パソコンのユーザー名変更方法・手順を紹介

パソコンのユーザー名を変更したいとき、どのような操作をすればいい?

パソコンを使っていて、ログイン画面や設定画面に表示されるユーザー名を変更したいと感じたことはありませんか?たとえば、表示される名前が旧姓のままになっている、誤って作成したアカウント名を直したい、といった理由です。

この記事では、パソコンのユーザー名の変更方法とともにとアカウント名の違いを丁寧に解説しながら、Windows 10・11それぞれの環境での変更方法や変更後の影響と注意点まで、わかりやすくご紹介します。

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    もくじ

パソコンのユーザー名を変更する際に知っておきたいアカウント名の違いとは?

パソコンのユーザー名変更を考えている方の多くが、ログイン画面で表示される名前を変更したいと感じているかもしれません。じつは、パソコン上には似たような概念で「ユーザー名」と「アカウント名」が存在し、両者の違いを正しく理解していないと、変更しても思ったように反映されない可能性があります。

ユーザー名は、ログイン画面やスタートメニュー、設定などで表示される名前を指します。一方、アカウント名は、内部的にユーザーを識別するための情報であり、ユーザーフォルダ名(例:C:\Users\〇〇)にも反映されます。つまり、見た目とシステム上の管理名が異なるということです。

パソコンのユーザー名を変更する際に知っておきたいアカウント名の違いは、次のようになります。

用語 内容
ユーザー名 パソコン上で表示される名前。ログイン画面や設定に表示されることが多い。
アカウント名 システム上で管理されている内部的な名称。ユーザーフォルダ名などにも関係。

このように、変更したい対象がどちらに該当するかを事前に確認することが、正しく設定を行う第一歩です。

パソコンのユーザー名を変更すると何が変わる?知っておきたい影響

パソコンのユーザー名を変更することで、ログイン画面や設定画面、スタートメニューなどに表示される名前が変わります。これにより、見た目の印象を整えたいときや、共有PCで個人を区別したいときなどに役立ちます。

ただし、見た目の変更であっても、一部のシステムやサービスには影響が及ぶことがあるため、変更前に確認しておくことが大切です。

パソコンのユーザー名を変更することで変化する部分は、次のようなものがあります。

  • ログイン画面で表示される名前が変わる
  • スタートメニューや設定画面の名前が変わる
  • Microsoftアカウント連携時はクラウド上の名前も変更される可能性がある

パソコンのユーザー名変更によるデスクトップやフォルダ名への影響

ユーザー名を変更しても、デスクトップ上のファイルやフォルダの場所が変わるわけではありません。ただし、一部のアプリケーションではユーザー名を利用して設定パスを管理していることがあるため、念のため動作確認を行っておくと安心です。

パソコンのユーザー名変更によるデスクトップやフォルダ名への影響「Microsoftアカウント」

Microsoftアカウントを使っている場合は、ユーザー名の変更がWeb経由で行われ、OutlookやOneDrive、Teamsなど、他のMicrosoftサービスにも反映されることがあります。連携サービスが多い方は、反映のタイミングや影響範囲にも注意が必要です。

パソコンのユーザー名の変更方法:ローカルアカウント「Windows 11」

Windows 11のローカルアカウントを使用している場合、パソコン内の設定でユーザー名を変更することが可能です。変更は「設定」アプリ、または「コントロールパネル」から行えます。

操作自体は複雑ではありませんが、変更対象のアカウントが管理者であることを確認しておきましょう。

設定アプリは直感的で分かりやすく、Windows 11に慣れていない方でも扱いやすいのが特徴です。一方で、コントロールパネルを使った方法も引き続き利用可能で、慣れている方はこちらを選んでも構いません。

パソコンのユーザー名の変更方法:「Windowsの設定」からパソコンのユーザー名を変更する手順

パソコンのユーザー名の変更方法として「Windowsの設定」からパソコンのユーザー名を変更する手順は、次のようになります。

  1. 「スタートボタンを右クリック」→「設定」を開く
  2. 「アカウント」→「ユーザーの情報」を選択
  3. 「このPCの名前の変更」や「ローカルアカウントの編集」を選ぶ
  4. 「新しいユーザー名」を入力し、変更を保存

パソコンのユーザー名変更方法「コントロールパネル」

コントロールパネルを使う方法は、従来のWindows操作に慣れている方にとって親しみのある手順です。

  1. 「スタートをクリック」→検索で「コントロールパネル」と検索
  2. 「コントロールパネル」を開く
  3. 「ユーザーアカウント」→「アカウントの種類の変更」
  4. 「現在のアカウント」を選び、「名前の変更」をクリック
  5. 「新しいユーザー名」を入力して「名前の変更」を押す

パソコンのユーザー名変更方法「Microsoftアカウント利用時」

Microsoftアカウントを使ってパソコンにサインインしている場合、表示されるユーザー名は、ローカル設定からは変更できません。そのため、Microsoftアカウントの管理ページにアクセスし、そこから情報を更新する必要があります。

この変更はクラウドベースで行われるため、反映されるまでに時間がかかることもあります。また、変更はOutlook、OneDrive、Officeなど他のMicrosoftサービスにも影響する可能性があります。

パソコンのWebブラウザからMicrosoftアカウントを変更する方法

次の手順でアカウント名を編集できます。

  • 「Microsoft アカウントページ」にアクセス
  • 「Microsoftアカウント」でログインする
  • 「あなたの情報」タブを開く
  • 「名前の編集」を選び、新しいユーザー名を入力して保存

パソコンのアカウント名変更による「同期とサインイン名への影響」

ユーザー名の変更は、パソコン側の表示だけでなく、Microsoftアカウントを利用している他の端末やクラウドサービスにも同期されます。たとえば、OneDriveのファイル共有やTeamsの表示名なども変更される可能性があるため、業務用途で利用している方は特に注意が必要です。

パソコンのユーザー名を変更する方法「コマンドプロンプトやPowerShell」

通常は設定画面から変更することが多いですが、より細かな操作が必要なときや、システム的な変更をしたいときにはコマンドラインを使う方法もあります。WindowsにはコマンドプロンプトやPowerShellというツールが標準で備わっており、これらを利用すればユーザー名を直接操作することも可能です。

この方法は管理者向けであるため、一般の方にはあまり推奨されませんが、必要に応じて覚えておくと役立ちます。

パソコンのユーザー名を変更する方法「コマンドプロンプトやPowerShell」は、次の手順となります。
※よく確認し、自己責任にて実施をお願いします。

  • netplwizコマンドでユーザー名を変更
  • PowerShellのRename-LocalUserコマンドも使用可能

コマンドラインでのパソコンのユーザ名変更は「管理者権限が必要な理由」

コマンドラインでユーザー情報を操作するには、システムの深い部分にアクセスするための管理者権限が必要です。コマンド実行前に「管理者として実行」でツールを開くことを忘れないようにしましょう。

パソコンのユーザー名変更時のトラブルを防ぐための注意点

  • 実行前に復元ポイントを作成しておく
  • コマンド入力ミスによる予期せぬ変更に注意する
  • ユーザー名変更後にログインできなくなる可能性もあるため、確認しながら進める

パソコンのユーザー名を変更した場合ユーザーフォルダ名は変更される?注意点と対処法

ユーザー名を変更しても、Cドライブの「Users」フォルダに表示されるアカウントフォルダ名(例:C:\Users\oldname)は自動では変更されません。

フォルダ名をどうしても変更したい場合、新しいユーザーアカウントを作成し、必要なデータを手動で移す方法が比較的安全です。

フォルダ名を手動で変更することも技術的には可能ですが、レジストリの編集などが必要となるため、トラブルが発生しやすく、一般にはおすすめされません。

特にフォルダのパスを参照して動作するアプリや設定が存在する場合、フォルダ名の変更は不具合の原因になるおそれがあります。

パソコンのユーザー名変更時「ユーザー名とユーザーフォルダ名の関係」

フォルダ名は、アカウント作成時に一度決まると、その後のユーザー名変更では反映されません。そのため、フォルダ名も新しくしたい場合は、下記のような方法を検討することになります。

パソコンのユーザー名変更時に合わせてユーザーフォルダ名を変更する際のリスク

  • 一部アプリが正しく動作しなくなることがある
  • 権限エラーやアクセス権の不一致が起きる
  • レジストリ修正が必要になることもある
  • 最悪の場合、再ログインや初期化が必要になる可能性もある

繰り返しとなりますが、フォルダ名をどうしても変更したい場合は、新しいユーザーアカウントを作成し、必要なデータを手動で移す方法が比較的安全なので、合わせて検討するようにしましょう。

パソコンのユーザー名が変更できない場合に考えられる原因と対処法

設定を試してもユーザー名が変更できないというトラブルが起きることがあります。そのようなときは、いくつかの原因が考えられます。まずはアカウントの種類や権限を確認し、システム上の制限を把握しましょう。

Microsoftアカウント利用時にローカル設定から変更しようとしていたり、管理者権限がないアカウントで操作していることが原因のことも多いです。

パソコンのユーザー名変更時の「パソコンのアカウントの種類と権限」の確認方法

パソコンのユーザー名変更時の「パソコンのアカウントの種類と権限」として、次の項目の確認をしておくと、スムーズに作業が進みます。

  • 使用中のアカウントがローカルアカウントかMicrosoftアカウントか
  • 自分のアカウントに管理者権限があるかどうか

アカウントに関しては、設定アプリやコントロールパネルの「アカウント情報」から確認できます。

パソコンのユーザー名変更時の「パソコンのアカウントの種類と権限」の確認方法は、次のようになります。

  1. 「スタートを右クリック」→「設定」
  2. 「アカウント」メニューを選択
  3. 「ユーザー情報(または自分の情報)」をクリック
  4. 「アカウントの種類と権限」を確認

パソコンのユーザー名変更を「他のアカウントから実施する方法」

現在のアカウントに管理者権限がない場合は、別の管理者アカウントからログインしてユーザー名を変更することができます。また、ユーザーアカウント制御(UAC)が表示された場合は「はい」を選択して進みましょう。

パソコンのユーザー名を変更した後の確認ポイント

ユーザー名の変更が完了したら、いくつかの項目について反映状況を確認しておくと安心です。特に複数のデバイスやアプリケーションを使っている方は、表示名の整合性を取っておくことが大切です。

パソコンのユーザー名を変更した後の確認ポイントは、次のようになります。

  • ログイン画面で表示される名前が変わっているか
  • スタートメニューや設定画面の名前が更新されているか
  • Microsoftアカウント連携サービスで反映されているか

パソコンのユーザー名変更後「ログイン画面での名前表示の確認」

変更が反映されている場合、ログイン画面で新しいユーザー名が表示されます。反映に時間がかかることもあるため、PCを一度再起動して確認してみてください。

パソコンのユーザー名変更後「アプリやファイルパスの動作確認」

一部のアプリでは、ユーザー名を含むパスを参照して設定ファイルを管理していることがあります。念のため、普段使用しているアプリの動作やファイルの保存先などが問題なく機能しているか確認しましょう。

パソコンのユーザー名の変更に関するよくある質問と注意点

ユーザー名の変更については、初めて行う方にとって分かりにくい点も多く、不安を感じることもあります。ここでは、実際によくある質問とその回答をいくつか紹介し、スムーズに作業を進められるようサポートします。

パソコンのユーザー名の変更に関するQ&A

Q.ユーザー名を変更してもフォルダ名が変わらないのはなぜ?

A. ユーザーフォルダ名はアカウント作成時に決まり、その後は自動で変更されません。
手動での変更には注意が必要です。

Q.変更後に不具合が起きる可能性はある?

A.ユーザー名の変更にともなって一部アプリが動作不良を起こすことがあります。
事前に復元ポイントを作成し、問題が出た場合には元に戻せるように準備しておくと安心です。

このように、事前の準備や確認をしっかり行うことで、ユーザー名の変更もスムーズに対応できます。

パソコンのユーザー名を変更して、パソコン環境を自分仕様に整えよう

パソコンのユーザー名を変更する方法は、アカウントの種類や使用しているWindowsのバージョンによって異なります。記事内で紹介したように、表示される名前だけを変えたいのか、ユーザーフォルダ名まで含めて変えたいのかによっても手順は変わります。

まずは自分のアカウントがローカルかMicrosoftアカウントかを確認し、適切な手順で操作を行うことが重要です。名前を変更することで、より自分らしいパソコン環境を整えるきっかけにもなります。

ユーザー名の変更に関する操作が不安な方は、復元ポイントの作成やアカウントのバックアップを取っておくと安心です。ご自身の環境に合わせて、ぜひこの記事を参考にユーザー名の変更に取り組んでみてください。

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