大学生に必要なパソコンの容量はいくら?失敗しないパソコンの選び方
入学時にパソコンを必ず用意しなければならない大学も増えています。
パソコンを購入するとしても、講義やサークル活動でどの程度使用するかも検討がつかないので、容量やCPUなどが決められない人も多いのではないかと思います。
この記事では大学生が一般的に使用する頻度から、パソコンに必要なストレージの容量やその他のおすすめスペックについてご紹介します。
パソコン選びで失敗しないために、ぜひ参考にしてください。
大学生はパソコンで何をする?主に使う用途を紹介
近頃は、レポートを電子データで提出しなければならない先生もいるため、大学生のパソコン需要はますます増加しています。
一般的な大学生のパソコンの使い道には次のようなものが挙げられます。
・レポートやプレゼン資料の作成
・サークル活動
・就活やインターンシップ
・プライベートでの使用
それぞれ詳しくご説明します。
レポートやプレゼン資料の作成
大学の講義では、課題としてレポートを作成して提出する機会が多いです。
また、講義によっては教授の話を聞くだけでなく、学生がプレゼンテーションをします。
レポート作成に使用するWordや、プレゼン資料の作成に使用するPowerPointはスマホでは扱いづらいので、パソコンが必要になります。
また、理系の学生は学科によっては専門的なソフトを使用するため、ある程度高いスペックのパソコンが必要となります。
サークル活動
多くの新入生が楽しみにしているのが、趣味の合う仲間と集まれるサークル活動です。
実はサークル活動でも、次のような場合にパソコンを使用します。
・新入生勧誘のためのチラシ作り
・体育会系であれば試合後のデータ収集や分析
・サークルPRのためのSNSやブログの発信
・学園祭に出店する際の企画作成
・会計処理
など
学年が上がるほどサークル活動でパソコンを使う機会が増えますので、特に会計担当になった場合はExcelを使った作業も必要になってくるでしょう。
就活・インターンシップ
就活やインターンシップでもパソコンを使う機会が多くあります。
就活では下記のような事にパソコンを使用します。
・企業への応募時に自己PRや志望理由等を入力する
・研究の内容の資料作成
・インターンシップでの資料作成や報告書作成
企業への応募時には長文を書くことになるので、スマホで書くよりパソコンを使う方が書きやすく、見直しもしやすいです。
また、大学の研究室で行っている研究の内容や自分の専門について説明するために、プレゼン資料を作成して持ち込むこともあります。
さらに、就活前に企業の雰囲気や仕事内容を知るために行く「インターンシップ」でもパソコンを使用するため、日ごろから自分のパソコンで作業になれておくとスムーズに作業ができます。
会社に就職後はパソコンを使った作業も増えるので、在学中から自分のパソコンで作業に慣れておきましょう。
プライベートで使うことも
個人差が大きい部分になりますが、プライベートでも次のような場合にパソコンを使うことがあるでしょう。
・スマホで撮影した写真や動画の管理・編集
・動画サイトの閲覧
・パソコン専用ゲームのプレイ
・オンラインミーティング
動画ストリーミングサービスで観られる映画やドラマはスマホでも観ることが可能ですが、やはりパソコンの方が大画面で楽しめるというメリットがあります。
また、最近ではサークル活動や習い事でWeb会議のツールを使う機会も増えており、友人とのコミュニケーションやスキル習得のための学習などにも使えます。
大学生のパソコンのストレージはいくら必要?
パソコンのデータを保存しておく装置をストレージといい、ストレージの容量が大きいほど多くのデータを保存することができます。
大学でパソコンを使用する場合、どの程度の容量があれば足りるのかについて解説していきます。
ストレージの種類はSDDがおすすめ!
パソコンに搭載されているストレージはHDDとSSDのどちらかです。
大学生がパソコンを購入するなら、以下の理由からSSDを選択することをおすすめします。
・起動速度・処理速度が早い
・動作音が静か
各項目についてご説明します。
起動速度・処理速度が早い
大学生活をおくる上では、1分1秒を争ってレポートを提出する機会があります。
オンライン提出の場合は、締め切りを1秒でもすぎると受け付けてもらえません。
さらに、アルバイトやサークル活動、友達付き合いをしていると期限間近なのにレポートが終わっていないこともあるでしょう。
忙しい日々の中でも、SSDであれば使いたいときに即座にパソコンが起動し、すぐに作業ができることでストレスを感じずに作業ができるでしょう。
動作音が静か
大学生は校内や図書館など他の人もいる場所でパソコンを使用する機会が多いので、動作音が静かであることも重要です。
静かな場所では、自宅では気づかないような小さな動作音も意外と周りに響くことがあります。
SSDには回転や振動を起こす部品がなくほとんど音を発することがないので、図書館や講義中にも遠慮なく使うことができます。
レポート作成がメインなら容量は256GB程度
レポートの作成をメインの用途とするなら、エントリーモデル~ミドルクラスのパソコンでよく採用されている256GB程度の容量でも十分に保存ができるでしょう。
文章はファイルが軽いので、容量をあまり圧迫しません。
自分の学科がレポート作成にしかパソコンを使わず、プライベートでもあまり使わないのであれば、小さな容量のストレージを選ぶことでお金の節約にもなります。
理系の学生は512GBあると安心
大学以外でも趣味で写真や動画の保存・編集をする場合は、大きな容量が必要になるため512GBあると安心です。
また、理系は講義で専用のソフトをインストールして作業することもあり、プレゼン資料も頻繁に作成します。
そのため、理系の学生のストレージ容量は512GB以上あると安心できるでしょう。
ストレージの容量を増やすと金額も上がりますが、事前に多くの容量を使うことが分かっているなら、最初から容量の大きいパソコンを購入しておけば安心して使用できます。
ストレージの容量を補う方法とは?
ストレージ容量が大きいパソコンを購入したくとも、予算の問題で購入できないこともあるでしょう。
この場合、購入後に不足分を補うこともできます。
ストレージの容量を補う方法は次の2つです。
・外部ストレージを使用する
・クラウドストレージサービスを利用する
それぞれご説明します。
外部ストレージを使用する
外部ストレージは、外付けのHDDやSSD、USBメモリを使用しましょう。
それぞれのメリット・デメリットを下記の表にまとめました。
外部ストレージ | メリット |
デメリット |
外付けHDD |
・大容量の持ち運びが可能 ・SSDより安価 |
・衝撃に弱く寿命が短い |
外付けSSD |
・衝撃に強い ・処理速度が早い |
・値段が高い |
USBメモリー | ・小さくて持ち運びしやすい |
・使用中に当たって折れてしまうなど破損のリスクがある ・紛失しやすい ・静電気に弱い |
使える予算や持ち運びのしやすさなど、自分の優先順位に合わせて選択しましょう。
クラウドストレージサービスを利用する
クラウドストレージサービスは、パソコン自体ではなくインターネット上にデータを保存できるサービスです。
外部ストレージと違って持ち歩く必要がなく、他の人と共有がしやすいというメリットがありますが、容量によっては月額料金がかかります。
代表的なクラウドストレージサービスをいくつかご紹介します。
クラウドストレージサービス |
特徴 |
Google Drive |
・15GBまで無料 ・Gmailやカレンダー、オフィスソフトも利用可能 |
One Drive |
・5GBまで無料 ・Microsoft 365 Personalに契約していれば1TBまで無料で使える |
Drop Box |
・2GBまで無料 ・登録したすべてのPCやスマホでファイル共有が可能 ・フォルダのようにデータの保存ができる |
それぞれ無料で使える容量や使い方に違いがありますので、自分の使い方に合わせて導入を検討しましょう。
パソコンでストレージ以外に確認したいスペック
パソコンを購入する際は、ストレージ以外にも様々なスペックを確認する必要があります。
大学では近頃、パソコンの必携化が進んでいますが、大学側でスペックを指定されている場合は、そちらも必ず確認しましょう。
参考までに、近畿大学で指定されている必携パソコンのスペックは下記の通りです。
項目 |
要件 |
OS |
・Windows10 Home以上 ・macOS 11.6\3(Big Sur)以降 |
CPU |
Intel Core i5 相当以上 AMD Zen2アーキテクチャ以降 |
メインメモリ | 8GB以上を搭載 |
SSD/HDD | 256GB以上を搭載(SSD推奨) |
Webカメラ | 内臓のものが望ましい |
マイク、スピーカー |
内臓もしくはヘッドセット |
画像解像度 |
Full HD (1920×1080)以上 |
バッテリー |
標準搭載のもので8時間以上連続稼働するもの |
無線ネットワーク |
Wi-Fi5 (IEEE802.11ac)対応 |
※引用先 近畿大学「ノートパソコン必携化」
上記の中で、特にCPU、メモリ、持ち運びのしやすさに着目して解説していきます。
CPU
CPUはパソコンの頭脳にあたるものです。
性能が高いCPUを搭載するほど処理速度が上がり、それに伴って値段も上がります。
レポート作成程度であればインテル Celeron(セレロン)CPUでも問題ありませんが、複数の作業を並行して行う場合にストレスなく作業するなら、Core i5以上のグレードを選ぶと安心です。
ただし理系の学生はCPUのスペックが低いと、専用のソフトが動かない、スムーズに動かないといったこともあります。
学科によってはCore i7以上のハイスペックなモデルが必要なケースもありますので、事前に大学や先輩に確認しておきましょう。
メモリ
メモリとは、データを一時的に記憶する装置のことです。
メモリが大きいと、並行して複数の作業が行えます。
ブラウザを立ち上げて、ビデオ通話をしながら資料の編集もしたいと思った場合、メモリの小さなパソコンでは動作が重くなってしまう場合があります。
各大学では、8GB以上を推奨している所が多いですが、理系の学生の場合は16GB以上あるとストレスなく作業できるでしょう。
持ち運びのしやすさ
大学生は、パソコンを自宅や大学、図書館、カフェなど様々な場所に持ち歩くことが想定されるため、画面サイズやパソコン自体の重さ、バッテリー駆動時間など持ち運びのしやすさを重視して選びましょう。
購入してから「重くて持っていくのが辛い…」「バッテリーが持たない」といったことがよくありますので、軽量かつバッテリー駆動時間が長いものを優先して選びましょう。