【レビュー】ゲーミングマウス『Razer DeathAdder V2』のスペック・使いやすさ。かぶせ持ちに最適化された鋭いフォルム

【レビュー】ゲーミングマウス『Razer DeathAdder V2』のスペック・使いやすさ。かぶせ持ちに最適化された鋭いフォルム

公開日:2021/2/17

  みなさんは、どんなマウスをお使いでしょうか? eスポーツが盛り上がりを見せているなか、操作デバイスとなるマウスの注目度は上がる一方です。数あるマウスのうち、ゲーマー向けのカスタマイズが施されていたり、スペックが高かったりするマウスを「ゲーミングマウス」と呼びます。

 今回はその中の一つ、ヘビのロゴでお馴染みの有名なデバイスメーカー”Razer”より発売された「Razer DeathAdder V2」(以下、「DeathAdder V2」)をレビューしていきます。

 


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Razer DeathAdder V2 (RZ01-03210100-R3M1)


人間工学に基づいた細長い形状

 DeathAdder V2はメーカー小売価格 7,980円(税込)で、ゲーミングマウスでいえばミドルクラスな値段設定になります。マウス名に冠される「デスアダー」はオーストラリアに生息する毒蛇が由来と思われます。

 また、DeathAdderシリーズはシリーズ累計販売台数1,000万台を超える大人気シリーズであり、多くのゲーマーに愛されてきたゲーミングマウスです。
 DeathAdder V2はそのDeathAdderシリーズ最新の有線モデルになります。

 

  ボタンは左クリック、右クリック、ホイールクリック、サイドボタンが2つ、底面のプロファイルボタン、DPI調整ボタンが2つの計8つ。

 

 左側面から。親指の部分に滑り止めが施されています。2つのサイドボタンは大きめで、押し込みが少し必要だと感じました。

 

 右側面から。左と同様にこちらにも滑り止めが。フォルムとしては先端から後ろに行くにつれ高くなり手のひら部分から下る山なりの形状です。

 

 底面から。白いマウスフィートはPTFE素材で、耐熱性が高い他、摩擦係数が小さく非常に滑らかに動かすことができます。

 

次に、スペックを見てみましょう。

『Razer DeathAdder V2』の仕様

接続 USB
タイプ 光学式
センサー RAZER FOCUS+ オプティカルセンサー
解像度 最大20000 DPI
外形寸法 約127×61.7×42.7mm
重量 約82g ※ケーブル除く
ケーブル長 2.1m (RAZER SPEEDFLEX ケーブル)

 

 まずは、マウス形状やクリック感触といったハードウェア面の評価をしていきたいと思います。

 


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かぶせ持ちに対するバツグンのフィット感

 マウスの主流な持ち方は「かぶせ持ち」「掴み持ち」「つまみ持ち」の3種類があります。マウスに手を預けるように乗せて5本の指でマウスを支える「かぶせ持ち」、その状態から指を浮かせた「掴み持ち」、そして手のひらを使わず指だけで持つ「つまみ持ち」です。試しにマウスを持って確認してみてください。ちなみに、筆者は「かぶせ持ち」になります。

 それぞれ一長一短あり、持ち方によってマウスとの相性も異なります。DeathAdder V2は公式HPにも「手のひらで包み込むかぶせ持ちに最適」との記載がある通り、かぶせ持ちの時のフィット感が素晴らしいです。山なりのフォルムは手全体で覆いやすく、両側面の指の位置にある滑り止めも合わせて、非常に安定感があります。その一方、つまみ持ちや掴み持ちの場合は少し物足りない印象があります。筆者はかぶせ持ちということもあり、手のひらに吸い付くようなフィット感がありました。

 

マウスクリックは少し深め

 マウスクリック音は「カチカチ」としっかり鳴るタイプで、クリックに必要なストロークは少し深めです。とにかく少しでも速いクリック連打が要求されるゲーマーには不向きかもしれませんが、誤操作が起きづらいので細かく丁寧な操作が要求されるゲームで活躍してくれるでしょう。

 サイドボタンはマウスを掴んだ状態から親指を上に押し上げるだけでなく、しっかり押し込む必要があります。持ち方次第では少し押しづらく感じるかもしれませんが、同じく誤操作が発生しづらい印象を受けました。

 全体的にクリックがやや重めに設計されている一方で、ホイールは滑らかに回ります。フォルムがかぶせ持ちに最適化されていることで、ホイール操作の際に指を少し浮かしづらい点が考慮されているのかもしれません。

 

引きずりにくいケーブル

 ケーブルには「Razer Speedflex ケーブル」が採用されています。Razer Speedflex ケーブルは頑丈な網組で構成されたケーブルで、絡まりづらく有線マウス特有の引きずるような印象が軽減されています。ケーブルが邪魔しづらくなっているため、より正確なマウス操作が可能になるでしょう。

 

 続いて、ソフトウェア面を見ていきましょう。Razerデバイスには「Razer Synapse」という専用アプリケーションが用意されています。

 

幅広いDPIカスタマイズ

 DPIとは「dots per inch」の略で、マウスの感度を指します。DPIが低ければマウスを大きく動かしてもカーソルはあまり動かず、逆にDPIが高ければマウスを少し動かすだけでもカーソルが大きく動きます。

 DeathAdderV2はマウス中央、ホイールの下にあるボタンでDPIを5段階に切り替えすることができます。5段階切り替えの各種設定は、「Razer Synapse」内で設定することができます。

 切り替え段階ごとのDPIを細かく設定できる他、何段階にするかも変更可能です。

 


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ロゴライトのカスタマイズ

 ホイール部分と手のひら部分にあるロゴの発光を同じく「Razer Synapse」で変更できます。発色はもちろん、光らせ方なども細かく指定できます。ライトが気になる方に向けてオフ設定可能な点も嬉しいですね。

 専用アプリ「Razer Synapse」の使い勝手については、カスタマイズの幅が広い一方で少し操作が分かりづらく、やや玄人向けの印象を受けました。

 

オススメポイントまとめ

クセはあるがかぶせ持ちには相性抜群のフォルム

 DeathAdder V2の魅力はスペックの高さとかぶせ持ちに最適化されたフォルム。ケーブルやフットフィートも拘られており、マウス操作が非常に快適です。特化した形状である分、誰にでもオススメできるわけではありませんが、かぶせ持ちのユーザーであればこのフィット感と操作感は一度体験してもらいたいです。

 

総評(最大★5)

値段 ★★★☆☆
使いやすさ ★★★★★
+をカスタマイズ ★★★★☆
多機能 ★★★★☆
オススメ度 ★★★★☆

 

 人を選ぶが刺さる人には刺さる、まさに「専用機」とも言えるデバイス。もしあなたがかぶせ持ちユーザーであれば、ぜひオススメしたいゲーミングマウスです。

 


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DeathAdder V2 (RZ01-03210100-R3M1)