全ての作業が速くなる!! ~HDD/SSDユーザビリティ比較~

HDDの現状

タイで起きた洪水の影響により、2011年10月以降、世界中でHDDの供給不足と価格上昇が起こりました。
一時の急激な価格上昇も落ち着き、最近では少しずつ価格が下がってきてはいますが、
まだまだ最安時期(2011年9月頃)に比べると2倍近い価格です。(参考:1)
HDDを手に入れづらくなっている今こそ、ストレージデバイスとしてのSSDを見直してはどうでしょうか。
HDDとSSDのパフォーマンス・価格を比較しながら、SSDの新しい活用方法を考えてみましょう。

参考:1

■代表的なHDD/SSDの価格推移
9月1日 11月1日 3月1日
Western Digital
WD20EARX
価格
(円)
5,580 15,980 10,970
容量単価
(円/GB)
2.79 7.99 5.49
ADATA
AS510S3-120GM-C
価格
(円)
11,980 12,470 10,980
容量単価
(円/GB)
99.83 103.92 91.5

HDDの価格上昇により、11月以降はSSDの需要が大幅にアップ!
HDDではなくSSDを導入する方がどんどん増えています!

SSDとは!?

SSDは、大容量のデータを高速で扱えるストレージデバイス(記憶媒体)です。
主な特徴は、データ転送速度が速いこと・衝撃に強いこと・静かなこと・省電力であること・省スペースであることなどが挙げられます。

SSD/HDDのメリットデメリット
  メリット デメリット
SSD
  • ・起動時間が短い
  • ・転送時間が短い
  • ・衝撃に強い
  • ・動作音なし
  • ・筐体が小さい
  • ・省電力
  • ・書き換え制限あり
  • ・容量単価が高い
HDD
  • ・書き換え制限がない
  • ・容量単価が安い
  • ・起動が長い
  • ・転送時間が長い
  • ・衝撃に弱い
  • ・動作音がする
  • ・発熱する

SSD/HDD データ読込/書込速度比較

SSDデータ読込/書込速度比較
モデル 読込 書込
ADT S510 AS510S3-120GM-C 464MB/s 473MB/s
HDDデータ読込/書込速度比較
モデル 読込 書込
WD20EARX 146MB/s 144MB/s

※SSDのデータ読込/書込速度はHDDの 約3倍!

SSDの特徴

HDDは金属製の円盤(プラッタ)に磁気でデータを記録します。起動時は磁気情報の読み書きを行なう磁気ヘッドがプラッタを移動する時間や、
スピンドルモーターがプラッタを回転させる時間がかかります。
一方SSDは、データをフラッシュメモリチップに記録します。スピンドルモーターのように稼動する部品がないため、アクセスまでの時間が早く、データの読み書きはHDDよりはるかに高速です。
SSDとHDDと比較すると約10~40%ほどの起動速度の向上が見込め、容量の大きいデータやアプリケーションも快適に使用できます。
またHDDは衝撃に弱く、大事なデータを保存したノートPCを落とした場合、データが消えることがありますが、
SSDは衝撃に強く、簡単にデータは消えません。

SSDは速さが価値になるストレージデバイス

SSDはデータの高速移動/データの堅牢性/静音性/省電力/省スペース、これら5つの環境を向上する最先端のストレージデバイスです。
HDDは高容量のデータを保管する倉庫役としてのメリットがありますが、ワークステーションとしてデータを読み込む場合、ストレスを感じます。
SSDは超高速データ転送性能を利用して、ワークステーション用ストレージデバイスとして幅広い活用が可能なのです。

■HDD/SSD比較

HDD/SSD 連続読み書き(crystaldiskmark3にて測定)

(HDD)WD20EARX
(HDD)WD20EARX

(SSD)ADT S510 AS510S3-120GM-C
(SSD)ADT S510 AS510S3-120GM-C

更にランダムアクセススピードは 約40倍!

※ランダムアクセススピードが速いということは小さな容量のファイルまたはアプリケーションを立ち上げるとき
体感で速さの向上を感じることが出来るということです。

測定したマシンの構成
OS Windows7 Professional SP1 64bit
CPU Intel Core i7-2600K
マザーボード ASUS P8Z68-V
メモリー ADATA AX3U1600GC4G9-2G(4GBx2)