レポートを作成するためのパソコンのスペックとは?大学で使うPCの選び方

公開日:2021/11/25

大学では、どの学部であってもレポートの作成は必須です。
近頃は、パソコンを使ってWord形式で提出を求める先生も増えてきています。
そのため、パソコンを個人で購入することを推奨する大学も増えていますが、いざ購入しようとしても、さまざまなスペックのパソコンがありどれを購入すればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。

今回は、WordやExcelなどのツールを使ったレポート作成を中心にしたパソコンの選び方をご紹介します。

大学生はパソコンでのレポート作成が必須?

従来、レポートの作成は手書きで行われてきました。
しかし、近頃はパソコンでレポートを作成しデータで提出が必要なケースも増えてきました。
また、多くの大学でICT教育が推進され「パソコン必携化」となっており、入学時にパソコン購入が必須となるケースが増えています。
パソコンが必須となる大学・学科の一例として、東京都のパソコン必携化の大学を以下の表にまとめました。

大学名 パソコン必須の対象学部
慶応義塾大学 総合政策学部、環境情報学部
工学院大学 全学部
東京農工大学 全学部
一橋大学 全学部
青山学院大学 理工学部、情報テクノロジー学部

このように、多くの大学で各自でパソコン所有が必須となっているため、講義をパソコン持参で受け、レポート作成も各自のパソコンで作成するスキルが必要となっています。

先生にとっても電子データの方が管理しやすい

学生がパソコンでレポートを提出することには、先生にとっても多くのメリットがあります。
研究やレポートの元データもしくは指示書を自分の受け持つ生徒に一斉送信するだけですし、提出も期日までに各生徒から自身宛てに返送されてきます。
こういった管理のしやすさから、最近ではWordで作成したレポートしか受け付けない先生も増えてきています。

レポート作成のために必要なパソコンスペック

それでは具体的に、大学生がレポート作成のために使うパソコンに必要なスペックとはどういったものになってくるのでしょうか。
スペックの詳細について解説していきます。

大学で推奨しているパソコンのスペック

それでは具体的に、どのくらいのスペックが必要になってくるのでしょうか。
ここでは一例として、成蹊大学が推奨しているパソコンのスペックを例に見ていきましょう。

OS

Microsoft Windows 10 以降

CPU クアッドコア 2GHz 以上(Intel Core i3 / i5 / i7 または AMD 同等)
メモリ 8GB 以上
内蔵記憶装置 256GB 以上(SSD を推奨)
バッテリ駆動時間

カタログ値 8 時間以上

無線 LAN 5GHz 帯対応(対応規格に IEEE802.11a または IEEE802.11ac を含む)
キーボード

ハードウェアキーボードを備えること、着脱式や外付けのキーボードでも可

カメラ・マイク 内蔵カメラ、内蔵マイクがあること

引用元:成蹊大学  

大学推奨パソコンのスペックは、比較的高めのスペックが設定されています。
しかし、レポートなど資料作成にしか使わないという学部であれば、ここまで高いスペックでなくても使える場合もあります。
自分の学部がパソコンをどのような用途で使うのか、事前に確認しておきましょう。

CPU

レポート作成がメインの学部であれば、CPUはCeleronでも対応可能です。
もちろんCore i3以上あればデータ処理の速さによってストレスなく作業できるようになります。
しかし、スペックが上がれば上がるほどパソコンの価格が上がっていきます。

とくにパソコンのスペックの中でも、このCPUが高性能なほどスムーズな作業ができるのと同時に、金額差も大きくなります。

 

メモリ

大学で推奨されるパソコンのメモリは8GB以上が多いです。
パソコンのメモリは作業スペースの広さを表しています。
狭いテーブルの上で作業するのと、大きいテーブルで作業するのとでは作業スピード・効率ともに後者の方が優れています。
レポート作成であればそれほど大きなメモリは必要ないですが、8GBあればストレスなく作業しやすいでしょう。

ストレージ

パソコン本体のシステムや使用するソフトをはじめとするデータを記憶しておくストレージは、基本的に256GB以上が推奨されています
特に理系の学生は、プログラミングソフトなどのインストール・利用する場面が多いことから256GB以下にするとストレージの容量不足で正常に作動しない可能性もあります。
しかし、パソコンでの作業がレポート作成程度であれば128GB以上でも十分です。
レポート作成でよく用いられるソフト「Word」で作成されたデータは、そこまで大きなデータではないからです。
もしストレージの容量に不安がある場合は、クラウドストレージサービスや外部ストレージを利用することで不足分を補うこともできますので、パソコンの予算に合わせて活用しましょう。
また、ストレージの種類がHDDかSSDなのかも必ず確認しておきましょう。
大学生はノートパソコンを持ち歩く場面が多い為、衝撃に強いSSDが推奨されています。

OS

大学の推奨OSはWindows指定が多くなっています。
ただしクリエイティブ系の大学や学部によっては、mac OSやchrome OSを推奨している場合もあります。
入学準備の際、パソコンの推奨スペックが伝えられますので学部ごとに確認しましょう。

持ち運びのしやすさ

忘れがちな部分でもありますが、ノートパソコンの「持ち運びのしやすさ」も選ぶ際のポイントとなります。
大学生は様々な場所に持ち運ぶことが多いため、できるだけ「軽量」なモデルを購入しましょう。
「重量を確認せずにパソコンを購入して後悔した」という失敗例も多いようですので、必ず本体の重量を確認しましょう。
さらにバッテリー駆動時間も重要なポイントです。
1日中授業を受けてもバッテリー切れの心配がないように、長時間駆動するタイプを選びましょう。

レポート作成に必要なソフトやツール

大学のレポート作成には必要となるソフトやツールが存在します。
多くの大学では、Microsoft社が提供するWord・Excel・Power Pointの3つが必要となります。
通常、これらのソフトは有償となっておりパソコンと同時購入するか後から買い足す必要があります。
しかし、多くの大学では、Microsoft社と提携している大学に所属している学生であれば無償で利用できるようになっている場合が多いため、事前に確認しておきましょう。

Word

大学のレポート作成をする上で必要不可欠となる文章作成ソフトがWordです。
Windowsユーザーだけでなく、Macユーザーにも対応しています。
図や表を挿入することもできるため、見た目にも美しいレポートを作成することができます。

Excel

調査したデータや実験・研究を表やグラフにまとめたい時に必要となるのがExcelです。
関数を用いてグラフや表を作成することができ、作成したものはWordに貼り付けることもできます。
大学のサークル活動での会計処理にも使えます。

Power Point

学部によっては各自の研究結果のプレゼン発表などもあると思いますが、その資料作成に必要不可欠なのがPower Pointです。
スライドに文章や表・グラフを貼り付けて資料作成ができ、さらに動画効果や、プレゼンの内容によって全体のデザインを変えられるなど、様々な機能を使ってアピールが可能です。

Googleドライブ

最後にご紹介するのは、大学生が使い方を知っておくと便利な「Google ドライブ」です。
Googleが提供するオンライン上のストレージサービスで、Googleアカウントさえあれば誰でも15GBまで無償で利用することができます。
クラウド上にファイルのアップロードが行える上に、1つのファイルを他のユーザーと共有することで複数人同時に作業を行うこともできます。
Googleのアカウントでログインや認証を行えるのでパソコンからはもちろん、スマホやタブレットからでも閲覧・作業が可能です。
また、Word・Excel・Power PointのGoogle版ともいえるGoogleドキュメント・Googleスプレッドシート・Googleスライドが無償で利用できるのも大きな魅力です。