【レビュー】ゲーミングマウス『Logicool PRO LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse G-PPD-003WL』のスペック・使いやすさ
みなさんは、どんなマウスをお使いでしょうか? 家庭用ゲーム専用機のゲームとPCゲームの大きな違いの一つとして、操作用のデバイスの種類がたくさんあることが挙げられます。その中の一つでも、よく使われる操作デバイスがマウスです。マウスは様々なメーカーから多種多様な製品が発売されています。有線・無線といった接続方式はもちろん、形の大きさやセンサーの精密さ、ソフトウェアの優秀さなど、どのマウスにも特徴があり、どれを買うべきかお悩みの方もいるかもしれません。
この記事は、そんなマウスの購入に迷っている人の手助けになるべく、マウスのレビュー・比較を行っています。今回は、Logicoolがプロゲーマーに向けて開発した”PROシリーズ”のワイヤレスマウスの一つで、圧倒的な軽さが特徴の「Logicool PRO LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse G-PPD-003WL(以下LS 003)」を紹介したいと思います。
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Logicool PRO X SUPERLIGHT Wireless Gaming Mouse G-PPD-003WL-BK
Logicool PRO LIGHTSPEED 002の軽量特化バージョン
LIGHTSPEED 003はメーカー小売価格17,820 (税込)です。一般のマウスより高機能なことから少し値が張るゲーミングマウスの中でも上位の価格帯のマウスとなります。以前、こちらの記事で紹介した「Logicool PRO LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse G-PPD-002WLr(以下LS 002)」の軽量特化版となります。
【レビュー】ゲーミングマウス『Logicool PRO LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse G-PPD-002WLr』のスペック・使いやすさ
LS 003を紹介する前に、まず前バージョンであるLS 002について簡単に説明します。一言でいいますと、LS 002は「なんでも完備の至れり尽くせり」の無線マウスです。
LS 002の特徴としては「左右サイドボタンの入れ替え」「底面DPI調整ボタン」「ロゴ発光カスタマイズ」といった様々なユーザーの要求に対応しつつも、重さとしては80gと無線マウスの中では軽い部類になります。実際、筆者も以前の記事でLS 002を使用した際に「とても軽い」と評しています。LS 002の恐ろしい所は様々な要求を満たしつつ軽い無線マウスであるという点です。ただ、その一方で先に述べた「左右サイドボタンの入れ替え」「底面DPI調整ボタン」「ロゴ発光カスタマイズ」については、もちろんあると嬉しい機能であることは言うまでもないですが、人によっては使わない機能であることも事実かと思います。それぞれ機能を実現するためには、マウスに装置を組み込む必要があり、その分重量が増していることでしょう。
そうなると、1ユーザーとしては、「これらの便利な機能を大胆に切り捨てたら、どれくらい軽くなるのだろう」と気になることでしょう。ロジクールが本気で軽さの先にある軽さを目指した場合どうなるのか。それを実現したのが今から紹介するLS 003です。早速開封して紹介に移ります。
フォルムは使いやすい細長の形状
LS 003のフォルムについてはLS 002と同様に、上から見ると細長く、横から見ると中央に掛けて山なりになっています。側面を見ると、LS 002にはあった両面サイドボタンはなく、サイドボタンは左側のみの配置となります。ロゴの部分は印刷されたものになっています。
ボタンは左クリック、右クリック、ホイール、ホイールクリック、サイドボタン1、サイドボタン2の5つで、ゲーミングマウスの中では少ない部類でしょう。
基本となるカラーリングは同じですが、ホイールについてはLS 002は黒一色なのに対し、LS 003は白黒のカラーリングになっています。ロゴの発光機能が削がれている分、薄暗い場所で見つけやすい配慮なのかもしれません。
底面は、右側にON/OFFスイッチがあります。LS 002のときは底面右側にあったDPI調節ボタンはなくなっています。白いソールは大きく非常に滑らか。
マウス底面下側にあるロジクールマークの円形パーツは取り外し可能のフタになっており、無線接続用のワイヤレスレシーバーを格納することができます。レシーバーはとても小さく、持ち運ぶ際や使用していない時に紛失するのが怖いパーツですので、マウス本体に収納できるのは安心です。
マウスの接続方式は、LS 002から変わらずUSBレシーバーを利用したワイヤレス接続と、充電用のケーブルを利用した有線接続に対応しています。充電が少なくなってきたら、有線接続をすれば充電しながらプレイすることが可能です。充電のためにプレイを中断する必要がないのはゲーマーとして嬉しいポイントです。無線レシーバーとセットで付属している直方体のアイテムは、無線レシーバー延長用のアダプターです。有線ケーブルと無線レシーバーを接続することができます。PC位置が低い、遠いなどで無線接続に不安があるプレイヤーも、このアダプターを利用することでレシーバーの位置を調整することができます。
次にスペックを見ていきましょう。
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スペック紹介
『Logicool PRO LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse G-PPD-003WL』の仕様
接続 |
LIGHTSPEEDワイヤレス |
---|---|
タイプ | 光学式 |
センサー | HERO 25Kセンサー |
解像度 | 100~25600 DPI |
ポーリングレート | 1000Hz (1ms) |
外形寸法 | 125×63.5×40mm |
重量 | 63g |
電池寿命 | 70時間 |
他マウスとの比較
PRO LIGHTSPEED 003 | PRO LIGHTSPEED 002 | PRO HERO | |
---|---|---|---|
グリップ幅 |
63.5 mm |
63.5 mm |
62. 15 mm |
高さ | 40.0 mm | 40.0 mm | 38.2 mm |
長さ | 125.0 mm | 125.0 mm | 116.6 mm |
重量 | 63g | 80g | 85g |
電池寿命 | 70時間 | 発光ON:48時間 発光OFF:60時間 |
有線接続 |
LS 002と比較すると形状は全く同一でありながら80g→63gと実に20%以上軽いことに目を見張ります。また、機能を一部廃したためかバッテリーの持ちも向上しており、60時間→70時間になっています。バッテリーは多ければ多いほど充電の回数が少なくなり、その分ゲームに熱中できるので、素晴らしいです。
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専用アプリによるカスタマイズ
ロジクールデバイスには「G HUB」という専用のPCアプリケーションが用意されており、マウス側だけではできない細かな設定を変更可能になっています。マウスの充電残量もここに表示されています。
マウスのボタン割当てやマウスの精度(DPI)の調節もアプリからできます。デフォルトではDPI調整ボタンはありませんが、設定でどこかに割り当てることは可能です。
DPI調整機能です。DPIとは「dots per inch」の略で、マウスの感度を指します。LIGHTSPEEDでは、DPI調節は5段階の状態を保存することができ、それぞれに細かく数字を指定することができます。PROシリーズは「100~25600」という、とても広い範囲で設定が可能です。ただ、ボタン割当こそ可能なものの、専用のDPI調整ボタンはマウス側にないので、調整するときは主にアプリケーションから実施することになるでしょう。
LS 002にあった発光カスタマイズ機能は、そもそも発光機能がないのでありません。
続いて、実際に使用してみた感想を述べていきます。
実際に使ってみた感想
軽い
開封してマウスを持って驚きました。中身の入ってないサンプル品と間違って梱包されてしまったのか?と勘違いしてしまうぐらい、黒塗りで重厚な見た目を持つマウスとは思えない軽さです。無線レシーバーを接続して電源をオンにし、マウスカーソルが動き出してもなお信じられないぐらい軽いです。
マウスが軽いことの利点は、単に持つときに疲れないだけでなく、マウスを動かす際に腕や手首を動かす力が少なくなります。底面のソールも大きく滑りやすいため、非常に動かしやすいです。マウス移動による疲労は、分かりやすく実感できるようなものではないと思いますが、軽減できるのであればできるだけ軽減したい要素です。
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オススメポイントまとめ
圧倒的な軽さ
軽い。何度も触れていますが、このマウスの大きな特徴は軽さです。ケーブルに引きずられることがない分、操作にクセが生まれにくい無線マウスの中でも軽いことから、マウス移動は非常に快適です。LS 003を使用したあとに他のマウスを使ってみると、今までは何とも思わなかったのに少し重いなと感じることでしょう。DPI設定が小さめで、腕や手の動きが多いプレイヤーであれば、軽いことの恩恵を大きく受けられると思いますので、なおさらオススメです。
また、レビューの中で何度か『機能を削って軽く』と表現していますが、決して機能が少ないわけではありません。一般的なゲーミングマウスと比べても遜色はないです。002 LSが『こんな機能あったらいいな』『たしかにあると便利だな』といった機能を多く実現している汎用性の高いゲーミングマウスだとすれば、今回レビューした003 LSは便利さは損ねないまま限界まで機能の選定を行うことで軽量化を実現したゲーミングマウスです。
ただその一方で、発光機能やマウスボタンによるDPI調整機能、必要なプレイヤーには不向きなのも事実です。左利きのプレイヤーも右側面サイドボタンがないので扱いづらいことと思われます。そのため、そのような機能が必要なプレイヤーはLS 002をオススメします。
ロジクールアプリによる豊富なカスタマイズサポート
マウスから除外した機能を専用アプリケーションでサポートすることで、何ら問題のない使い勝手を実現しています。本マウスを使用する場合は導入することをおすすめします。
総評(最大★5)
値段 | ★★☆☆☆ |
---|---|
使いやすさ | ★★★★★ |
カスタマイズ | ★★★☆☆ |
多機能 | ★★★☆☆ |
オススメ度 | ★★★★★ |
値段も高めで同価格帯のゲーミングマウスと比較すると機能は多くありませんが、それらを補ってなお余りある63gという軽さを、ぜひ一度体験してみてください。
出典:
ロジクールG Pro X Superlightワイヤレスゲーミングマウス
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