【Stream Deck】ゲーム配信が効率化されるアイテム!

公開日:2022/10/21

Stream Deckでできること

 Stream Deckは配信に特化した、いわゆる「左手デバイス」です。

 ボタンに様々な機能を割り当てておきワンプッシュで機能を呼び出して実行させることができますので、ゲームプレイ中でも配信をスムースに行うことができます。

 

 ボタンはLCD(リキッド クリスタル ディスプレイ)になっていてアイコンを自由に割り当てることができますので、視認性にも優れていて迷うことなく操作できます。

 

 たとえば配信中にシーンを切り替えたり、Twitterに定型文をツイートしたりすることがゲーム画面から離れることなくボタンを押すだけでできますので、ゲーム実況者は実況に対して集中することが可能です。

 

Stream Deckとは

 Stream Deckは機能をボタンに割り当てることができる「プログラマブルキーボード」といえます。

 

 ボタンへの機能の割り当ては、専用ソフトから行います。

 ボタンにはLCDを備えていて専用ソフトから画像を自由に設定することが可能です。

 ボタンを押す前後で画像を変化させることもできるので、現在どのような状態にあるのかを示すことができます。

 

 PCとの接続はUSBケーブルで行います。(Stream Deck XLはUSB3.0、それ以外はUSB2.0)

 対応OSはWindows 10(64bit)、Windows 11、Mac OS X 10.13以降です。

 

Stream Deck製品ラインナップ

 Stream Deckは以下の4つのモデルがラインナップされています。

 

  1. Stream Deck XL
  2. Stream Deck
  3. Stream Deck MK.2
  4. Stream Deck Mini

 

 

Stream

Deck XL

Stream
Deck

Stream
Deck MK.2

Stream
Deck Mini

キー 32個のLCDキー 15個のLCDキー

15個のLCDキー

6個のLCDキー
サイズ

182x112x34mm

(スタンド含まず)

118x84x21mm

118x84x25mm

(スタンド含まず)

84x60x58mm
インターフェース USB3.0 USB2.0 USB2.0 USB2.0
重量

410g

(スタンド含まず)

190g

145g

(スタンド含まず)

160g

 

 Stream Deck MK.2とStream Deckの主な違いは以下の通りです。

 

 

Stream Deck MK.2

Stream Deck
USBケーブル 着脱式 固定式
フェースプレート 着せ替え可能 固定
カラー ブラック / ホワイト ブラック

 

Stream Deck関連製品

 Stream Deck関連製品を紹介します。

 

Stream Deck Mobile

 スマートフォンをStream Deckにするアプリです。
iOSとAndroid両方に対応しています。

 

 スマートフォンの画面に15個のボタンが並びタップすることで、専用ソフトで割り当てた機能を実行することができます。

 

Stream Deck Pedal

 3つのペダルを持ち、足で踏むことにより割り当てた動作をさせることが可能です。

 ゲーム中に両手がふさがってしまう場合でも、Stream Deck Pedalを足で操作することができます。

 

Stream Deckの主な機能

 Stream Deckの主な機能を紹介していきます。

 

LCDキーへのショートカットキーの割り当て

 Stream DeckシリーズのLCDキーは6ボタンから32ボタンがあり、LCDには画像を設定することができます。

 

Stream Deck アイコンライブラリ

 専用ソフトに用意されているStream Deck アイコンライブラリを呼び出して、用意されている200個以上のアイコンから選択して設定することができます。

 

画像編集ソフトなどで作成した画像

 PhotoshopやGIMP、ペイントなどのソフトで作成した画像を取り込んで設定することができます。

 

 GIFアニメーションのファイルも取り込めますので、動きのある画像を設定することできます。

 

Key Creator

 「Elgato」の公式サイトで提供されている「Key Creator」を利用してアイコン画像を作成することができます。

 あらかじめ用意されている500個以上のアイコンをベースに文字の追加や画像の追加、回転なども可能です。

 Key Creatorはレイヤー機能もありアイコン画像作成には十分な機能を持つツールです。

 

Key Creatorのアクション登録方法

 LCDキーへのアクションの登録は次のように行います。

 

アプリケーションの実行

 LCDキーに特定のアプリケーションの実行を割り当ては専用ソフトのシステム項目の「開く」を割り当てたいボタンにドラッグ&ドロップします。

 画面下部に設定画面が表示されますので「App/ファイル」の右にある「…」をクリックしてデスクトップの該当するアプリケーションのショートカットを選択します。

 ショートカットが見当たらない場合はアプリケーションのexeファイルを指定します。

 「タイトル」にはアプリケーション名など分かりやすいタイトルを設定します。

 

テキストの登録

 「いつもお世話になっております。」や「よろしくお願いします。」といった定型文をLCDキーへ割り当てることができます。

 専用ソフトのシステム項目の「テキスト」を割り当てたいボタンにドラッグ&ドロップします。

 画面下部に設定画面が表示されますので「テキスト」欄に登録するテキストを入力し、「タイトル」に何の定型文か分かりやすいタイトルを設定。

 

 「メッセージの後に”Enter”キーを押す」にチェックを入れると設定した定型文の最後に改行が出力されます。

 

ショートカットキーの登録

 コピーするときにショートカットとして利用する「Ctrlキー+ C」 などをLCDキーに割り当てることができます。

 専用ソフトのシステム項目の「ホットキー」を割り当てたいボタンにドラッグ&ドロップします。

 画面下部に設定画面が表示されますので「ホットキー」の入力欄をクリックすることで「キーストロークを監視中』に変化します。

 この段階で、割り当てたいショートカットキーを押すと設定可能となります。

 システム項目の「ホットキーの切り替え」を使うと「同一のLCDキーを1回目に押したとき」と「2回目に押したとき」でショートカットキーを別々に設定することができます。

 設定画面に「ホットキー1」と「ホットキー2」が表示されますので、それぞれに別のショートカットキーを設定することで実現できます。

 LCDキーに表示する画像も「ホットキー1」と「ホットキー2」で違う画像を設定することができます。

 キーを押すたびに画像が変化し、次はどのアクションになるかが視覚的に分かるようになっています。

 

プロファイルでのLCDキー設定

 プロファイルを利用することで動的にLCDキーの割り当てを変更することができます。

 たとえばOBSがアクティブになっている時はOBS用に設定した割り当てになり、Premiere ProがアクティブになっているときはPremiere Pro用のLCDキーになるという使い方が可能です。

 アプリケーション毎にLCDキーの割り当てを変更するにはプロファイルをアプリケーションに紐付ける必要があります。

 「環境設定」のプロファイルタブでアプリケーションと紐付けを行います。

 「+」をクリックするとプロファイルを追加することができます。

 

LCDキーへのマルチアクション割り当て

 1つのLCDキーに複数のアクションを割り当てることができます。

 たとえば配信作業をするのにYouTubeを開いて、OBS起動、シナリオを参照するテキストエディター起動といった一連の流れを定義することが可能です。

 Stream Deck項目の「マルチアクション」を割り当てたいボタンにドラッグ&ドロップします。

 設定画面の上部に『右からアクションをドラッグして、こちらにドロップしてください。』とある部分にアクションをドラッグ&ドロップして登録していきます。

 順番を変えたい場合はドラッグで変更します。

 アプリケーションの起動を待ってから次のアクションを実行したい場合は「遅延」を入れることで対応できます。

 

Stream Deckの活用例

 Stream Deckの活用例を紹介していきます。

 

OBSを直感的に操作

 OBS Studioについては専用ソフトに「録画」「録画の一時停止」「ストリーム」など15のアクションが事前に用意されていますので、スムースに設定することができます。

 

 配信で頻繁に利用する音声のミュート・解除、場面切り替え、カメラのON/OFFがボタンを押すだけで行えますので、配信そのものに集中することができます。

 

ゲームプレイの録画

 Windows 10の標準機能でパソコン画面の録画などが可能です。

 「Windowsキー」+「G」でゲームバーを表示させ録画開始ボタンをクリックするか「Windowsキー」+「Alt」+「 R」で録画の開始や停止を行うことになります。

 ゲームプレイ録画のためにマウス操作やキーボード操作をすることは、プレイの中断になる可能性があります。

 LCDキーにこれらのショートカットを割り当てることにより、ゲームプレイ中でもスムースに録画することができます。

 

効果音・動画・定型文の追加

 MP3の音声ファイルやGIFアニメーション、動画ファイルなどを専用ソフトのボタンにドラッグ&ドロップすることで登録することができます。

 OBSを利用している場合は、ソースをデスクトップ音声や画面を指定することで配信に流せます。

 テキストの登録をしておけば、配信開始時にTwitterに定型文をツイートして集客するという使い方も可能です。

 

Stream Deckのゲーム配信以外の活用

 Stream Deckのゲーム配信以外の活用例として、PhotoshopやLightroomのショートカットキーを登録し、クリエイティブな作業を効率化ができます。

 「ズームイン」「ズームアウト」「レイヤーの複製」など良く使う機能をボタンに設定することができます。

 

まとめ

 Stream Deckとはどのようなものか、そして使い方などについて紹介してきました。

 近年ゲーム配信の需要は高まっているため、特化したデバイスに関しても人気の傾向があります。

 Stream Deckはゲーム配信の内容や効率を上げたい方にとっては、必須のデバイスとなってくるでしょう。