液晶モニターの選び方ガイド
選び方のポイント
パソコンやゲーム機の利用には欠かせない液晶モニター。用途に合ったモニターを選ぶと、作業が一段と快適になります。
ここでは選び方の基本と用途ごとのおすすめをまとめました。
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1.モニターサイズの選び方
モニターの大きさは「どんな距離で見るか」と「どんな作業をするか」で決めると選びやすいです。
YouTubeなどの映像を楽しむのであれば、27~30インチ、事務用途であれば、21~24インチがおすすめです。
デスクワークで作業をする場合、画面の距離が近くても視線移動が少なく集中しやすいです。
たとえば同じExcelシートでも、モニターのサイズが違うと見えるセルの数に違いがあります。 -
2.オフィス・事務作業におすすめのモニター
長時間のデータ入力や文書作成が中心となる場合、目の疲れを軽減する機能が重要です。
光の反射が少なく目に優しいノングレア(非光沢)タイプのモニターを選ぶと快適に作業が行えます。
サイズは21~24インチがおすすめで、解像度はフルHD(1920×1080)あれば十分です。 -
3.CADやデザイン作業におすすめのモニター
CADや3Dモデリング、デザイン作業には、高解像度で正確な色表現が必要です。
sRGB 100%やAdobeRGB対応など、広い色域のクリエイティブ向けモニターを選びましょう。
広い作業スペースが必要になるため、27~30インチで、解像度4K(3840×2160)のモニターがおすすめです。 -
4.ゲーム・配信におすすめのモニター
高リフレッシュレート(144Hz以上)と低応答速度(0.5ms前後)のモニターがおすすめです。
サイズは視線移動の少ない24〜27インチが最も使いやすく、競技志向のプレイヤーでも集中してプレイできます。
ウルトラワイドやマルチモニター環境にすると、攻略情報を見ながらのプレイも楽になります。
➡条件に合うおすすめモニターはこちら
よくあるご質問・用語解説
液晶モニター・ディスプレイ選びでよくあるご質問をまとめました。
テレビとモニターの違いや頻出する専門用語、端子の違いなど、モニター選びに役立つ情報が満載です。
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Q1家庭用ゲーム機でもゲーミングモニターは使える?
テレビは映画や番組を見るために設計されており、アンテナ線やインターネット接続により単体で映像を楽しめます。
モニターはパソコンやゲーム機と接続して使う機器で、単体で映像作品やテレビ番組を見ることはできません。
テレビは大画面で映像視聴に向き、モニターは細かい表示やなめらかな動きを得意とします。
映画や動画を中心に楽しむならテレビ、パソコン作業やゲームを快適にしたいならモニターがおすすめです。 -
Q2デュアルモニター・マルチディスプレイ環境とは?
パソコンに2枚以上のモニターをつないで同時に使うことを指します。
画面が広がることで作業効率が上がり、資料を見ながらの入力、ゲームをしながら別の画面を確認するなど、複数の作業を快適にこなせるようになります。
➡「デュアルモニターの設定方法」はこちら -
Q3ノートパソコンの映像もモニターに映せますか?
もちろん、ノートパソコンからもモニターに映像を映し出すことができます。
多くのノートパソコンには「HDMI」といった映像出力端子があるため、ケーブルを使ってモニターやプロジェクター、テレビに接続し、映像を映すことが可能です。
パソコンの設定から「表示画面を拡張する」を選ぶと、一般的なデュアルモニターと同じように使用できます。 -
Q4HDMIやDisplayPortなど、接続端子の違いは?
接続端子ごとに、出力できるリフレッシュレートや最大解像度に違いがあります。
接続方式は、パソコンやゲーム機本体の構成、モニターの製品ごとに異なるため、事前に仕様を確認しておきましょう。
・HDMI:テレビやゲーム機でも使われる最も一般的な端子。映像と音声を1本のケーブルで送れるので便利。
・DisplayPort:パソコン向けの端子。高いリフレッシュレートや高解像度に強く、ゲーミングや映像編集でよく使われる。
・USB Type-C:新しいノートPCやスマホでも使える端子。映像だけでなく、データ通信や充電もまとめてできる。
・DVI:少し古い規格。映像はきれいに映るが、基本的に音声は送れない。最近はあまり使われなくなってきている。
・D-Sub(VGA):もっと古いアナログの端子。映像は映るが画質は粗め。新しいパソコンやモニターではほとんど使われない。
➡「各コネクタと端子の接続方法」はこちら -
Q5フルHD・WQHD・4K、どの解像度を選べばいいですか?
基本的にはフルHD(1920×1080)で十分ですが、用途や目的によっては、WQHDや4Kを選ぶのも良いでしょう。
解像度とは「画面にどれだけ細かい点を表示できるか」を示す数値です。
より多くの情報を表示したい、高精細な画像が表示したい場合は、高解像度のモニターを選びましょう。
WQHD(2560×1440)はよりきれいで広く表示でき、4K(3840×2160)は映画のように細かい映像を楽しめます。 -
Q6リフレッシュレートとフレームレートの違いは?
どちらも映像のなめらかさに関する指標です。
リフレッシュレート(Hz)がモニターの能力、フレームレート(fps)がパソコンやゲーム機の能力を表します。
・リフレッシュレート:モニターが1秒間に絵を差し換える回数。1秒間に60回なら「60Hz」、120回なら「120Hz」。
・フレームレート:パソコンが1秒間に描く絵の枚数。1秒間に60枚なら「60fps」、120枚なら「120fps」。
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Q7リフレッシュレートはゲーム以外でも重要ですか?
ゲームでは144Hz以上が推奨ですが、ゲーム以外では60Hzあれば十分とされています。
一般的なアニメ-ション・映画やYouTubeなどの動画は、30fps、60fpsの映像であることが多いです。
モニターが120Hzに対応していても、見える映像は30Hzや60Hzのモニターと同じになるため、性能を活かすことができません。 -
Q8グレアとノングレアはどちらが良いですか?
モニターの表面加工には、グレア(光沢)とノングレア(非光沢)の2種類があります。
グレアは映像が鮮やかに見えますが、光の映り込み、反射が目立ちます。
ノングレアは明るい部屋でも反射が少なく、目が疲れにくいですが、色味はやや控えめです。
映画や動画を楽しむならグレア、長時間の作業や学習、映り込みが気になる方はノングレアがおすすめです。 -
Q9IPSやTNなどパネルの種類の違いは?
液晶モニターには「パネルの種類」があり、映像の見え方や視野角に違いがあります。
色重視か反応速度重視、映像の迫力重視のどれを求めるかで選ぶと失敗しにくいです。
・IPSパネル:色が鮮やかで視野角が広い。映像をじっくり楽しむゲームや作業に向いています。
・TNパネル:応答速度が速く価格も比較的安い。競技性の高いFPSプレイヤーに人気です。
・VAパネル:コントラストが高く、暗いシーンの表現に強い。映画やRPGに向いています。
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