大学生向けのパソコンのメモリはいくら必要?メモリが足りない状況の学生は多い?

公開日:2021/11/22

大学生はレポート作成やプレゼン資料など様々な用途でパソコンを使用する機会が増えています。
自分のパソコンを所有してる大学生が増えている中、作業中に「パソコンの動作が遅い」などの不満を抱えている大学生も多いようです。
パソコンの動作が遅い原因の一つがメモリ不足です。

今回の記事では、大学生向けのパソコンのメモリはどの程度必要なのか、またその他の確認すべきパソコンのスペックについて解説していきます。

大学生はパソコンの「遅さ」に不満がある?

大学生はパソコンにどのような不満を持っているのでしょうか?
大学生のパソコンに対する困りごとには以下のようなものがあります。

・複数の作業をすると動作が止まる
・オンライン授業を受けながら資料を開くと固まる
・複雑な作業をすると重くなる
・学科専用のソフトがスムーズに動かない

多忙な大学生にとって、パソコンの動きが遅いと作業が思ったように進まず、ストレスを感じてしまう場合が多いようです。
そして実はこれらの症状、メモリ不足の典型的な症状の一つです。
そもそもパソコンのメモリとはどのようなものか、またメモリ不足になるとどうなるのか、詳しく確認していきましょう。

そもそもパソコンの「メモリ」とは?

パソコンはたくさんのパーツで構成されていますが、その中でも中核にあるのが「CPU」と「メモリ」です。
CPUはプログラムを実行する演算装置、メモリはCPUが実行するプログラムを置いておくための記憶装置としての役割があります。
メモリは高速処理ができますが、電気信号が切れるとデータも消えてしまう特性があります。
そのため、使っていないプログラムやデータは、低速なハードディスクやSSDとよばれるストレージに格納されています。
したがって、パソコン全体の大まかな動きは「データやプログラムをストレージからメモリにロードし、メモリ中のプログラムをCPUが実行する」というものになります。

メモリ不足が疑われる症状

パソコンのメモリの容量が足りなくなると、次に実行したいプログラム本体や、実行に必要なデータを格納しきれず、パソコンの動きが止まったように見える「フリーズ」などの症状がでてしまうのです。
パソコンがメモリ不足を起こすと他にも下記のような症状が発生します。

・プログラムが立ち上がらない
・パソコンの挙動が遅い
・ファイルが開かない
すこしパソコンの動作が重くなるだけではなく、ひどくなるとフリーズば頻発し、パソコンがまともに使えなくなる場合もあります。

大学生向けのパソコンにはメモリはどのぐらい必要?

では、大学生向けのパソコンは、どれくらいのメモリ容量があると良いのでしょうか。
大学の推奨容量や、作業ごとのおすすめ容量について紹介します。

実際に大学が推奨しているパソコンのメモリはいくら?

近頃多くの大学では、ICT活用による教育推進により、入学時に各自でパソコンを用意することを推奨しています。
参考として、東海大学、近畿大学、獨協大学の3つの大学が推奨しているメモリとCPUのスペックを確認していきましょう。

大学名 CPUとメモリの推奨スペック
東海大学

CPU  : インテルCore i5以上、またはAMD  Ryzen5以上(Macの場合はM1チップ)

(インテル製CPUでは)第10世代以上を推奨

メモリ  :  8GB以上(16GB以上を推奨)

近畿大学

CPU  :  Intel Core i5 相当以上

AMD Zen2アーキテクチャ以降

メモリ  :  8GB以上を搭載

獨協大学

CPU  :   Core i3以上

メモリ  :   8GB以上

すべての大学が8GB以上必要としており、中でも東海大学は16GBとかなり高めのスペックを推奨しているようです。

ストレスなく使うなら8GB以上推奨

レポートの作成やネットで資料を閲覧するといった使い方がメインであれば、大学が推奨している通り8GB以上がおすすめです。
レポートを作成しながら音楽鑑賞といった使い方でも、ストレスなく使えるでしょう。

高負荷の作業をよく行うなら16GBあると安心

理系の学生は学科専用のソフトを使うことも多いです。
プログラミングソフトやCADソフトなど、高負荷の作業をするのであれば16GBあると安心です。
学科で実際にどのようなソフトを使うのか、ソフトに必要なスペックなど、事前に大学に確認しておくことをおすすめします。

パソコン購入時にメモリ以外に確認すべきスペック

今回はメモリについて取り上げましたが、パソコンを購入する際に確認すべき内容は、決してメモリだけではありません。
以下を参考に、バランスの良いパソコンを選択してください。

CPU

上でも説明したとおり、CPUはプログラムを実行する演算装置です。
CPU性能が高いほど、ソフトウェアの処理を高速に行うことができ、「サクサク動く」ようになります。
人気のパソコン搭載されているIntel社製のCPU性能を比較すると、性能の低い順に以下のようになります。

・Celelon
・Core i3
・Core i5
・Core i7

当然、性能が高くなるほど価格もあがります。用途に見合った性能を選ぶのが、最もコストパフォーマンスに優れた選択と言えるでしょう。
最新世代のCPUはどれも高い性能を持っているので、メール・ネット閲覧や文章作成がメインであれば、Celelonを搭載したエントリーモデルのパソコンを選んでも問題ありません。
あまり使う機会はなさそうだけど、時々レポート作成でたくさんの調べ物をする可能性がある方は、Core i3がおすすめです。
理系の学生などで高負荷な作業を行う場合には、Core i5以上を選択しましょう。

ストレージ

全てのデータが格納されるストレージは、「種類」と「容量」を見て選びましょう。
ストレージのタイプには、高速で高価なSSDと、低速で安価なHDDがあります。最近のパソコンはほとんどがSSD搭載モデルになっています。
容量はSSD搭載モデルの場合は最低限256GB、できれば500GB以上を選択しましょう。デジカメで撮影した画像やビデオデータ、最新のゲームなどをたくさん使いたいときには1TB以上の容量があったほうが安心です。
たくさんのソフトや動画なども入れるのであれば容量は大きいほうが良いのですが、その分コストも上がっていきます。
予算と合わない場合は、Google Driveなどのクラウドストレージサービスや外付けストレージを活用して普段使わないデータを保存し、購入時のストレージの容量を抑えるようにしましょう。

持ち運びのしやすさ

大学生の場合はパソコンを持ち運ぶことが大前提での使用となるため、持ち運びが不便なパソコンは購入後に後悔する可能性が高いです。

実際に「パソコンが重くて持ち運びが苦痛…」「すぐにバッテリーがきれて作業にならない」という悩みを抱える大学生も多いようです。

ノートパソコンの持ち運びが多い大学生は、「重さ」「サイズ」「バッテリー駆動時間」の3点に気をつけて選択しましょう。

軽量かつバッテリー駆動時間が長めのパソコンがおすすめです。