【レビュー】ゲーミングマウス『Logicool PRO HERO Gaming Mouse G-PPD-001t』のスペック・使いやすさ

【レビュー】ゲーミングマウス『Logicool PRO HERO Gaming Mouse G-PPD-001t』のスペック・使いやすさ

公開日:2021/1/20

  みなさんは、どんなマウスをお使いでしょうか? eスポーツが盛り上がりを見せているなか、操作デバイスとなるマウスの注目度は上がる一方です。数あるマウスのうち、ゲーマー向けのカスタマイズが施されているマウスを「ゲーミングマウス」と呼びますが、その中でもプロゲーマー向けの高性能を持つ「プロゲーミングマウス」があります。

 今回はその中の一つで、PROの名を冠する「Logicool PRO HERO Gaming Mouse G-PPD-001t」(以下、「PRO」)をレビューしていきます。

 

コンパクトでシンプルな外観

 PROはメーカー小売価格7,810円(税込)で、マウス全体で言えばお高め、ゲーミングマウスでいえばミドルクラスな値段設定になります。外箱に掲載されているマウス写真は一般的にマウスと聞いてイメージする形状に近く、プロゲーミングマウスと聞いて筆者が想像していたような、大量のボタンやメカメカしい外観とは反するシンプルな見た目でした。ロゴ部分の青白い発光が重厚さを感じさせますね。

 ボタンは左クリック、右クリック、ホイール、ホイールクリック、DPI調整(ホイール下のボタン)、サイドボタン1、サイドボタン2と少なめ。画像2個目は同一形状であるG203 公式マニュアルからの引用になります。

G203 公式マニュアル(PDF)

G203 LIGHTSYNC ゲーミング マウス クイックスタートガイド

 

 左から。サイドボタンはちょうど親指の先と親指の腹で押す位置にあります。一見すると、あまりプロ仕様のデバイスらしさは感じられません。次に、スペックを見てみましょう。

 

『Logicool PRO HERO Gaming Mouse G-PPD-001t』の仕様

接続 USB
タイプ 光学式
解像度 100~25600DPI
ポーリングレート 1000Hz (1ms)
外形寸法 116.6×62.15×38.2mm
重量 85g ※マウスのみ
ケーブル長 2.1m

 

他マウスとの比較

 次に、他のロジクールのゲーミングマウスのうち、スイッチが豊富な機種「G502」や大人気機種「G203」と比較してみました。

G502のレビュー記事はこちら

【レビュー】最新のゲーミングマウス『G502 HERO Gaming Mouse G502RGBhr』のスペック・使いやすさ 

G203のレビュー記事はこちら

【レビュー】ゲーミングマウス『Logicool G203 LIGHTSYNC Gaming Mouse G203-BK (ブラック)』のスペック・使いやすさ

 

  PRO G203 G502
外形寸法 62. 15×38.2×116.6mm 62. 15×38.2×116.6mm 75×40×132mm
重量 85g 85g 121g

 

 お気づきになられた方もいると思いますが、PROはG203と同サイズ、同形状のマウスとなります。コンパクトながら持ちやすく操作しやすいフォルムで、普段使いのオフィス用マウスと交互に使用しても違和感の残らない点が素晴らしいです。

 ただ、PROとG203は値段が倍近く違います。続いて何が違うのかを紹介していきたいと思います。

 

側面の素材とホイールクリック音が違う

 まず持った時や使った時の感触の違いから紹介していきます。G203と比べて、PROはマウス左の側面、右利きであれば親指の位置にあたる部分の素材が少しザラついています。本当に僅かの差ではありますが、このザラつきによってグリップが安定し操作性が向上しているような印象を受けました。

 次に、ホイールクリック音、G203はホイールクリック時の音がマウスクリック音とは異なり擬音で表現するならば「ペコペコ」のような感じですが、PROのホイールクリック音はマウスクリックと同様の「カチカチ」音となります。ここは好みだと思うので優劣はありませんが、個人的には「カチカチ」するほうが操作している気分になるので嬉しいですね。

 

DPI設定の範囲が広い

 DPIとは「dots per inch」の略で、マウスの感度を指します。DPIが低ければマウスを大きく動かしてもカーソルはあまり動かず、逆にDPIが高ければマウスを少し動かすだけでもカーソルが大きく動きます。

 PROはマウス中央、ホイールの下にあるボタンでDPIを4段階に切り替えすることができます。4段階切り替えの各種設定は、ロジクールデバイスに付属する「G HUB」という専用のPCアプリケーションで設定することができます。

 PROは「100~25600」の間で設定することができます。G203は「200~8000」のため、その範囲はなんと3倍です。私自身がふだん遊んでいるゲームでここまで極小・極大のDPIを要求されるシーンに巡り合うことはありませんが、プロゲーマーの多種多様なスタイルに合わせて、どんな要求にも答えられるよう広い範囲になっていると考えれば納得です。今後遊ぶゲームで必要になるかもしれませんし、備えあれば憂いなし、ではあります。

 

高精度センサー HERO 25Kセンサー

 ロジクール製品の中で最も高精度のゲーミング センサーである「HERO 25Kセンサー」が搭載されています。この高精度センサーが前述した広範囲DPIを実現していることはもちろん、一般的なDPIでもスムーズでブレない操作を実現しているそうです。試しに、筆者もPROと手元のG203とで、インターネット上にある照準テストを何回かやってみました。

 結果としては、両者間で体感の違いこそありませんでしたが、ほんのわずかにPRO使用時のスコアが高かったです。PROとG203のどちらも全く不満はなく、素晴らしいマウスだと感じました。筆者はFPSプレイヤーではないので、微細な差を実感することができなかったのだと思いますが、FPSゲームの戦場において、この僅かな照準精度の差が生死を分けると考えると、まさにプロ仕様と言うべきものですね。

 

感想:G203のプロ向け上位機種

 PROとG203との比較は以上です。PROの感想としては、「ただでさえ完成度の高いG203をプロ向けにハイスペックにした機種」です。上位機種だとボタンが増えてフォルムが変更になり、マウスの形はAがいいけど、スペックはBがいい、なんてこともあると思います。G203のフォルムで、より上位スペックのものが欲しい、といったユーザーにはまさにうってつけです。もちろん、使いやすくハイスペックのマウスが欲しい、というユーザーにもオススメできます。

 

他の便利機能

 比較では紹介しませんでしたが、もちろん、PROにもG203と同様にボタン設定変更や発色変更の機能も備わっています。

 設定変更は、DPIと同様に専用アプリケーション「G HUB」から行います。

 

オススメポイントまとめ

クセがなく使いやすいハイスペック機種

 PROの魅力は使いやすさ。シンプルなフォルムでクセが少なく非常に操作しやすい。ロジクールのマウスに対する情熱が伺えます。サイドボタンの数こそ少なめですが、多すぎると操作しづらい方もいると思いますので、まさに万人向けのマウスと言えるでしょう。私がもし、使いやすいゲーミングマウスは?と聞かれればG203と答えますが、使いやすい高性能のゲーミングマウスは?と聞かれれば、このPROをオススメします。少し値段は張りますが、背伸びする価値は十分にあると思います。

 

ロジクールアプリによる豊富なカスタマイズ

 専用のロジクールアプリにより、DPI、ボタン、ライトをそれぞれ細かく設定できるため、ユーザーの好みに応じて最適なカスタマイズが可能な点も魅力です。

 

総評(最大★5)

値段 ★★★☆☆
使いやすさ ★★★★★
カスタマイズ ★★★☆☆
多機能 ★★★★☆
オススメ度 ★★★★☆
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