SORD M5 自作ゲーム創生期編 懐かしのレトロPC 座談会
ドスパラ中古担当者紹介
フジヤン
友人に自作の道に引っ張り込まれたクチ。 言われるがままにパーツを買って、見よう見まねで組み立てていたのが、どこをどう間違ってこうなったやら… アラフォー。ストレージの速さにこだわる派。
すーさん
安くて速いパソコンを手に入れたいという動機でドスパラに入社。 動画やFPSやMMORPGが好きですねー。こだわりパーツは愛用のPCケースです! (今回は急なお仕事で離席中)
クマさん
こんにちはマイコン世代です。レトロガジェット好きでM5,MSX,88,Macと動態保存中。 むしろ最先端のドスパラに居ることが我ながら謎。
まっちゃん
初めてのPCは友人が作った自作パソコンでしたね。PSOがやりたくて買いました。 今でこそ色々いじれますけど、そのパソコンが壊れるまで自分でいじったのは友人に言われるまま買ったVGAとメモリだけでした。アラサー世代。
ドスパラ中古PC担当者がその昔使った懐かしいレトロPCの思い出を語るシリーズ!【SORD M5】を動かそうと奮闘中!当時マイコンでゲームを自作?どんなゲームだったんでしょうか・・( ゚д゚)?
前回:SORD M5 追憶のプログラム編 懐かしのレトロPC 座談会
前々回:懐かしのレトロPC 座談会 SORD M5【起動】編
夢の機械【SORD M5】これを使って何してたの?
当時の子供の夢の機械!
クマさん:
この世代のパソコン、はこれもそうだけど高かった。MSXも欲しいし、M5も欲しいし、6001も8001も欲しいとなるんだけれども、結局、手元に来るのは1台だけだった。
まっちゃん:
そりゃ何台も買えないもんね。
クマさん:
うん。当時は毎日のように放課後、帰って来てばたばたやって、「動いた!」「ああ、動かねえ、なんで動かねえんだろう」というのをずっと繰り返してやってきて。
そうこうしているうちに、だんだん大人になってくると、こういうのはもう要らないという人がいて、そういう人が「M5要らないんだよね、捨てようかなと思って」「いや、ください。僕にください」笑。
ということで、これは確か、そんないきさつでもらった気がします。
まっちゃん:
ゲームを卒業した人からもらったと。
クマさん:
そうそう。やっぱり、子供のころの夢の機械だったから欲しくてね。
フジヤン:
できることとかやっぱり少なかったりするけれども、もう今のプログラムと原点は変わらない。
クマさん:
うん。パソコン、コンピューターにできることとできないことというのはこの世代も、今のパソコンもそんなに大差がなくて。
だから、今のプログラムできる人にもどちらかというとこう、パソコンにできるか、できないかというのは根本的に分かるので、今のプログラマーの人たちとやっていることはもう全く一緒。
まっちゃん:
クマさんはマイコンで何をやっていたの?
クマさん:
何をやっていたかというとやっぱり、昔、ゲームを作っていた。
フジヤン:
どんなゲーム?
クマさん:
シューティングゲームとか「インベーダー」に近しいものだったりとか、あとは当時はやったアドベンチャーゲーム。今でいうと「シュタインズ・ゲート」とかノベルゲーみたいな。
まっちゃん:
作れるようには見えないんだけれども 笑
クマさん:
作れるんだよ、これが。
まっちゃん:
RPGツクールとかしか俺は知らないけれども、そういうのとは違うよね?
クマさん:
プログラムとかを覚えなくてもRPGが作れますというのが、RPGツクールの売りだった。
まっちゃん:
確かにそうだけれども。うーん…テキストは出せる。キャラクターも作れるのかな?
フジヤン:
絵も作れる。
クマさん:
当時はやっぱりグラフィックを描くというのはすごいことで、描けないから分かれ道、右、左とか、文字で、テキストアドベンチャーという。
まっちゃん:
そういうことか。今みたいに映像で楽しんでとかじゃなくて。
クマさん:
うん。
フジヤン:
ゲームブックですな。
まっちゃん:
ゲームブックかー。それなら納得。
ファミコンてやっぱりすごかった!1980年代前半
クマさん:
そのうち、文字だけでアドベンチャーゲームがこう作られていって、それにそのうち、だんだん挿絵が挿し込まれるようになっていって。
まっちゃん:
え? 挿絵?
クマさん:
この世代でもぎりぎり、そういうのが市販ベースで売ってた。「ミステリーハウス」という、なんかお化け屋敷から脱出しようみたいな、今の脱出ゲームの元みたいなやつ。
あとは、名作といえば「サラダの国のトマト姫」とか。
まっちゃん:
全く聞いたことない。笑
クマさん:
ものすごく有名なソフトがあって、その辺をやった覚えがある。
まっちゃん:
それはこのM5で?
クマさん:
ん?いや、僕はメインでというか、当時リアルタイムで使っていたのはMSXなんで、MSXでやっていた。
まっちゃん:
MSXの世代はいつなんだっけ。
クマさん:
これとほぼ一緒。
フジヤン:
1980年代。
クマさん:
1980年の前半。
フジヤン:
ファミコンがあのぐらいの絵が出せたわけですから。
クマさん:
そう、あれはすごい、ファミコンって。
フジヤン:
ファミコンはすごいんだ。やっぱりあれだけの絵が出せたというのは何かに特化したからできること?
クマさん:
そうだと思う。
これハードディスクとかOSってあるんですか?
カセットテープがいわゆる今で言うアレ
フジヤン:
なるほど、やっぱり汎用性がある分だけパソコンのほうが専用機には劣るということか。
まっちゃん:
この機械って結局、CPUとか載っているの?
クマさん:
CPUは載っている。
まっちゃん:
メモリーは?
クマさん:
メモリーもある。
まっちゃん:
そうか。ハードディスクはそのテープレコーダーなんだよね?
クマさん:
そう。記憶媒体がテープレコーダー。
(カセットを手に取って)これがOS。
まっちゃん:
OSが外付け?え?カセットだよねそれ?
クマさん:
これがOS。
まっちゃん:
カセットを差し替えるとなんか別のものになるの?
クマさん:
別のOSになる。この他に、BASIC-GとBASIC-F、BASIC-Iとかがある。BASIC-Iというのは、これは浮動小数点計算ができない。。
まっちゃん:
ゴメン。解説よろしく…
クマさん:
BASIC-Iは、1÷3をやると0と出る。
ところがBASIC-FというOSは1÷3とやると0.333333とちゃんと出る。浮動小数計算ってこういうことか、みたいな。
フジヤン:
Floating pointのFなんだね。
クマさん:
そう。
小数点とか細かいことは気にしちゃダメです。おおらかな【ゆとり世代BASIC】?
まっちゃん:
ええと、円周率の3.14とおよそ3の話みたいなもん? 笑
クマさん:
そうそう。
フジヤン:
およそ3というか、小数点以下が出るか出ないかって話。
まっちゃん:
うん、だからそれってあれじゃないの? ゆとり世代とそうじゃない世代 笑
クマさん:
つまり、BASIC-Iはゆとり。ゆとりBASIC 笑
まっちゃん:
これは、ゆとりBASICなのかー。それで、FとかGの実物ははないの?
クマさん:
これがまた、後で手に入れようと思ったら、最近、このカートリッジだけで1万円ぐらいしちゃう。高くて買えない。
まっちゃん:
浮動小数点計算以外の機能も違うの?
クマさん:
そうそう、例えばBASIC-Gはゲーム向けの命令がいっぱい入っている。
BASIC-Iというのは非常に基本的な命令ばかりで、「まずは使い方を覚えてみましょう」「プログラムの楽しさを試してみましょう」という感じ。
これが一番最初に、本体にセットされてくるカートリッジ、OSみたいなものなんですがOSって当時はいわなかった。今だとOSって言えるんだけど。
まっちゃん:
そうか、OSかー。
クマさん:
ちなみにこのマイコンでゲームをやろうとなると、カートリッジを挿し替えてプレイすることになります。
まっちゃん:
ゲーム用のカートリッジもあるの?
クマさん:
うん。ゲームのカートリッジもある。
当時のゲーム少年達に革命!?ファミコンの○○ボタン
フジヤン:
昔、フロッピーでOSを読ませていたやつもあったと思うんですが、あれだと先にOSのディスクを入れて読み終わったら、次にゲームのディスクを入れていましたよね?原理は一緒ですか?
クマさん:
うーん。同じと言えば同じなのかな。
フジヤン:
なるほど。だから、先にまずOSをやっぱり読み込ませてから、ゲームのカセットに差し替える必要が?
クマさん:
そうではないです…
フジヤン:
すると、そのゲームの中にそもそもOSというか、BASICが入っている?
クマさん:
うん。そうなってます。
フジヤン:
なるほど。
クマさん:
この頃、革新的なことが一つあって、この頃のこのマイコン用のジョイスティックというのがあったんだけれども。
これでゲームをやろうとなると、昔の棒形というか、スティックを倒してやるジョイスティックしか売っていなかった。ゲームをやろうとなると、あれだった。
まっちゃん:
十字ボタンの代わりみたいになる。
クマさん:
もう「パックマン」だろうがなんだろうが、こうやる。って、そこでネタばらしをしちゃ駄目だ!
まっちゃん:
あれ?笑
クマさん:
そこで、ファミコンの十字ボタンが出てきて、あれはものすごい革新的だった。
まっちゃん:
俺にとっては普通なんだけれども、それが革新的な世代なのかー。
クマさん:
そう。それまでのそのマイコンのゲームをやるためのデバイスとしてはジョイスティック。
W・A・S・D…って呪文じゃないです。これが当時のステータス!
まっちゃん:
そもそも、それないとどうやっていたの?
クマさん:
カーソルキー。
フジヤン:
それ、今のゲームでも一緒じゃない。
クマさん:
そうそう。
まっちゃん:
W、S、D…なんだっけ?
クマさん:
今のあれだとW、A、S、D。
まっちゃん:
そうそうW、A、S、Dだ!。
WASDキーとは | オンラインゲーム用語辞書-Gpedia
クマさん:
FPSとかだと、昔はカーソルキーとか、あとはテンキーの8、6、4、2でやる。
昔から多分、やっている人とかだと、キーボードでシューティングゲームとかやって、八の字移動とか余裕でできる、みたいな。
あれが一つのステータス、不器用なやつはどうしても八の字に滑らかに動けない 笑
まっちゃん:
たしかにそうだよね。
クマさん:
それを練習してたなー。
まっちゃん:
ちなみにそのジョイスティックみたいなのでって、何でつなぐの?
クマさん:
ここら辺にコネクターがあって、そこに挿す。
フジヤン:
なるほど。
まっちゃん:
それは汎用のコネクターなの?
クマさん:
機種によって違う。
まっちゃん:
今でいうUSBみたいな汎用のコネクターじゃないんだ?
クマさん:
ない。メーカーによって、ほぼ違う。
懐かしの『はんだごて』…って、これ『マイコン』の話ですよね?
まっちゃん:
PS/2ですらないんだよね?
クマさん:
ですらない。小学生がそのジョイスティックをこう挿し込んだり、抜いたりするもんだから、長く使っているとこのコネクターみたいに中のハンダが割れて。
ある日、僕がMSXからジョイスティックをぽんと抜いたら、カラカラ、カラカラとコネクターが折れて中に落ちていっちゃった。そこで初めて、僕がパソコンに『はんだ』を当てるというブレイクスルーが起こったわけです。
やばいどうしよう。でも、直さないとゲームができん。ここでマイコンというものは、分解できるということに気が付いた。
当時、じいちゃんに『はんだごて』を借りて、使い方を教えてもらいながら、そのジョイスティックの折れたコネクターを再度はんだ付けするというのが多分、僕の初めての『はんだごて』だったかな。
まっちゃん:
『はんだごて』なんか学校の技術の授業しか使ったことがない。
クマさん:
当時小学校4年だったかな。
まっちゃん:
中学校入ってからだ、俺。
クマさん:
小学校4年生、初めて『はんだ』を握る。
話し戻りますけど・・拡張方法は??
まっちゃん:
それ以外の方法でなんか拡張したりとか、メモリーを足したりとかそういうのはできないの?
クマさん:
メモリーを足すというのは、このカートリッジの形でメモリーを挿したりする拡張方法が当時あったんだけれども、それを買うとえらく高い。
まっちゃん:
BASICと一緒にメモリーが入っているの?
クマさん:
そうそう。そういうパターンもある。
それと、今でいう拡張スロットの部分も受け持っていて、デバイスを足したりとかもここに挿す。だから、とりあえずここに何でも繋いでおけみたいな、汎用バスだったりする。
まっちゃん:
カートリッジ差し込むところ2つあったりするやつとか出た?
クマさん:
出た。
まっちゃん:
こちらが拡張用、こちらがBASIC用みたいな。
クマさん:
そうそう。
それ気のせいじゃないですよね!?当時のマイコン少年の必殺技!!?
クマさん:
僕の初めての秋葉原へのきっかけの話でもあるんだけど、メモリーの増設で、既製品を買うとえらく高いんで、秋葉原へ行って、メモリーチップを買ってきて、元々ついてるメモリーのチップの上にもう一個メモリーを重ねて載せて、ハンダ付けしてた。
そうするとメモリーが2倍になる。奥義2階建てメモリ!
まっちゃん:
そんなのできるの!?
クマさん:
実はできるんだ。
まっちゃん:
本当に?
クマさん:
本当に。
まっちゃん:
信じられないんだけれども…笑
クマさん:
そういう時代だった。
まっちゃん:
メモリーのチップの上にメモリー載せる。え?
クマさん:
そうそう。
まっちゃん:
そういう気分になったというだけの話じゃなくて?
クマさん:
じゃなくて。もう、疑り深いなぁ
一同:ハハハハハ
当時の幻の奥義(?)も登場して盛り上がってますが、肝心の【SORD M5】はどうなった!?
次回は必ず何かが起きる!!!??乞うご期待ください!!!
そんな、ドスパラ中古PC担当者が本日も真心込めて営業中!!!
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