インテルの「Iris Xe グラフィックス」とは?おすすめのパソコンも紹介!

公開日:2021/10/5

2021年に登場したインテルの最新CPU「第11世代インテルCoreプロセッサ」。このCPUには「Iris Xe グラフィックス」と呼ばれるGPUを内蔵しており、グラフィックス処理性能が従来の世代よりも強化されています。
そこで今回は、「Iris Xe グラフィックス」がどのようなものなのかご紹介します。

インテルのGPU「Iris Xe」とは?

インテルの「Iris Xe グラフィックス」とは、インテルCoreプロセッサに搭載されている高性能なGPUです。前の世代のモデルと比較してさまざまな性能が向上しており、高速でより高いパフォーマンスを発揮します。
グラフィック性能も大幅に向上しているため、高解像度の画像や動画なども素早く処理するためサクサク快適に操作できるでしょう。

そもそもGPUとは?

GPUとは「Graphics Processing Unit」の略であり、3Dグラフィックスを描画するときなどに必要な計算処理ロジックに特化した半導体のチップです。グラフィックに関する処理をGPUが担当することで、CPUの負担を軽減しています。
動画や画像などのグラフィックを表示する際にGPUが働くため、性能が良いものだと表示速度が上がったり、より綺麗なグラフィックを表示できます。

より高画質なグラフィックを実現

「Iris Xe」は内蔵GPUとは思えないほどグラフィック性能が高いのが特徴です。従来の第10世代のintelCPUが持つグラフィック性能の約2倍と言われており、高速処理で快適な描画処理が可能です。

ゲーム:最大1080p60FPSを可能にする新しいインテル®Iris®Xeグラフィックスなら、より鮮明で臨場感あふれるゲームプレイを実現し、ゲーマーは高速の力強いプレイを体験できます。
映像:4つのHDRディスプレイを同時接続することができる、4x4K HDRに対応した最大8Kのまったく新しい視聴体験をもたらします。また、Dolby Vision HDR+Dolby Atmos3Dサウンドに加えて、最新のGPUテクノロジーが搭載され、超スムーズな動画のストリーミングも可能です。
クリエイティブ:クリエーターは、細部まで見事で複雑なファイルを設計、構築することができ、消費電力の低いAIマトリックス・エンジンを使って素早く簡単に4Kファイルをエクスポートできます。さらに、驚異的なエンコーディング・パフォーマンスも発揮。

引用:インテル「インテル® Iris® Xe グラフィックスとインテル® Iris® Plus グラフィックス」

グラフィックカードなしでも映像処理が速くなる

グラフィックカードとは、パソコンのグラフィック処理を行う拡張ボードのことです。一般的なCPUのグラフィック機能よりも高性能であることが特徴で、高解像度の動画やゲームなどの処理をスムーズに行えるため快適です。
動画やゲーム以外にも、例えば3DやCADなどの高いグラフィック性能が求められるシーンで必要です。そのため、デスクトップでは後付部品でグラフィックカードを追加したり、グラフィックチップの実装された高価なモデルを購入することで、高速な処理速度を得ていました。
しかし「Iris Xe」は前のモデルに搭載されていた内蔵グラフィックと比べて約2倍の性能を持つGPUであるため、グラフィックカードを追加しなくても映像処理が速くなります。動画や画像編集などを行うためにこれからパソコンを購入する方で、パソコンのパーツに詳しくない場合でも手軽に購入しやすいです。

「Iris Xe」はコストパフォーマンスが良い

今までグラフィックの処理を快適にするためには、グラフィックチップ搭載ノートを選ぶか、後付けする必要があり高額になりがちでした。「Iris Xe」を搭載したモデルであれば、10万円前後で購入できるものがあり、綺麗なグラフィックで処理できます。

コスパが良いためグラフィック性能が良いノートパソコンが欲しい方でも、気軽に購入できるでしょう。

バッテリーの省エネにも貢献

「Iris Xe」は処理速度が速くなるだけでなく、処理の効率性も向上しています。消費電力を抑えられた第11世代CPUとの組み合わせで、外出先でも持ち運びしやすいノートパソコンを求める方であれば、バッテリーの持ちが良いため便利に使えるでしょう。

クリエイター・ゲーマー以外でも必要?

ここまでの説明では、「Iris Xe」は比較的ゲーマーやクリエイター向けのGPUのように感じるでしょう。確かにパソコンでほとんど画像や動画などを使わない方であれば必要ないかもしれません。
しかし、複数のモニタを繋いだときなど画像の処理が重いと、今までのパソコンであれば処理が間に合わずカクカクしてしまうことがあります。そこで「Iris Xe」搭載モデルであれば動きが綺麗になります。
例えば、テレワークなどでWeb会議をするときに、自分の映像にバーチャル背景を使った場合でも描画処理速度が速くなるので、快適さは増すでしょう。他にも、Webページの読み込みが速くなりスクロールが滑らかになるなど、普段の仕事が快適になります。

おすすめの「Iris Xe」搭載ノートパソコン

最後に、「Iris Xe」を搭載したノートパソコンを紹介します。

コスパ重視なら「THIRDWAVE DX-A5」

「THIRDWAVE DX-A5」はインテル Iris XeグラフィックスをCPUに内蔵した「Core i5-1240P」を搭載しています。バッテリー駆動時間は約6.1時間のため、外出先でパソコンを使う場合に便利です。「Core i5」はミドルクラスのCPUであり、メモリも16GBと十分な容量なので、幅広い仕事に対応できるでしょう。

さらに性能が高い「THIRDWAVE DX-A7」

「THIRDWAVE DX-A7」は「THIRDWAVE DX-A5」の上位モデルです。CPUにインテル Iris Xeグラフィックス内臓の「Core i7-1260P」を搭載し、ストレージも高速データ転送が可能なNVMe 500GB SSDと十分なデータ保存領域を確保しています。
事務処理だけでなく、画像の加工や動画編集などクリエイティブな作業をしたい方にもおすすめです。