ゲーミングキーボード入門におすすめ!コスパ抜群のRazer「Cynosa Lite JP」を徹底レビュー
今回ご紹介するのは、Razer社製のゲーミングキーボード「Cynosa Lite JP」です。Razerのキーボードとしては比較的安価なエントリーモデルでありながら、ゲーミングキーボードに要求される性能をばっちり備えています。実際の使用感を交えながら、詳細を確認していきましょう。
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Razer Cynosa Lite JP (RZ03-02741200-R3J1)
基本スペック
まず、基本的なスペックは以下のとおりです。
・日本語配列
・メンブレン方式
・10キーまでの同時押し対応
・各キーへのマクロ割当
・サイズ 幅45.7cm × 奥行き17.4cm × 厚さ3.3cm
・水やコーヒーなどをこぼしても壊れにくいスピル・レジスタンス構造
・バックライト
真っ先に目が行くのは、「メンブレン方式」を採用している点です。後ほど詳しくご紹介しますが、軽い打鍵感と静音性を兼ね備え、ゲーム以外の用途でもオールマイティに活躍してくれます。日本語配列であること、少量であれば飲み物をこぼしてしまっても問題ない構造であることとあわせて、普段使いでも利便性の高いキーボードです。10キーまでの同時押しに対応しているため、もちろんゲームで使う際にも不便することはないでしょう。
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外観
外箱とキーボードの全体の写真はこちら。無駄のないスリムな外枠で、洗練された印象を受けます。基本スペックで触れたように日本語配列なので、「半角/全角」「カタカナ/ひらがな」といったキーの位置が一目でわかるのもうれしいポイント。
側面から見ると、かなり薄い作りになっていることがわかります。背面に付いたスタンドを使って角度を調節しても、高さはかなり抑えめ。現在お使いのキーボードによっては、慣れるまで少し違和感がありかもしれません。
さて、次は気になっている方も多いであろうバックライトについて見ていきましょう。
「Cynosa Lite JP」は、ゲーミングキーボードならではの鮮やかなバックライトを完備しています。キーの文字部分だけが照らされている姿は、エントリーモデルとは思えないほどの高級感。これだけでも同価格帯のキーボードの中では突出したデザインと言えそうですが、満足するのはまだ早いです。
こちらの写真ではバックライトが緑色ですが、設定を変更すると……。
このとおり、赤や青へと色を変えることができるんです! キーの部分はもちろん、外枠に付いているRazerのマークまで設定した色に光ります。
今回は赤・青というわかりやすい色を選びましたが、実際に設定できるのはなんと1,680万色。プレイするゲームや気分によって色を変えてみるのも面白そうです。
ちなみにバックライトの設定は、「Razer Synapse」という専用ソフトで行います。明るさ・色だけでなく、「常に点灯」「一定の感覚で色を変えながら点滅」「パソコン上で再生されたオーディオにあわせて変化」など、変化のパターンも設定可能です。
また見落としがちな点ではありますが、バックライトには美しさ以外の利点もあります。これについては言葉で説明するよりも、実際の様子を見てもらったほうが早いでしょう。部屋の灯りを消した状態でバックライトを付けた写真がこちらです。
そう。真っ暗な部屋でも、キーの位置が丸わかりなのです。筆者は暗い環境でゲームや作業をする機会が多いので、この機能はかなり重宝しています。
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実際に使ってみた感想
今度はいよいよ実際に使ってみた感想に入っていきましょう。キーを押す感触などの一般的な要素をチェックしたうえで、ジャンル別に分けたゲームでの使用感をお伝えします。
打鍵感(打鍵音)
基本スペックでも触れたように、「Cynosa Lite JP」はメンブレン方式を採用しているため、打鍵感(キーを押した時の感触)はかなり軽めです。指に力を入れずに押し込んでも、キーがスムーズに底まで沈みます。
メカニカル方式特有の「カチッ、カチッ」という打鍵感を期待している場合には、その軽さに少し肩透かしを食らってしまうかもしれません。はじめてゲーミングキーボードを買う方は注意が必要です。
とは言え「キーを押した」という感覚はきちんと得られるため、ゲーミングキーボードとしての及第点は遥かに超えているでしょう。また打鍵“音”も控えめなので、ボイスチャットをしている間などでも遠慮なくタイピングできるのは大きなメリット。その他にも夜間に使う場合や同居人への配慮など、静音性はキーボードを選ぶうえで、意外と重要になるポイントです。
FPSゲームでの使用
続いて、ゲームでの使用感を見ていきましょう。最初に取り上げるジャンルは「FPS」です。
本格的にFPSゲームをするなら、キーボード・マウス・ヘッドセットなどのデバイスは、ぜひゲーミング用のものを使いたいところ。繊細な操作が要求される分、使うデバイスの性能がダイレクトに影響するのです。「Cynosa Lite JP」はFPSでの使用にも耐えうる性能なのでしょうか。
結論から言えば、答えはYESです。WASDでの移動、しゃがみやダッシュなどの動作、振り向き……など、どんな操作でも軽快に行うことができました。操作感とレスポンス、どちらも文句無しです。特に、「しゃがんで移動しながら数字キーで武器を変更する」といった複雑な操作をする時には、ゲーミングキーボードとしての性能が十二分に発揮される印象でした。
MOBAでの使用
FPSほどではないにせよ、細かいキーボード操作が必要になるのが、『リーグ・オブ・レジェンド』を代表とする「MOBA」というジャンルのゲームです。各キーに割り当てられたスキルの使用やカメラ移動など、普段意識することはなくても、プレイ中には意外とキーボードを多用しています。
FPSでの感想と重複してしまうため簡単な説明にとどめておきますが、やはりMOBAでの使用においても、複数のキーを同時押しするタイミングで恩恵を受けられるという印象でした。
MMOでの使用
「MMOをするのにゲーミングキーボードが必要なの?」と、疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。たしかにFPSやMOBAと比べると操作量は少なめですが、それでも使うキーボードによって予想以上にプレイ中の感覚が変わるのです。またチャットでのコミュニケーションが多くなりがちなため、タイピングがやりやすくなるのも大きなメリットでした。
加えて「Cynosa Lite JP」には各キーへのマクロ割当ができるので、同じ操作を繰り返すようなゲームをプレイする際には、さらに真価を発揮するでしょう。
(番外編)文章を書くために使用
こちらはゲーム以外の用途ですが、番外編として長い文章をタイピングする時の感想もお伝えしておきます。と言うのも実は今、この記事を執筆するのに「Cynosa Lite JP」を使っているのです。
軽快にタイピングできるのはもちろん、なによりもうれしいポイントは、耐水性を備えた「スピル・レジスタンス構造」です。こぼした量があまりに多いと故障してしまう可能性があるかもしれないのは言わずもがなですが、背面に排水用の穴が設けられており、ある程度までなら耐えてくれそうなのはとてもありがたい。万が一の時の“保険“があることで、飲み物を片手に作業している時でも、緊張することなく使えています。
Razer Cynosa Lite JP (RZ03-02741200-R3J1)