UPS容量の選び方

1:マニュアルや機器本体の裏面等を確認頂き、接続する機器のVA(皮相電力)とW(消費電力)を把握してください。

W、VAが片方しか表記が見当たらない場合

下記の式を参考に計算してください。

消費電力(W) = 皮相電力(VA) x 効率
皮相電力(VA) = 電圧(V) x 電流(A)

例1)表記にWが見当たらない場合

力率を調べWを算出します。

W = VA x 力率(機器ごとに算出)

※力率が分からない場合
一般的な機器の力率は0.6~0.7ですが、確実性を重視される場合は力率1で計算してください。(WとVAを同数値と考える)

例2)表記にVAではなくAが書いてある

家庭用電源で2Aの場合、100V x 2Aで200VAとなります。

- VA(皮相電力) W(消費電力)
合計 650 490
パソコン 400 320
周辺機器A 200 140
周辺機器B 50 30

自作パソコンの場合

例えば1000Wの電源を購入した場合、その容量以上のUPSを購入しなければならないのか?というご質問を多く受けますが、実際の組み込みパーツの消費電力のピーク値をそれぞれ調べて累計して頂ければ大丈夫です。
注意点として、各パーツに記載されている消費電力は電源からの変換効率は考慮されておりませんので、パソコン全体の消費電力は変換ロス分を加算する必要があります。

80PLUS認証電源の場合(※)

パーツ合計電力が200Wの場合
200/0.8=250W(必要電力)

さらにVAが分からないという場合は力率で逆算します(VごとのA、mAが判明しているパーツは極力実データを採用してください)
250/0.9=278VA

※80PLUS認証は変換効率80%、力率0.9以上の電源で認証とされていますので、それを元に計算しております。
かなり簡便に計算しておりますので、正確に必要容量を把握したい場合はお使いの電源他、各種パーツスペックを確認してください。

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2:それぞれの総和が両方とも該当のUPS以下になるように選んでください。

UPS容量 650VA⁄490Wを接続 使用可否
700VA⁄420W VA:○ ⁄ W:× ×:Wが接続機器より小さいので使えません
625VA⁄500W VA:× ⁄ W:○ ×:VAが接続機器より小さいので使えません
750VA⁄525W VA:○ ⁄ W:○ ○:両方接続機器より大きいので使えます

※各数値は比較を分かり易くする為のもので実存商品ではありません