タブレットはデスクトップパソコンの代用になりうるか用途別比較
最近ではWindows 10などを搭載したモデルなどが発表されたタブレット。
タッチして操作するという優れた操作面だけでなく、実用性という面においても近年目覚ましい発展を遂げています。
もしタブレットをメインで使おうと思った場合、どこまでデスクトップパソコンの代用になるのでしょうか。今回は用途別で比較してみました。
インターネットの閲覧をする場合
まず、インターネットの閲覧にタブレットとデスクトップパソコンを使用する場合です。
インターネットを閲覧すると言っても、静止画や動画を含むこともあります。一昔前までは、タブレットで動画などを閲覧する場合、速度の面でデスクトップパソコンよりも劣る部分がありました。
しかし最近のタブレットは容量が増加したりなど機能面が向上したことから、静止画や動画を閲覧する場合でも特に問題なくサクサクと閲覧することができます。
現在では閲覧速度はあまり変わらないため、インターネット閲覧を主な用途とした場合のタブレットとデスクトップパソコンの違いと言えば、持ち運びがしやすいかどうかです。
デスクトップパソコンはパソコンと周辺機器などパーツがいくつかに分かれているため持ち運びには向いていません。
一方、タブレットはノートサイズの薄い機器のため、持ち運んで使用するのには便利です。
さらに、セルラーモデルのタブレットであればWi-Fiの有無にかかわらずどこででもインターネットを閲覧することが可能になります。
単にインターネットを閲覧するだけであれば、タブレットの方が利便性が高いです。
文字入力などビジネスで使用する場合
ビジネスで使用される主なソフトと言えば、文書処理ソフト、表計算ソフト、そしてプレゼンテーションソフトあたりでしょうか。
いずれにしてもこういったソフトはキーボードなどでの入力を伴います。
タブレットをお使いの方は既にご存知かもしれませんが、タブレットの入力は基本的にスマートフォンと同様で、画面タッチ式です。
パソコンのようにキーボードの並び順に文字を配列することもできますが、やはりパソコンと比べキーボードの入力感がなく幅も狭いため、普段パソコンのキーボードになれている場合は使い勝手が良いとは言えません。
タブレット用として外部接続式のキーボードも販売されていますが、やはりパソコンのキーボードとは異なってしまうため、入力が遅くなってしまうこともあります。
メール程度の軽いやり取りであればタブレットでも十分かもしれませんが、ビジネスで主に使用するのであればデスクトップパソコンの方が効率が良いと言えるでしょう。
クリエイティブな作業をする場合
それでは、イラスト制作や3Dグラフィックなどクリエイティブな作業を行う場合はどうでしょうか。
近年では、クラウド型のペイントツールなども登場し、専用ソフトをインストールしていなくても、インターネットがあればアクセスできるサービスも登場してきました。
このようなペイントツールを使用すれば、タブレットでも作業を行うことが可能です。
しかし、クリエイティブな作業はそれなりの容量を必要としますし、画面の解像度やコントラストなども重視する作業になります。
趣味でのペイントなどであればタブレットでも楽しめるかもしれませんが、仕事に使おうとする場合は快適さや精密さから、やはりデスクトップパソコンの方が作業に向いていると言えるでしょう。
ゲーミングPCとして使用する場合
現在ではNVIDIA Tegra K1モバイルプロセッサを搭載したゲーミング用のタブレットも販売されるまでになりましたが、PC用ゲームとしてはタブレットとデスクトップどちらが良いのでしょうか。
確かにタブレットであれば場所をとらず、持ち運びにも便利だという点が挙げられます。
しかし、本格的にPC用ゲームを行うために画面を複数用いたい、大画面で楽しみたい、外部スピーカーでより臨場感を味わいたいという場合はデスクトップパソコンの方がおすすめです。
さらに、デスクトップパソコンであればさらなる拡張の可能性があるため、より高品質のゲームを楽しむこともできます。
本格的にPC用ゲームを行いたいという場合は、デスクトップパソコンの方が向いていると言えるでしょう。
まとめ
用途別にタブレットとデスクトップパソコンを比較してみましたが、利便性ではタブレットの方が優れているものの、本格的に使用するとなるとやはりデスクトップパソコンが総合的に軍配が上がります。
パソコンを使用する場合、インターネットの閲覧だけでなく多くはビジネスやゲームなど何らかの目的があるはず。
デスクトップパソコンをメインに、タブレットはあくまでも外出先でのサブ使用と考えた方が良いでしょう。