ワークステーションの選び方

  • 動画編集に最適なワークステーションを選ぶ
  • 3DCG/3DCADに最適なワークステーションを選ぶ
  • 動画編集に最適なワークステーションを選ぶ

動画編集に最適なワークステーションを選ぶ

現在の動画撮影/編集は4Kがトレンド、将来的には8Kへ

4K動画(3840×2160ピクセル)による撮影はどんどん身近になっている。プロ用機材はもちろんだが、民生用の機器でも4K動画撮影をフィーチャーしているものが続々登場している。あらゆる映像制作の現場においてもこれからは4K動画編集への対応は必須になる。2020年のオリンピックも、すべてが4K(あるいは8K)で撮影・記録・編集されるのは疑いようがない。今から快適な4K動画編集環境を整えるには、高性能なワークステーションの導入がおすすめだ。

4K動画編集に求められるスペック

動画編集におけるワークステーション選びは何がポイントになるだろうか。4K動画を快適に編集するには、まずマルチコアCPUの選択が不可欠。ここは迷わずインテルの最新Xeon(ジーオン)あるいはCore i7シリーズを選びたい。それぞれ4コア・6コア・8コアがあるが、これから始めるならCore i7の4コア8スレッドのCPUで十分だろう。現在もすでに4K動画編集に取り組んでいて、仕事として使い倒していくならぜひXeonの6コア12スレッドを選択したい。また、4K動画を快適に編集するならメモリ容量も肝になる。こちらは最低でも8GB以上搭載しているマシンを選ぼう。なお、「ワークステーション向けCPU=Xeon」という概念が一般的になっているかもしれないが、実はXeonとCore i7の基本的なアーキテクチャは同じ。よりレイテンシ(遅延)が少ないなど、Core i7の“石”の中からさらに選りすぐられた“精鋭”がXeonだと考えていい。コストパフォーマンスを重視するならCore i7でワークステーションを組むという選択もありなのだ。

ソフトの性能を生かし切るグラフィックカードを選択

4K動画編集を快適に行うにはハードとソフトの相性も非常に重要になる。例えばメジャーな動画編集ソフトである「Adobe Premiere Pro CC」の場合、推奨されるグラフィックカードを選択することで、GPUによる高速処理が利用でき、プレビューやエンコード処理時間を劇的に短縮できるようになる。Adobeの推奨カードだが、NVIDIAなら「CUDA(クーダ)」と呼ばれるGPUコンピューティング統合環境に適合したGeForce/ Quadroシリーズになる。AMDのFireProシリーズもAdobeの推奨カードになっている。AMDのグラフィックカードは「Open CL」という並列プログラミング言語に対応しており、GPUの性能をフルに活かせる。こうした推奨カードは各ソフトメーカーのウェブサイトで公開されているので、ワークステーションを購入する前に確認したい。

4K編集環境を快適にするにはマルチディスプレイがおすすめ

動画編集においては編集ソフトを使う画面と、プレビュー画面を別にするマルチディスプレイが一般的だが、4Kなどの高解像度環境では、その同時出力自体が相当な負荷になる。実はこうした環境に最適なのがBlackmagic Design(ブラックマジックデザイン)のキャプチャ・再生カード「Intensity Pro 4K(インテンシティ プロ4K)」だ。増設することで、編集画面へのHD出力とプレビュー画面への4K出力がストレスなく行えるようになる。こうしたオプションがあるかどうかもワークステーション選びのポイントだ。

ドスパラの動画編集ワークステーションはここが違う!

ドスパラのワークステーションは1台からの完全オーダーメイドが可能。プロ仕様でも、ハイアマチュア仕様でも、あらゆるCPU、グラフィックカード、メモリ、HDDなどを組み合わせて最適な1台を調達できる。マザーボードのPCI 拡張スロット数も十分に用意され、グラフィックカードの2枚差し、3枚差しにも対応できる。
また一方で、ドスパラでは「ワークステーション即納モデル」も用意している。通常、ワークステーションの調達には最低1カ月はかかるものだが、ある程度スペックを絞り込むことで、最短14日での納品を実現しているのだ。急を要する現場では非常に助かるだろう。