【レビュー】ゲーミングモニター BenQ「XL2411K」 全ゲーマーを納得させるスペック。コスパ最高級モデルを徹底解説
今回ご紹介するのはBenQ社製のゲーミングモニター「XL2411K」です。ゲーミングモニターとしては手に取りやすい価格ながら、ハイエンドモデルに匹敵するほどの応答速度・リフレッシュレートを兼ね備えている本製品。スペックの詳細をご説明しながら、その魅力を余すところなくお伝えします。
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BenQ XL2411K (24インチワイド 液晶モニター)
基本スペック
サイズ | 24 |
---|---|
パネル | TN |
解像度 | 1920×1080 |
応答速度 | 1ms(GTG) |
リフレッシュレート | 144Hz |
入力端子 | HDMI 2.0 x1 / HDMI1.4 x2 / Display Port 1.2 x1 |
外形寸法(HxWxD) | 442.84~525.56 x 571 x 200.18mm |
本体重量(kg) | 約5.9kg |
付属品 | 電源ケーブル / DPケーブル(各約1.8m) / クィックスタートガイド / 保証書 |
以下で特徴的なものをピックアップして、詳しく見ていきましょう。
モニタサイズ:24インチ
モニタサイズは24インチと、ゲーミングモニターとして標準的なものが採用されています。
表示領域を十分に確保したうえで、デスク上のスペースを占領しない、絶妙なサイズ感です。
ジャンルを問わず、ゲームをプレイするのにもっとも適しているサイズと言っても差し支えないでしょう。
応答速度:1ms(GTG) リフレッシュレート:144Hz
「XL2411K」の一番の魅力は、なんといってもその応答速度とリフレッシュレートです。応答速度は画面の色が切り替わるまでにかかる時間を、リフレッシュレートは1秒間に画面が何回更新されるのかを、それぞれ表しています。この説明だけではイメージが掴みづらい方も多いかと思いますので、もう少し掘り下げてご説明させてください。
まずは応答速度について。パソコンからモニターに信号が送られてから実際にモニターの映像が切り替わるまでには、ごくわずかですが時間がかかります。普段使いではほぼ気にならない範囲ですが、“ごくわずか”の差が大きな影響を与える対人ゲームではそうはいきません。
その点、「XL2411K」の応答速度はゲーミングモニターの中でもトップクラスの1ms(1/1000秒)であるため、応答速度が問題になることはまずありえないでしょう。
続いてリフレッシュレートについて。先ほどご説明したとおり、リフレッシュレートは1秒間に画面が更新される回数のことです。1秒間あたりの更新回数を「Hz(ヘルツ)」という単位で表します。最大リフレッシュレートが144Hzの「XL2411K」の場合、1秒間に最大で144回、画面を更新できるというわけですね。
一般的なモニターの多くは最大リフレッシュレートが60Hzに設定されています。しかし最近のゲーム、特に多くの対戦型ゲームでは、フレームレートを60fps以上に設定できるケースも珍しくありません。つまり一般的なモニターを使うと、ゲーム自体は高フレームレートで動いているにもかかわらず、実際に目に見えるのは60fpsの映像……ということが起こってしまうのです。
「XL2411K」の144Hzという最大リフレッシュレートがあれば、ゲームのフレームレートを最高に設定しても、同様の自体はまず起こらないでしょう。
その他の機能
基本スペックには記載されていない「XL2411K」特有の機能についても、簡単に触れておきましょう。
DyAc
画面に映る“残像”の量を抑え込み、より正確に、よりくっきりと映像を描写する機能です。例えばFPSゲームにおいて、フルオートで銃を撃っているときの揺れを軽減してくれます。
Black eQualizer
画面の彩度・明度を調整し、暗い場面においてオブジェクトの視認性を高める機能です。個人の好みやプレイするゲームに合わせて、20段階に調整が可能。ただ画面を明るくする……というわけではなく、暗い部分だけを見やすくしてくれるのがポイントです。
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外観
ベゼル(外枠)はやや幅広に作られており、持ち運ぶ際などでも心配のいらない耐久性を兼ね備えています。ディスプレイ部分を強調することで、ゲームへ集中しやすくなる点もメリットですね。
スタンドの土台部分は、手前がまっすぐにカットされた独特の形状です。モニターの正面にキーボードを置く際など、スペースを使いやすいのがうれしいところ。もちろん本体がぐらつくようなことはなく、安定性はそのままに利便性だけを高めています。こういった細部への工夫は、ゲーミングモニターならではと言えそうです。
スタンドの組み立てはとても簡単です。土台部分にスタンドを差し込み、ネジを締めて固定するだけ。フックを手で回すだけでしっかりとネジが締められるため、組み立てにあたってドライバーなどの工具を用意する必要はありません。
モニターの左右の角度は、スタンドを回すだけで調整可能です。左右それぞれ45℃、合計90℃の範囲にモニターを首振りさせられます。
細かい部分ですが、目盛りが付いていることにより、いつでも同じセッティングを再現できの点がありがたいですね。
モニターの高さについても同様に、スタンドを上げ下げするだけで調整可能です。調整できる範囲は15.5cmと、かなり自由度が高め。例えば限界までモニターを下げれば、下部がデスクに付きそうになるほどです。
その他、ティルト(モニターの傾き)やピボット(モニターの回転)も、工具などを使わず簡単に変えられます。もちろんモニターを縦に置くことも可能です。使用する環境やプレイするゲームのジャンルを問わず、どのようなセッティングにも対応してくれそうですね。
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使用感
「XL2411K」の性能を確かめるために、ここからは実際にゲームをプレイしてみた感想をお届けします。今回は応答速度・リフレッシュレートの検証に『Apex Legends』をプレイしました。
『Apex Legends』での使用
『Apex Legends』は数あるFPSゲームの中でも、トップクラスに画面の動きが激しいタイトルです。戦場に無数にいる敵のキャラクターや一人称視点での銃の反動など、画面上のオブジェクトが目まぐるしく動き回ります。
筆者は普段リフレッシュレートが60Hzの、いわゆる非ゲーミングモニターを使用しています。そのため正直に言って、「XL2411K」の144Hz=144fpsの描写には度肝を抜かれました。これまで60fpsでプレイしていて不満を感じたことはなかった……はずなのですが、一度ゲーミングモニターの性能を体感してしまうと、60fpsがカクついて見えてしまうほどです。
応答速度に関しても同様です。特に交戦中などの激しい場面において、今までよりも鮮明に映像を確認できると感じました。「DyAc」による補正も、かなり大きな要因でしょう。
総評
「XL2411K」は高水準の応答速度・リフレッシュレートを持ったゲーミングモニターです。そのうえで「DyAc」「Black eQualizer」など、BenQ独自の機能を兼ね備えています。もちろん機能だけを見れば、さらに上位のモデルは存在しているでしょう。しかし価格を考えると、コストパフォーマンスで右に出るモニターを挙げるのは難しいかもしれません。
ゲーミングモニターの導入をお考えの方は、はじめての1台として「XL2411K」を検討してみてはいかがでしょうか。
出典:
BenQ ZOWIE XL2411K 144Hz DyAc 24インチ esports ゲーミングモニター | BenQ ZOWIE JapanHome
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