【レビュー】ゲーミングヘッドセット『Razer BlackShark V2』のスペック・使いやすさ
今回は、Razerから発売されているゲーミングヘッドセット「Razer BlackShark V2」を紹介したいと思います。立体音響が優れておりFPSゲームに必要な空間把握に対して強力なデバイスです。また、マイクの性能も高くFPS以外のゲームでも、ボイスチャットでチームメイトとコミュニケーションが必要なゲームプレイに大きく貢献するモデルだと感じました。様々なデバイスに接続が可能で、設定も簡単なため、初めて購入するゲーミングデバイスとしてもオススメです。
早速、Razer BlackShark V2の中身を見てみましょう。
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Razer BlackShark V2 (RZ04-03230100-R3M1)
丸みを帯びた柔らかいフォルム
第一印象としては、筆者の思い描いていたRazerデバイスの印象とは少し違いました。筆者の抱いていたRazerデバイスに対する印象は、以前レビューしたRazer KrakenやゲーミングマウスRazer Basiliskのように無骨なフォルムで、表面に蛇の鱗のような模様があしらわれており一言で表すならば「剛」のイメージでした。その一方で、Razer BlackSharkは表面がツルっとしておりフォルムも丸まっており、「柔」の印象を受けました。ヘッドバンドとイヤーカップを繋ぐアームとRazerのブランドカラーであるグリーンの布巻ケーブルが印象的です。
イヤーカップはヘッドバンドからぶら下がるような形のため、可動域が広いです。イヤーカップを引くと布巻ケーブルの伸縮に合わせて位置が上下するようになっています。
ヘッドホンのイヤーパッドと頭部のクッションはスポンジのような素材で、汗や肌の接触による熱の蓄積を最小限に抑えるだけでなく、ソフトなフォームの密度を強化することで、ヘッドセットの締め付け力を大幅に軽減しています。
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接続方式はヘッドホン端子+USBサウンドカード
BlackShark本体から伸びるケーブルはRazer™ SpeedFlex ケーブルと呼ばれ、絡まりや引っかかりを抑えることで使用時の快適さに繋がっています。ケーブルの先は3.5mm端子になっています。
このままPCのヘッドホンジャックに接続しても使用することはできますが、PC接続の場合は付属のUSBサウンドカードを利用するのが良いでしょう。本体から伸びる3.5mm端子をUSBサウンドカードに接続し、その上でUSBサウンドカードをPCに接続します。サウンドカードをPCに接続すると自動でデバイスのインストールが開始され、すぐに使用可能になります。導入は非常に簡単でした。
ゲーミングヘッドホンにはUSB接続のものも多いですが、BlackSharkが3.5mm端子+USBサウンドカードという二段構えの接続方式を取っている理由は、こうすることで接続可能なデバイスが大きく広がるからでしょう。昨今は、PC以外でも家庭用ゲーム機やスマートフォンでもeスポーツジャンルのゲームが広く遊ばれるようになっていますが、これらのデバイスにはUSB端子の数が少ないものや存在しないものもあります。その一方で、ほとんどのデバイスにもヘッドホンジャックは存在していますので、ゲームをプレイするデバイスに応じてUSB接続と3.5mm接続を使い分けることができる点は大きな魅力の一つでしょう。
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長時間装着しても疲れづらい
Razer BlackSharkを筆者が実際に装着してみた感想ですが、長時間使用しても快適に使い続けることができました。理由としては、通気性の高いスポンジ素材が使われていることと、イヤーカップの可動域が広いため、頭や耳の形に合わせてジャストフィットしてくれることが挙げられます。頭を動かしてもズレることなく、それでいて強い締め付けを感じない作りは素晴らしいです。
続いて、音質やマイクの性能のレビューに移ります。前提として、今回はUSBサウンドカードを通じてPCに接続した際のレビューとなります。
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Razer™ TriForce チタン 50mm ドライバーが可能にする高度な聴覚情報処理
筆者がゲーミングヘッドホンに求める性能として「立体音響の正確さ」と「音の種類の分別のしやすさ」があります。FPSゲームを例に取ると、敵プレイヤーの銃声や足音の方向/距離の正確な把握と、聞こえてきた音声が銃声/ゲーム内キャラクターボイス/環境音のどれなのか、はたまた「ボイスチャットの友人の声」なのかを瞬時にプレイヤーが認識しやすくなることで、よりハイレベルなプレイが可能になるためです。
Razer BlackSharkは、THX Spatial Audio アプリによる高精度でリアルな立体音響と、Razer™ TriForce チタン 50mm ドライバーによる低音域、中音域、高音域の高い明瞭度を持ち、筆者が求めていたゲーミングヘッドホンの性能を完璧に満たしていると感じました。
もちろん、音の聞こえ方は人によって個人差がありますが、個人差に対する調整を高度なカスタマイズが可能なRazerデバイス用アプリケーションRazer Synapseが引き受けることで、多くのユーザーがRazer BlackSharkとのシンクロ率を高めることができ、まさに鬼に金棒と言えるでしょう。
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ボイスチャットを考慮したマイクとヘッドホン性能
実際にゲームをプレイしてみた感想ですが、BlackSharkはボイスチャットを用いたゲームプレイを意識して調整されていると感じました。まずはマイクの性能がとても高いです。ボイスチャットをしていた相手からも、ノイズが全く入らず声だけが聞こえると評判でした。ボイスチャットをしながらのゲームは、ゲーム内の音声とボイスチャット音声が紛らわしくなると混乱を招いたり、不要な雑音が入るとボイスチャット相手を不快にさせてしまったりします。BlackSharkを使用すれば、より高い精度で快適なコミュニケーションが実現できそうです。
ヘッドホン性能に関してもマイクと同様にボイスチャット向けのカスタマイズが施されているように感じました。これは筆者の感覚ではありますが、ゲーム内の音声と相手のボイスチャットの聞き分けが明瞭になっていたように思えます。
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使いやすいUSBサウンドカード
優れた性能を持つRazerデバイスに対し筆者がこれまで唯一抱いていた不満点として、デバイス設定の難解さがありました。アプリの説明も分かりづらく、Razerデバイスが持つ広いカスタマイズを活かせていたかというと少し自信がありませんでした。
ただ、今回のBlackSharkはそんなRazerデバイスに対する思いを払拭してくれました。USBサウンドカードの設定画面が非常に分かりやすいです。
細かい設定も可能ながら、あまり詳しくなければ機能のオンオフやジャンルの切り替えをするだけで、それぞれのシチュエーションに最適なカスタマイズに調整してくれます。アプリ内にテストモードが付属しているのも好印象で、マイクの調整結果がすぐに分かるようになっています。ボイスチャットでコミュニケーションを取る以上、相手に自分の声がどう聞こえるかを、その場で試すことができるのは素晴らしいです。
ボイスチャットと相性が良いデバイスであるため、仮にゲームをプレイしていなくても通話用のデバイスとしても優秀だと言えるでしょう。
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ヘッドホンスタンド『Razer Base Station V2 Chroma』の紹介
最後に別売りのヘッドホンスタンドRazer Base Station V2 Chromaを紹介します。本製品は使わない時にヘッドホンを掛けておくスタンドの役割と、7.1サラウンドサウンドに対応したUSBハブ+3.5mmコンボジャックの役割の両方を兼ね備えた製品です。
本製品にヘッドホンを接続することで、Razerの7.1サラウンドサウンドアプリケーションが利用可能になり、より没入感のあるサウンドが楽しめます。
スタンドには滑り止めが施されているので安定しており、PCから手元にUSBポートを延長してくれます。様々な便利要素が組み合わさった商品です。 Razerデバイス専用アプリであるRazerSynapseを用いればライティングの調整も可能です。
今回のBlackSharkの場合はBlackSharkそのものにサラウンドサウンド機能が備わっているので、少し宝の持ち腐れかもしれませんが、カッコ良さと実用性を兼ねたゲーミングインテリアとして使用してみてはいかがでしょうか。
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『Razer BlackShark V2』オススメポイント
- 高精度の立体音響と各音域の明瞭度が高く、正確な情報を聞き取ることができる
- マイクが優秀。ノイズキャンセリング能力が高く、ボイスチャットに最適
- 付属のUSBサウンドカードにより豊富なカスタマイズが可能
- 3.5mmヘッドホンジャックとUSBサウンドカードを切り離すことで、幅広いデバイスに対して利用可能
- 通気性の高い素材で長時間装着でも熱を持ちづらい
- 導入がお手軽。サウンドカードとヘッドホンを繋いでPCに接続するだけで使用可能
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『Razer BlackShark V2』総評(最大★5)
値段 | ★★★☆☆ |
---|---|
使いやすさ | ★★★★★ |
カスタマイズ | ★★★★★ |
多機能 | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★★ |
音質よしマイクよし装着感よしの三拍子が揃った名モデルです。複数のデバイスでボイスチャットを使用してプレイするユーザーには特にオススメできます。
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スペック
■RAZER BLACKSHARK V2 仕様
ヘッドフォン | 周波数特性:12 Hz ~ 28 KHz インピーダンス:32 Ω @ 1 KHz 感度 (1kHz):100dBSPL/mW、1KHz ドライバー:カスタムダイナミック 50mm ドライバー イヤーカップ内径:65 x 40 mm / 2.56in x 1.57in 接続タイプ:3.5mm ケーブル長:1.8 m / 5.91 ft. 概算重量:262g / 0.6lbs 楕円形イヤークッション:通気性に優れたメモリーフォームクッション |
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マイク | 周波数特性:100Hz-10KHz S/N 比:60dB 感度 (1kHz) -42dB V/Pa、1KHz 集音パターン:単一指向性 |
イヤーカップ上のコントロール | 音量調整 マイクのミュート切り替え |
オーディオの使用 | オーディオの使用:3.5 mm ヘッドフォン端子付きデバイス オーディオの使用 + USB サウンドカード:USB ポート付きデバイス |
■RAZER BASE STATION V2 CHROMA 仕様
- 2 x USB 3.1 ポート
- 1 x 3.5mm 複合ポート (DAC 内蔵)
- 7.1 サラウンドサウンド
- Razer Chroma™ RGB
- 全く新しいアルミ製デザイン
- より大きなヘッドセット向けに高さを向上
- 滑り止めベース
- サイズ:
- ベース直径 120mm
- 高さ 278mm
- 重量 460g
出典:
e スポーツ向け THX Spatial Audio ゲーミングヘッドセット - Razer BlackShark V2
ヘッドスタンド型 USB ハブ - Razer Base Station V2 Chroma|ヘッドスタンド型 USB ハブ - Razer Base Station V2 Chroma
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