すことで、アプリの操作を共有したり、ゲーム画面を録画したりといった使い方ができます。特にリモートワークや教育現場では、スマホの画面を見せながら説明を行う際に重宝されます。

Windowsとスマートフォンのミラーリングは、対応アプリやOSの組み合わせによって手順が変わります。ここではAndroidとiPhoneの両方について、それぞれの基本的な接続方法を解説します。

パソコンとAndroid端末のミラーリング接続方法

Android端末とWindowsパソコンは相性がよく、比較的簡単にミラーリングが可能です。OSのバージョンやアプリの有無によって使える方法が異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。

パソコンとAndroid端末との接続方法は、次のようになります。

パソコン側ミラーリング準備

  1. スタートをクリック→「すべて」でアプリの一覧メニューを表示
  2. 「さ」のグループにある「スマートフォン連携」をクリックし起動する
  3. 起動後の指示に従って、Microsoftアカウントでサインインなどを実施する。

Android端末側準備

  1. Google Playストアで「Link to Windows」アプリをインストールします(最近のGalaxyなどは標準搭載)
  2. アプリを開き、パソコンと同じMicrosoftアカウントでログインします

パソコンとAndroid端末のミラーリング接続

  1. パソコン:Wi-Fiで同一ネットワークに接続されていることを確認します
  2. パソコン:「スマートフォン連携」アプリの指示に従って、ペアリングを許可します(スマホに確認メッセージが表示される場合があります)
  3. Android端末側:接続が完了すると、パソコン側にスマホ画面の「表示」オプションが現れます
  4. Android端末側:「画面を表示」または「電話画面」をクリックすると、ミラーリングが始まります

パソコンとiPhoneのミラーリング接続方法

iPhoneをWindowsパソコンにミラーリングするには、AirPlayをサポートする受信ソフトを使う必要があります。iPhoneとパソコンが同じネットワークに接続されていることが前提となります。

パソコンとiPhoneのミラーリング接続において、AirPlayをサポートする受信ソフトは次のようなものがあります。

  • Reflector
  • LonelyScreen
  • AirServer

スマホからパソコンへのミラーリングができないときの原因と対処法

スマホとパソコンを接続してミラーリングしようとしても、うまく映らないことがあります。原因は接続設定の不備やソフトウェアの問題、ネットワーク環境など多岐にわたります。突然ミラーリングができなくなったときには、ひとつひとつ順に確認していくことが重要です。

パソコンをミラーリングする際に接続が切れる・認識されないとき

スマホをパソコンに接続しても画面が表示されなかったり、途中で接続が切れたりすることがあります。

パソコンをミラーリングする際に接続が切れる・認識されないときは、次のような項目を確認します。

  • 両方の機器が同じWi-Fiに接続されているか
  • 必要なドライバーやアプリがインストールされているか
  • スマホの開発者オプションが有効になっているか(Android)

パソコンをミラーリングできない場合アプリやドライバーの問題の対処方法

ソフトウェアの不具合や古いドライバーが原因で、ミラーリングがうまくいかないこともあります。以下の対応を試すことで、正常に接続できるようになることがあります。

パソコンをミラーリングできない場合アプリやドライバーの問題の対処方法は、次のようになります。

  • アプリを最新版に更新する
  • USB接続の場合はケーブルを変更してみる
  • パソコンの再起動やセキュリティ設定の見直しも効果的

パソコンを別のモニターにミラーリングする設定方法とは?

ノートパソコンやデスクトップパソコンに外部モニターを接続して、同じ画面を映すのもミラーリングの一種です。複数の画面で同じ内容を表示したいときに便利で、プレゼンやデュアルスクリーン環境の整備に役立ちます。

Windowsでは標準の機能で設定が可能なので、専用のソフトを使わずに簡単に使い始められます。

パソコンのミラーリングとデュアルディスプレイの違い

Windowsでは画面出力を「拡張」または「複製(ミラーリング)」として設定できます。作業の目的によって適切なモードを選ぶことが重要です。以下に両者の違いを表にまとめています。

パソコンのミラーリングとデュアルディスプレイの違いは、次のようになります。

表示モード 内容
拡張 別々の画面を表示できる
複製(ミラーリング) 同じ画面を両方に表示

パソコン ミラーリングを活用して、画面共有をもっと快適に

パソコン ミラーリングを使えば、日常の映像視聴からビジネスでの画面共有まで、活用の幅が広がります。 有線・無線どちらもポイントを押さえればスムーズに接続できるので、自分の目的に合った方法を試してみましょう。

この記事を参考に、環境に合ったミラーリング方法を実践し、パソコンの画面をもっと自由に活用してみてください。

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