パソコン用ディスプレイの種類とは?違いや選び方を紹介!

公開日:2021/12/7

デスクトップパソコンを利用する場合、パソコン本体だけでなく専用のディスプレイ(モニター)を用意する必要があります。しかし、パソコン用のモニターにはさまざまな種類があるため、自分の目的に合ったものを選ぶ必要があります。

そこで今回は、パソコン用のディスプレイ(モニター)の種類やそれぞれの違い、選び方について詳しく紹介します。

パソコン用ディスプレイ(モニター)の種類

パソコン用のディスプレイには、大きく分けて次の3つの形状があります。

・ワイドタイプ
・ウルトラワイドタイプ
・スクエアタイプ

それぞれ特徴が異なるため、ここから詳しくご紹介します。

ワイドタイプ

ワイドタイプはパソコン用ディスプレイの中では最も主流のタイプで、長方形の形をしています。画面の比率は16:10や16:9のものが多く、横に長いためファイルやWebページなど複数のウィンドウを開くときに便利です。
また、最も製品の数が多いため、種類が多く選択肢が広いのも魅力です。例えば、モニターを2つ利用するデュアルモニター(デュアルディスプレイ)の場合、縦に設置することもあり、縦にスクロールするWebページを閲覧しやすくなります。
ワイドタイプのデメリットは横幅が広いため場所を取ることです。このタイプのディスプレイを購入するときは、あらかじめ設置場所のスペースを確認しておきましょう。

ウルトラワイドタイプ

ウルトラワイドタイプは、ワイドタイプよりもさらに横に広いタイプのモニターです。画面の比率は21:9のものが多く、作業領域はかなり広いです。ワイドタイプよりも多くのウィンドウを広くことができ、作業効率を高められるでしょう。
基本的には、ワイドタイプを横に引き延ばしたものが多いですが、中には画面が緩やかに湾曲して画面が見やすいものもあります。この湾曲タイプは画面全体を見やすいため映画などの動画鑑賞やゲームに適しており、大迫力をの楽しめます。
ただし、ワイドタイプよりも製品数は少なく数が限られ、高額なものが多いです。

スクエア(正方形)タイプ

デスクトップパソコン用のモニターには、コンパクトなスクエアタイプもあります。スクエアタイプの画面比率は5:4のものが多く、正確な正方形ではなく少し横に長いです。ワイドタイプよりも横幅が狭いため、モニターの設置スペースが限られている場合でも置きやすいです。
ただし、画面サイズが狭く作業効率はそこまで高くありません。また、映画や動画などは横長のものが多いため、スクエアタイプだと縦が狭くなり見にくくなってしまいます。

モニターの液晶パネルの種類

パソコン用のモニターの液晶パネルにもいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。主な液晶パネルの種類は次の3つです。

・IPSパネル
・VAパネル
・TNパネル

ここからは、それぞれの液晶パネルについて詳しく紹介します。

IPS(In-Plane Switching)パネル

IPSパネルは最も主流のパネルであり、視野角や色彩などのバランスが良いのが特徴です。視野角が広いだけでなく、色彩表現も安定しているためイラストや写真などを扱うときに適しています。
ただし、画面が白っぽくなる点と、反応速度がそこまで速くないことがデメリットです。

TN(Twisted Nematic)パネル

TNパネルは反応速度が速いため、ゲームなどをするときに適しているパネルです。しかし、モニターを見る角度によって色が変わったり、視野角が狭いのがデメリットなので、色再現を重視する場合には適しません。

VA(Vertical Alignment)パネル

VAパネルはバックライトの光を通さない技術を使っているため、黒色を綺麗に表現できるモニターです。映像を綺麗に映し出せるのが特徴ですが、IPSパネルと比較すると視野角が狭く、綺麗な画面を見るためにはモニターの正面で使う必要があります。

PCモニターの光沢

パソコン用のモニターを選ぶときは、光沢の有無も重要なポイントです。光沢がある画面を「グレア」、光沢がない画面を「ノングレア」と呼びます。
グレアのモニターは、引き締まった黒色を表現できてコントラストが高いのが特徴であり、綺麗な映像や写真を見れます。しかし、画面に自分の顔や照明が入り込んでしまうため、目が疲れやすいため長時間の作業に適していません。
一方、ノングレアのモニターは表面が加工されているため光沢がありません。そのため、自分の顔や照明が映り込まないため目に優しく、長時間の作業に適しています。ただし、グレアのモニターよりも画面が暗くなってしまうため、色彩などに表現が弱い傾向があります。

画面のサイズ

パソコン用のモニターを選ぶときは、画面のサイズは重要なポイントになるでしょう。先程の通り、モニターの種類によって画面の比率は決まっていますが、製品によって細かいサイズは異なります。
画面サイズが大きい方が、作業中は見やすく大迫力の映像を見ることができますが、その分場所を取ってしまうので注意してください。

解像度の違い

モニターを選ぶときは解像度も重要なポイントです。解像度が高いモニターであればあるほど、表示されている映像・画像の情報量が多くなるため綺麗に映し出されます。
しかし、画面が大きくても解像度が低いモニターだと、映像や写真が粗く表現されてしまうため注意してください。
例えば、4Kのモニターの場合、画面の横方向に4K(3,840×2,160ピクセル)の解像度を持ちます。このようなモニターであれば、綺麗な映像や画像を綺麗に映し出せるでしょう。

スピーカーなどの有無

パソコン用のモニターにはスピーカーがついているものと付いていないものがあります。スピーカーが搭載されているものであれば、そのままモニターから音声が出力されますが、非登載のモデルだと別途スピーカーを用意する必要があるので注意してください。
映画や音楽を楽しみたい方であれば、別で高性能なスピーカーを用意した方が良いため、非登載のモニターを選んでも問題ありません。

まとめ

デスクトップパソコン用のモニターには、さまざまな種類があります。通常のパソコン作業用であれば、そこまでこだわる必要は大きくありませんが、映像やゲームなどにこだわりがある方は、色の表現方法などをチェックしてみるのがおすすめです。
モニターの商品数は多いため、使用目的などに応じて最適なものを選んでみてください。