パソコン初心者はぜひ覚えたい!パソコンの基礎知識・用語

公開日:2022/3/1

パソコンについて勉強したいけれど、何から手をつけたらいいのかわからない。
独学で勉強したいけれど、専門知識やカタカナばかりでよくわからない。
そう思ったことはありませんか?

パソコンの基礎知識は、一度学んでしまえば基本的に変わることがありませんし、パソコンをお使いの方は、トラブル発生時に対処しやすくなるかもしれません。

今回は、パソコン初心者の方に向けて、基礎知識や用語を解説していきます。

パソコンとは

パソコンは「パーソナルコンピューター」の略で、英語の略称でPC(Personal Computer)とも呼ばれます。
「パソコン」は日本独特の呼び名なので、海外では通じません。

デスクトップパソコンとノートパソコンがある

パソコンには大きく2つの形があります。

デスクやテーブルに固定して使う「デスクトップパソコン」
持ち運びできる「ノートパソコン」

デスクトップパソコン

デスクトップパソコンは、パソコン本体にディスプレイ・モニター、キーボードやマウスなどをつなげて使います。
知識さえあれば、自分でパーツを交換できる点が特徴です。
本体のサイズやパーツの性能も自由に選べるので、小型で省電力なパソコンや、大型で高性能なパソコンなどが作れます。

ノートパソコン

ノートパソコンは、折りたたんで持ち運びできる点が最大の特徴です。
ディスプレイとキーボード・タッチパッド(マウスと同じ操作ができるタッチ式のパーツ)がついていて、これ1台あればどこでも使えます。
ディスプレイの画面サイズでノートパソコン本体のサイズや重量が変わります。
小さいものは11インチほどで1kgを切る製品があり、大きなものは17インチで2kgを超える製品もあります。

パソコンの構成

パソコンは、ハードウェアとソフトウェアの2つで構成されています。

ハードウェア → 本体と、本体内部にある基板などの機械的な部品類のこと
ソフトウェア → OS(オペレーティングシステム)やオフィスソフト・動画編集ソフトなどのこと

それぞれの特徴について、順番に解説します。

ハードウェア

パソコンのボディ(本体)、内部にある基板などの部品類や周辺機器のことを、ハードウェアといいます。
ハードウェアの構成によってパソコンの形・性能が決まります。
また、どのパーツもパソコンショップなどで販売されており、好きなパーツを買ってくれば自由に交換して使えます。
ここでは主なパーツについて解説します。

CPU

中央演算処理装置。
必要なソフト・データの呼び出しや、作業やデータ処理の命令を出すなど、人間の脳のような動きをする重要な部品です。
CPUの処理速度が速ければソフトの動作やデータ作成なども速くなりますが、その分製品価格も高くなります。

メモリ

一時記憶装置。
CPUが呼び出したソフトやデータを広げられるテーブルで、一時的にデータも保管できるスペースの役割を持っています。
広ければ広いほど一度にたくさんの処理ができますが、容量の大きなメモリは価格が高くなります。

ストレージ

長期記憶装置。
ソフトやデータを保存できるスペースです。
以前はHDD(ハードディスク)と呼ばれる製品が主流でしたが、現在は高速・静音動作するSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)が主流です。
HDDは大容量でも安価なため、記録・保存用として現在も人気があります。
SSDは容量が大きくなると高価ですが、高速・静音動作というメリットを活かして、頻繁に使うソフト類の保存・起動元として使われることがあります。

マザーボード

システムボード・メインボードとも呼ばれる、パソコンの土台となる重要な電子回路基板。
それぞれ違った機能を持つパーツをコントロールする役割を持っています。
「チップセット」と呼ばれる部品を搭載しており、使用できるCPUはここで決まります。

マザーボードにも規格があり、サイズやネジの位置、一部の接続端子の仕様や配置などが定められています。
規格によって接続できるパーツや、設置するケースが決まります。

グラフィックカード

「グラフィックボード(グラボ)」「ビデオカード」などとも呼ばれる、主に映像や画像処理を担当するパーツ。
動画編集やイラスト制作などの作業は、CPUに大きな負荷がかかります。
グラフィックカードがあると高速で高画質な映像処理ができ、CPUの負担も減らせます。

製品も多数販売されており、低価格でそこそこの性能を持った製品から、高価格で3D映像や最新ゲームを快適に利用できる構成の製品などがあります。

グラフィックカードが無い場合は、CPUが作業を兼任してくれるのでパソコンは動作します。
しかし、映像専門のグラフィックカードと同じ性能は発揮できないので、画質が劣化する場合や処理に時間がかかることがあります。

電源ユニット

デスクトップパソコン本体内に設置する電源装置。
マザーボードやCPU、グラフィックカードなどの各パーツに電力を供給します。
電力が不足するとパソコンが自動で電源オフになることや、起動すらしないことがあります。
お使いになるパソコンの電力使用状況を確認して、適切な容量の電源ユニットを設置しましょう。

周辺機器

パソコン本体の外側に取り付ける装置の総称。
キーボード・マウスや液晶ディスプレイなどは、パソコンにつなげて使う製品なので、周辺機器になります。
どの製品もサイズや性能などで種類が豊富にあるので、気に入ったものを選んで使いましょう。

ソフトウェア(アプリ)

「ソフトウェア」とは、パソコンに対して命令を出すプログラムの総称です。
電源を入れてパソコンを使用するときや、目的の作業を行うなど、目には見えないところでソフトウェアが動作して実現しています。
ソフトウェアには大きく2種類あります。

OS(オペレーティング・システム)ソフト → パソコンそのものを動かすソフト
アプリケーションソフト → パソコン上で特定の作業を行うソフト

それぞれ解説していきます。

OSソフト

一般的には「OS」(オーエス)と呼ばれる、パソコンそのものを動かす基本機能を持った必須ソフトのこと。
これがないとパソコンそのものを動かせません。
OSは2つの製品が有名です。

マイクロソフト社の「Windows」
アップル社の「MacOS」

また、ソフトの理念に共感した有志が開発している「Linux」(リナックス)や、小・中学校のデジタル教育でもよく使われている「ChromeOS」(クロームオーエス)などもあります。

Windowsは70%の世界的シェアを誇る

Windowsはシェアが大きく、世界中の70%以上のパソコンで使われています。
仕事やプライベートでの利用だけでなく、デジタルサイネージ(液晶ディスプレイに広告を表示する製品)や公共交通機関の案内板などを動かすOSとしても使われています。

2021年10月には最新バージョン「Windows11」が発売になり、新しい機能が多数盛り込まれました。
しかし、Windowsの基本的な操作は変わらないので、長くWindowsを使っている方なら、それほど違和感なく移行できるのではないでしょうか。

アプリケーションソフト

「アプリ」や「ソフト」とも呼ばれる、パソコン上で特定の作業を行うソフトのこと。
仕事に欠かせないオフィスソフトや、インターネットを閲覧するインターネットブラウザ、写真を見るソフトも、すべてアプリケーションソフトです。
文書作成したいときや、表計算を利用したいときなど、OSに最初から入っているソフトだけでは利用できない場合があります。
そのときは目的に応じて、自分でソフトを購入してパソコンに追加して使います。

ぜひ覚えたいパソコン用語

パソコンには専門用語がたくさんあり、全部覚えるのは大変です。
ここでは、頻繁に使われる用語をピックアップして解説します。

デバイス

デバイス=端末のことで、パソコンや、パソコンにつないで使う機器のことです。
パソコンのように情報を取得するデバイスを「情報端末デバイス」、キーボードやマウスのことを「周辺機器デバイス」と呼ぶこともあります。

インストール

ソフトをパソコンに取り込んで、機能を利用できる状態にすること。
購入したソフトはそのままでは利用できないので、パソコンにインストールして使います。
最近ではインストールせずに利用できるソフトもありますが、選べるならインストールした方がより確実です。

ダウンロード

ソフトをパソコンに取り込むこと。
ダウンロードとインストールをし、はじめてソフトが利用できるようになります。

バックアップ

パソコンにあるデータやソフトなどを、別のストレージなどにコピーして保存すること。
複製したデータやソフトのことを指して言うこともあります。
紛失・破損・盗難などの不測の事態に備えてデータを複製しておけば、いつでもバックアップ時点まで戻すことができます。

セキュリティ

「安全」や「保安」「保全」という意味で、データの破損防止、不正アクセス・コンピューターウイルス対策などのこと。
パソコンには個人情報が保存されているので、万が一不正アクセスなどで持ち出されてしまったら大変です。
不正アクセス対策ソフトやウイルス対策ソフトなどを導入して、セキュリティを高めましょう。

メンテナンス

保守・維持・管理という意味で、パソコンの健康状態を良くするために行う作業のこと。
パソコンを長く使っていると段々と不具合が発生するケースや、突然電源が入らなくなったなどのトラブルに見舞われることがあります。
定期的なパソコン本体の清掃、不要なファイルを削除するなどのメンテナンスをすれば、動作が改善することがあります。

セーフモード

パソコンに問題が発生したときに使用する、診断用モードのこと。
必要最小限の設定やシステムだけで起動して、動作します。
トラブル発生の原因を調べることや正常に起動しないときなどに利用して、問題解決にあたります。

リカバリー

パソコンの状態を初期の状態に戻すこと。
トラブルが発生したときやパソコンを工場出荷時の状態に戻したいときなどに、ストレージの内容を全消去してOSを再度インストールすることを指します。

浅く広く覚えて、使いながら知識を深めましょう!

パソコンの基礎知識はたくさんあり、覚えるのは大変そうに思えます。
しかし、実際にパソコンを操作しながら覚えると、そこまでむずかしくはありません。
使わずに覚えた知識は忘れてしまいやすいので、まずは実際にパソコンを使いながら、知識を深めていってはいかがでしょうか?