あのSF映画を思い出すライトブレードで戦うアクション「Lightblade VR」

 伏せる意味もないので書いてしまおう。映画「スター・ウォーズ」シリーズでジェダイの騎士らが操るライトセーバーに憧れた人は、世界中に何万何億といるだろう。特に自分に向けて放たれた銃弾を、細いライトセーバーで次々と受け止め弾き返すシーンは、剣が銃に勝ってしまうという痛快さもあって実に格好いい。

 では、ライトセーバーで銃弾を弾き返すシーンを、実際に体験していただこう。「Lightblade VR」は、自分もジェダイになってライトセーバーを操ってみたいと思う人のためのVRソフトだ。ただし、名前がライトブレードとされていることでもわかるように「スター・ウォーズ」的には非公式作品である。

 スタートすると、宇宙船の一角と思しき場所が現れる。手にしたコントローラーは、VR世界ではライトブレードになる。ブレード部分はボタン1つでオン・オフも可能。金属製の無骨な柄から、輝くライトブレードがゆっくりと伸びていく。「スター・ウォーズ」を知る人ならば、これだけでも「ライトセーバーが出た!」と結構感動するはず。なお使用するライトブレード(コントローラー)は1本でも2本でもどちらでも構わない。

 まず最初に、トレーニングモードを試してみよう。球状のロボットが少し離れた位置に移動し、こちらに向けて光る銃弾を放ってくる。プレイヤーは手にしたライトブレードを銃弾に合わせ、弾き返していく。

 この銃弾が実に容赦なく、かなりの高速で飛んでくる。難易度が3段階あるのだが、1段階目でも銃弾は驚くほど速い。最初は「こんな細いライトブレードに当たるか!」と思うのだが、何度か試すと意外と簡単に当たるようになってくる。実にお手軽なフォースの覚醒である。

 難易度を上げると、銃弾の連射力が上がって弾き返すのが難しくなる。弾かれた銃弾は、ライトブレードの角度によって跳ね返っていく。うまくやれば、撃たれた銃弾をロボットに命中させることさえできる。慣れてきたら華麗なライトブレードさばきを目指してみるのも面白い。

 トレーニングが終わったら、次はエクストラモードへ。ここでは夜の砂漠で敵に襲われる。周囲360度のいずれかの方向から、トレーニングモードに出てきた球状のロボットのようなものが飛来し、こちらに銃撃を仕掛けてくる。ただでさえ周囲が暗い上に、ロボットも黒っぽい色をしており、さらにどこから来るかわからないので、素早く周囲を確認して位置を特定する必要がある。

 ロボットの銃撃をライトブレードで受け止めつつ、ロボット本体を斬ると破壊できる。銃弾をまともに受けてしまうと、その時点でゲームオーバーとなり、宇宙船へと戻されてしまう。

 ロボットの攻撃を何度かやり過ごすと、今度はライトブレードを持った人型の敵が現れる。ライトブレードを振りかざして斬りつけてくるので、こちらもライトブレードを合わせて止めつつ。敵の体に斬りつけていく。

 何度か斬ると、敵は周囲にある巨大な岩を超能力で動かし、こちらに投げつけてくる。飛んでくる岩はタイミングよくライトブレードで斬りつけると破壊できる。こちらのライトブレードは敵本体には届かないので、岩を壊してひたすら耐えるのみ。

 しばらくすると、再び敵とライトブレードでの剣戟となる。残念ながら筆者が到達できたのはここまで。敵が斬りつけてくるパターンが増えていて、防御も難しくなってくる。まともに斬られないよう、敵の動きを先読みするつもりでライトブレードを合わせていく。

 プレイを進めていくと、ブレードの色を変更できるようにもなる。ゲームとしては特別に奥が深いというものでもないが、自らライトブレードを操り、銃弾を弾き返せるというのが、それだけでかなり面白い。「スター・ウォーズ」ファンに向けた作品であることは間違いないが、そうでなくとも華麗なプレイを他の人にも見てもらいたいと思える、映像の美しさも際立つコンテンツだ。