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BTOパソコンでのシリコングリス(CPUグリス)の使い方、BTOパソコン不調の原因はグリス不足かも?

「放熱グリス」や「CPUグリス」と幅広い名前で呼ばれてる「シリコングリス」CPU向けの「シリコングリス」は地味ですがCPUにとって重要な存在です。
この記事では、CPUを支える存在として欠かせない要素の「シリコングリス」とは?特徴や種類、BTOパソコンへの使い方について解説します。

シリコングリス(CPUグリス)とは?

シリコングリス(CPUグリス)とは?

シリコングリス自体は、幅広いシーンで使われる潤滑油のようなものを指します。家具などを長年メンテナンスせずに使っていると、窓や扉の音鳴りを耳にしたことがある人もいるでしょう。

これらはほとんどのケースで油切れが原因となっており、シリコングリスをさすことで音が出る原因を取り除くことが可能です。しかし、シリコングリスの使い道は潤滑油としてだけではありません。シリコングリスは、BTOパソコンのCPUの性能を効率よく発揮させるためにも活用されているのです。

BTOパソコンにはシリコングリス(CPUグリス)が必要不可欠

BTOパソコンの中にはさまざまなパーツが存在します。
中でもCPUにはシリコングリスが欠かせません。

CPUは熱に弱く、高温の状態になると大幅に処理速度が落ちてしまうばかりか、最悪の場合BTOパソコンが突然強制終了してしまう場合があります。
そのため「CPUの熱は専用のパーツに伝えて冷却する」という事が基本となるため「CPUクーラー」をセットでつけることが一般的です。

シリコングリスは、この「熱を他のパーツへ伝える=熱伝導」というポイントで重要な役割となります。
CPUが持つ熱を「CPUクーラー」へ伝えやすくすることで冷却能力を効果的に機能させ、CPUが最大限の性能を発揮できるように手助けしているのです。

CPUやCPUクーラーがどれだけ優れた性能を持っていても、熱伝導を手助けするシリコングリスがなければ性能は落ちてしまいます。
BTOパソコンのCPUを交換するときなど、CPUの性能を最大限発揮したい場合はシリコングリスもしっかりとチェックしておくことが重要です。

メンテナンスをしないとどうなるのか?

シリコングリスは液体ですので、放置していると乾燥してしまいます。BTOパソコンなどをメンテナンスせずに長年放置していると、シリコングリスの熱伝導率が落ちてしまうため注意が必要です。

下の写真のように、ここまで乾燥していると、シリコングリスのCPUに対する効果が落ちてしまいます。また、シリコングリスの量が極端に少ない状態では、ますます熱伝導の効率が落ちてしまうのも事実です。

ここまで乾燥していると、シリコングリスのCPUに対する効果が落ちてしまいます。

全体の処理が重くなるなど、BTOパソコンの調子が悪くなったときはシリコングリスの様子をチェックしてみるのも1つのポイントです。

BTOパソコンで使うシリコングリス(CPUグリス)を選ぶときの注意点

シリコングリスという名前の商品は数多く存在し、中にはスプレータイプも存在します。しかし、スプレータイプなどのCPU向け以外のシリコングリスを利用するのはおすすめできません。

シリコングリスを選ぶときの注意点として、以下の二つのポイントが挙げられます。

  • CPU向けシリコングリスを使う
  • 必要なら絶縁性グリスを使う

CPU向けシリコングリスを選ぶ

CPU向けシリコングリスの多くは注射器型やチューブ型になっており、「CPUにシリコングリスを乗せる」というイメージが近いです。少しドロドロしているため、指やヘラでまんべんなく広げる必要があります。

スプレータイプなどのシリコングリスをCPUに使ってしまうと、マザーボードや周辺機器にまで飛び散ってしまうおそれも。そのままBTOパソコンの電源を入れるとショートしてしまい、内部のパーツがダメになってしまいます。

そのため、シリコングリスを選ぶときはCPU上部に塗りやすいかという点に目を向けることが重要です。商品によっては指サックやヘラがセットになっているため、合わせてチェックするとよいでしょう。

必要なら絶縁性グリスを検討する

シリコングリスには「導電性」・「絶縁性」の2種類が存在します。「導電性タイプ」のシリコングリスがマザーボード周辺に飛び散ってしまうと、BTOパソコンがショートして故障するおそれがあります。

「絶縁性タイプ」のシリコングリスを使えば、万が一のときにショートする可能性を減らすことができます。CPUシリコングリスを初めて使う場合は、「絶縁性グリス」を使うことも選択肢に入れましょう。

「絶縁性タイプ」を選択したとはいえ、どれだけ飛び散っても大丈夫というわけではありません。「絶縁性シリコングリス」や「非伝導性シリコングリス」といった製品でも、「できる限り回路などに付着しない」 という注意書きがされているタイプもあります。「絶縁性シリコングリス」を使うのはあくまで保険として考え、基本的にはCPUの上部に「丁寧に塗る」ことを心がけましょう。

シリコングリス(CPUグリス)の種類と選び方

シリコングリスは設置したCPUの上部に塗り、CPUクーラーとの接地面を大きく取るために利用されています。熱を効率的に伝えることでCPUの性能を間接的にアップしていることが特徴です。

そんなシリコングリスを選ぶ上でポイントとなるのが、熱を伝える効率のよさです。「熱伝導率」とも呼ばれます。シリコングリスを選ぶ場合は優れた「熱伝導率」を持つタイプを選ぶようにしましょう。

シリコングリスには大きく分けて以下の3種類が存在します。

  • シリコングリス
  • シルバーグリス
  • ダイヤモンドグリス

シリコングリス

もっともスタンダードなシリコングリスで、CPUグリスとして長く愛用されています。平均価格が安い一方、シリコングリスとしての熱伝導性能も控え目となっています。性能を求める場合は、シルバーやダイヤモンド配合のシリコングリスがおすすめだといえます。

シリコングリスという名称は潤滑油として他のツール名にも使われていることがあります。購入の際はCPU向けシリコングリスであるかどうかを確認しましょう。

シルバーグリス

シルバーグリスはシリコングリスに銀を配合してあり、金やアルミニウムなど他の性質よりも熱伝導に優れています。通常のシリコングリスよりも熱伝導性能に優れているため、より高い冷却性能を求める場合はシルバーグリスも選択肢となります。コストを抑えつつ熱伝導性に優れたシリコングリスをお探しの方におすすめです。

ダイヤモンドグリス

シリコングリスの中でもっともハイグレードのダイヤモンドグリスは、CPUに高負荷な3Dモデリングやゲームをプレイする方に最適です。
熱伝導率に優れていて、長持ちするといった特徴から幅広く活用することができます。

CPUクーラーも合わせて交換を検討する

冷却性能に不満が出てきた場合に、シリコングリス(CPUグリス)のメンテナンスとともに検討しておいた方が良いパーツの交換があります。
中でも、CPUクーラーまで交換してしまう事を検討するのも方法の一つです。

ケースサイズや他のパーツとの干渉などの兼ね合いもありますが、ファンが大きめのCPUクーラーの方が冷却性能が上がる、回転の音が少なくなる傾向があります。
BTOパソコンのシリコングリス(CPUグリス)を塗りなおす際には、一旦CPUクーラーは外すことになりますので、その際に状況を確認し、CPUクーラーの交換も検討してみると良いでしょう。

シリコングリス(CPUグリス)をBTOパソコンのCPUに塗るときの注意点

シリコングリスは簡単にCPUに塗ることができます。しかし、気を抜くと各パーツがだめになってしまう可能性もあるため、以下のポイントに注意しましょう。

  • 塗りすぎない
  • マザーボードに垂らさない
  • 古いシリコングリスはしっかりと拭き取る

塗りすぎない

熱伝導を求めるがあまりCPUに対してシリコングリスを塗りすぎてしまうケース。CPUクーラーを取り付けたときにシリコングリスが横から飛び出てしまう可能性があります。最悪の場合CPUの端子部分や周辺パーツに付着し、BTOパソコンが動かなくなってしまうなどもありえます。

何事もほどほどがベストなので、CPUクーラーを取り付けるときは、「グリスがサイドがはみ出していないか」要チェックです。

マザーボードに垂らさない

CPUにシリコングリスを塗ろうとする途中で、マザーボードに垂らしてしまうケースがあります。もし「導電性のシリコングリス」を使っていた場合、そのまま通電してしまうとマザーボードがショートしてしまう可能性が高いです。

「はじめてシリコングリスを使う」という場合は、CPUに塗る前に、どの程度のプッシュでグリスが出てくるのか感覚をつかんでおくことが重要です。

場合によってはBTOパソコンのパーツ全体が使えなくなってしまうため、CPU上部以外にシリコングリスを垂らさないよう最大限注意しましょう。

古いシリコングリスをしっかりと拭き取る

CPUの上部やクーラーについている古いグリスはしっかりと拭き取る必要があります。古くなり劣化したグリスの上から新しいシリコングリスを塗っても、効果的な熱伝導を期待することは難しくなります。

シリコングリスの劣化具合によっては非常に乾燥しているため、古い箇所を拭き取りにくい場合もあります。必要に応じてパソコン向けウェットティッシュなどの道具を準備しておきましょう。

BTOパソコンでのシリコングリス(CPUグリス)の使い方

それでは実際にシリコングリスを使う手順について解説します。

(1)BTOパソコンのケースを開ける

まずはBTOパソコンのケースを開ける手順として、必ずPC電源をオフにすることが重要です。通電したままケースの内部を触ってしまうと、パーツの故障の原因ともなります。

BTOパソコンをシャットダウンして、PC背面にある電源スイッチを切りましょう。(│→◯)
その後、背面についている電源ケーブルを引き抜き5分ほど放置 します。電源ケーブルを抜いた後に、BTOパソコンの起動ボタンを数回押すことでも放電が可能です。

BTOパソコンをシャットダウンして、PC背面にある電源スイッチを切りましょう。(│→◯)

放電せずにパーツに触れようとすると、BTOパソコン内部に残っていた電気でPCパーツが故障する可能性があるためご注意下さい。

その後、PCケースについている各種ケーブルを取り外してケースを開けましょう。この際、背面ケースはネジなどで止められていることも多いため、忘れずに取り外しておくことが重要です。

BTOパソコンの背面ケースはネジなどで止められていることも多いため、忘れずに取り外しておくことが重要です。

(2)マザーボードについているCPUクーラーを外す

CPUにシリコングリスを使うには、まず上部に取り付いているCPUクーラーを取り外す必要があります。CPUクーラーが取り付けられている形はタイプによって異なり、今回は四隅に留め具があるタイプです。

CPUクーラーが取り付けられている形はタイプによって異なり、今回は四隅に留め具があるタイプです。

矢印がついている方向へ回すと、CPUクーラーが取り外せます。

矢印がついている方向へ回すと、CPUクーラーが取り外せます。

CPUクーラーの取り外し方はタイプによって異なるため注意が必要です。場合によってはCPUクーラーについているヒートシンクがネジで固定されているため、固定箇所をしっかりと見極めましょう。

(3)CPUにシリコングリスを塗る

CPUクーラーを外すと、以前塗られたシリコングリスがCPUやCPUクーラーについたままになっています。このまま重ね塗りをしても熱伝導の効果が薄くなってしまうため、一度拭き取ることが重要です。拭き取りの際はマザーボードなど周辺のパーツについてしまわないよう、細心の注意を払いましょう。拭き取りにはパソコン機器向けのアルコールティッシュなどの利用をおすすめします。

CPUクーラーを外すと、以前塗られたシリコングリスがCPUやCPUクーラーについたままになっています。

拭き取りが完了したらCPU上部に新しいシリコングリスを垂らし、均等にならすようにヘラなどを使って薄く塗り広げます。

拭き取りが完了した状態。 CPU上部に新しいシリコングリスを垂らし、均等にならすようにヘラなどを使って薄く塗り広げます。

この際、CPUクーラーにシリコングリスを付ける必要はありません。

【塗るときのNG例】
表面がデコボコしていると気泡が入ってしまい、熱伝導効果が下がってしまう可能性があります。また、塗りすぎてしまうと熱伝導の効率が下がったり、CPUクーラーを重ねたときに周りにはみ出てしまったりすることもあります。クレープを焼くようなイメージで、中心から薄く全体にシリコングリスを塗るように心がけましょう。

【塗るときのNG例】 CPUにシリコングリスを塗るときは厚くデコボコしないよう注意しましょう。

(4)CPUにクーラーを取り付けて塗り替え終了

CPUへのシリコングリスの塗布が完了したら、あとはCPUクーラーを逆の手順で取り付けて終了です。ケースを閉じて各ケーブルを接続したら、パソコンが起動するかチェックしてみましょう。

まとめ

シリコングリスは、BTOパソコンの頭脳ともいえるCPUを陰で支える大切な存在です。
「最近BTOパソコンの調子が悪い」というときは、場合によってはシリコングリスが劣化しているせいかもしれません。

CPUの調子が悪いと感じたときにシリコングリスを塗り直すことで、冷却性能だけではなく、CPUの処理能力も上がり、パソコン全般の処理能力が回復する可能性もあります。
シリコングリスとはまた違った「熱伝導シート」というツールもありますので、興味がある方はそちらもチェックしてみてください。


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