ARGBとは?RGBとの違い・接続方法・選び方を解説

ケースファンやメモリなど、LEDで光るPCパーツを選ぶ際に必ず目にするのが「ARGB」「RGB」という表記です。この2つは名前は似ていますが、光り方・コネクター形状・電圧が異なる別の規格です。誤ったヘッダーへ接続すると故障につながるおそれがあるため、違いを確認してから接続することが大切です。

この記事では、はじめてPCを光らせたい方が、パーツ選びや接続で失敗しないように、ARGBとRGBの違い、パーツの選び方、接続方法、発光設定の基本を順番に解説します。

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この記事でわかること

  • ARGBとRGBの主な違いは、LEDの光らせ方です。ARGBはLEDを1つずつ個別に制御できるため、虹色のグラデーションを流す、ほかのパーツと発光を同期させるなど、細かな演出が可能です。一方、RGBはファン全体を同じ色で点灯・点滅させるなど、LED全体をまとめて制御できます。
  • グラデーションや動きのある発光を楽しみたいならARGB、単色でシンプルに光らせたいならRGBが向いています。迷ったら、マザーボードにARGBヘッダーがあるかを確認したうえで、ARGB対応を選ぶのがおすすめです。
  • ARGBとRGBは、マザーボード側のヘッダーのピン数が異なります。ARGBは3ピン、RGBは4ピンです。また、電圧もARGBは5V、RGBは12Vと異なります。誤接続は故障につながるため、ヘッダーへの接続前によく確認しましょう。
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光るパーツとは|自作PCでLEDが使われる理由

光るパーツとは、LED(発光ダイオード)を搭載し、ケース内部を彩ることができるPCパーツの総称です。ケースファン、メモリ、CPUクーラー、グラフィックボード、電源ユニットなど、さまざまなパーツにLEDライティング機能が搭載されるようになっています。

サイドパネルがガラス張りになったPCケースが増えたこともあり、内部の見た目にこだわる自作PC・ゲーミングPCユーザーを中心に人気が高まっています。単なる装飾としてだけでなく、稼働中のパーツを視覚的に把握しやすくなる、気分に合わせてPCの雰囲気を変えられるといった理由から取り入れる方も増えています。

パーツ 光り方の例
ケースファン ファンの外周やブレードがリング状に発光
メモリ ヒートシンク部分が発光
CPUクーラー(簡易水冷・空冷) ポンプ部やファンが発光
グラフィックボード ロゴやファン部分が発光
LEDテープ・ライザーケーブル ケース内の好きな位置に貼り付けて発光

これらの光るパーツを選ぶとき、必ず出てくるのが「ARGB」「RGB」という表記です。同じLEDパーツでも、この2つは電源の仕様や光らせ方の仕組みが異なります。次の章から、ARGBとRGBの違いを詳しく見ていきましょう。

ARGBとRGBとは|光り方の違い

ARGBとRGBは、どちらもPCパーツのLEDを制御する規格です。大きな違いは、LEDを個別に制御できるかどうかです。

RGBは、赤・緑・青のLEDの明るさを調整して色を作る方式で、パーツ全体(ファン1台分、ストリップ1本分)が同じ色で光ります。一方のARGB(Addressable RGB)は、LEDひとつひとつに小さな制御ICが内蔵されており、LEDごとに色やタイミングを変えられます。

規格 光らせ方 主な表現
ARGB LEDを1つずつ個別に制御 虹色のグラデーションを流す、ほかのパーツと発光を同期させるなど、細かな演出が可能
RGB 接続されたLEDをまとめて制御 ファン全体を同じ色で点灯・点滅させる、あらかじめ用意されたパターンを切り替えるなど

パーツ選びの前に確認したいこと

ARGB/RGBパーツを購入する前に、次の4点を確認します。

  • マザーボード:ARGBまたはRGBヘッダーがあるか、空きがあるかを確認します。
  • 光らせたいパーツ:ケースファンやCPUクーラーなどがARGB/RGBのどちらに対応しているかを確認します。
  • 制御ソフト:色や発光パターンを変更できるソフトを確認します。
  • ハブ・コントローラー:ヘッダーが足りない場合に必要です。接続数と電流上限も確認します。

パーツごとに確認するポイント

ARGB/RGBへの対応方法は、パーツによって異なります。購入前は次の点を確認しましょう。

パーツ 確認するポイント ソフトで操作する箇所
マザーボード ARGB(5V・3ピン)/RGB(12V・4ピン)のヘッダーがそれぞれ何個あるか、位置はどこか(基板の端や下部など)を製品仕様書で確認します。ヘッダー数が少ない場合は、後からハブ・コントローラーの追加が必要になることがあります。 接続したヘッダーごとに一覧表示され、そこから色・発光パターンを設定します。
メモリ 製品ページに「ARGB対応」「RGB対応」の記載があるか、ヒートシンク部分が発光するタイプかを確認します。ライティング機能のないメモリも多いため、光らせたい場合は対応モデルを選ぶ必要があります。 メモリのスロット位置ごとに項目が表示され、個別またはマザーボード側とまとめて設定します。
グラフィックボード ロゴやファン部分にライティング機能が搭載されているか、マザーボードの制御ソフトと同期できるかを確認します。同期に対応していない場合、グラフィックボードだけ別の操作が必要になることがあります。 グラフィックボード単体の項目として表示され、同期対応時はマザーボードと同じ操作画面から設定できます。
CPUクーラー・ケースファン 「回転を制御するPWMコネクター」と「発光を制御するARGB/RGBコネクター」が分かれている製品が多いため、両方の接続先を個別に確認します。片方だけ挿し忘れると、回転はするが光らない、といった状態になります。 接続したヘッダーやポートごとにファン単位で表示され、発光の設定は回転数の設定とは別の項目になります。

ARGB・RGBパーツの選び方

選び方は、どのように光らせたいかで考えると分かりやすいです。

目的 選び方の目安 確認したいもの
コストを抑え、単色で統一したい RGB対応パーツでも可 4ピン・12VのRGBヘッダー
グラデーションや動きのある発光を使いたい ARGB対応パーツ 3ピン・5VのARGBヘッダー
複数のパーツをまとめて光らせたい 同じ制御ソフトで扱いやすい構成 ヘッダー数、ハブ・コントローラー

迷ったらARGB対応がおすすめ:動きのある発光や細かな同期を使いたい場合は、ARGB対応のマザーボードとパーツを選ぶと構成を考えやすくなります。購入前に、手持ちのマザーボードにARGBヘッダーがあるかを確認しておきましょう。

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ARGB・RGBを安全に接続する方法

接続するときは、ピン数と電圧を確認してから作業します。

  1. ピン形状を確認ARGBは3ピン、RGBは4ピンです。
  2. 電圧を確認ARGBは5V、RGBは12Vです。
  3. 向きを合わせて接続無理に押し込まず、まっすぐ接続します。
  4. 発光を設定制御ソフトで色やパターンを設定します。

ステップ1:ピン形状を確認する

マザーボード側とパーツ側のコネクターを見比べます。ARGBは3ピン、RGBは4ピンです。マザーボードのヘッダーは、4本のピンが並んでいればRGB、4つ並ぶ位置のうち1本が欠けて3ピンになっていればARGBです。

メーカーによって名称が異なるため、名称だけで判断せず、次の表記もあわせて確認してください。

確認する場所 ARGBの表記例 RGBの表記例
製品ページのスペック表(ASUSの例) Addressable Gen 2 header AURA RGB header
基板のコネクター名(MSIの例) JARGB_V2(以前のモデルはJRAINBOW) JRGB
マニュアルのピン配置 +5V・Data・(ピンなし)・Ground +12V・G・R・B

「Gen 2」と付いていても、3ピン・5VのARGBヘッダーです。Gen2表記のないARGBパーツも接続できます。

メーカーの製品ページで確認する場合は、スペック表の「基板上インターフェース(Internal I/O Connectors)」などの欄を見ると、ヘッダーの有無と数を確認できます。

出典:

ステップ2:電圧を確認する

ARGBは5V、RGBは12Vです。ヘッダー付近の印字やマニュアルを確認し、パーツ側の対応電圧と一致していることを確認します。

ステップ3:向きを合わせて接続する

電源を切った状態で、欠けピンや切り欠きの向きを合わせて接続します。差し込みにくい場合は、向きを確認し直してください。

接続時の注意
5VのARGB機器を12VのRGBヘッダーへ接続しないでください。故障につながるおそれがあります。

ステップ4:制御ソフトで発光を設定する

点灯を確認できたら、対応する制御ソフトで色や発光パターンを設定します。複数パーツをそろえて光らせたい場合は、同期機能を使います。

制御ソフトで色・光り方を設定する

ARGB/RGBパーツの色や発光パターンは、主にマザーボードメーカーやパーツメーカーの制御ソフトで設定します。

メーカー 主な制御ソフト
ASUS Aura Sync
MSI Mystic Light
GIGABYTE GIGABYTE Control Center(RGB Fusion)
ASRock Polychrome RGB
Corsair iCUE

操作するときは、次の3点を順番に確認すると分かりやすいです。

  1. 対象を選ぶ設定したいファンやパーツを選びます。
  2. 光り方を選ぶ単色、点滅、グラデーションなどを選びます。
  3. 速度・明るさを調整必要に応じて変化速度や明るさを調整します。

画面名や設定項目はソフトのバージョンによって異なるため、詳しい操作方法は各メーカーの公式情報をご確認ください。

出典

接続・運用時の注意点とトラブル対処

接続後も、次の3点は確認しておきましょう。

  • 誤接続をしない:規格の合わない変換アダプターで無理に接続しないでください。5V用のARGB機器を12Vのヘッダーに接続すると、過電圧によりLEDやチップが破損するおそれがあります。どうしても変換したい場合は、パーツメーカーが公式に動作を保証している純正アダプターのみを使用してください。
  • 電流上限を守る:分岐する場合は、接続する機器の合計電流がヘッダーの上限を超えないようにします。上限はマザーボードやコントローラーの機種によって異なるため、製品の仕様や取扱説明書で確認してください。
  • ケーブルを整理する:ファンなどの可動部分にケーブルが触れないように固定します。

ハブや変換ケーブルを使う場合は、対応規格とメーカーの保証条件もあわせて確認してください。誤接続による故障は保証対象外となる場合があるため、心配な場合は購入前にメーカーへ確認することをおすすめします。

光らない・同期しないときの確認ポイント

接続したのに光らない、他のパーツと同期しないという場合は、次のポイントを順番に確認してみましょう。

  1. 接続先の確認ARGBは5V・3ピンへ、RGBは12V・4ピンへ接続されているか見直します。
  2. 発光用ケーブルの確認CPUクーラーやケースファンは、回転用(PWM)と発光用(ARGB/RGB)のケーブルが分かれている製品が多いです。回転はするのに光らない場合は、発光用のケーブルが挿さっているか確認します。
  3. 向きの確認コネクターの矢印マークや切り欠きの向きが合っているか確認します。
  4. 制御ソフトの対応状況マザーボード側の制御ソフトが該当パーツに対応しているか確認します。
  5. ハブ・コントローラーの電源経由している場合、SATA電源などが正しく接続されているか確認します。
  6. デイジーチェーンの接続複数パーツを数珠つなぎにしている場合、途中で接続が外れていないか確認します。

これらを確認しても解決しない場合は、パーツの初期不良やマザーボードとの相性の可能性もあります。購入店やメーカーのサポート窓口への相談をおすすめします。

まとめ

ARGBは、LEDを1つずつ個別に制御できる3ピン・5Vの規格です。一方、RGBは、接続されたLEDをまとめて制御する4ピン・12Vの規格です。グラデーションやパーツごとの細かな発光演出を楽しみたい場合はARGB、単色を中心としたシンプルな発光で十分な場合はRGBが選択肢になります。

パーツを選ぶ前に、まず手持ちのマザーボードがARGB/RGBのどちらに対応しているか、対応ヘッダーに空きがあるかを確認しましょう。接続時は、ピン数・電圧・向きの3点を、パーツとヘッダーの表記で照らし合わせることが重要です。複数のパーツをまとめて光らせる場合は、ヘッダー数や電流上限も確認し、必要に応じてハブやコントローラーを使用します。

光らない、ほかのパーツと同期しないといった場合は、まず接続先とコネクターの向きを確認し、その後に制御ソフトやハブ・コントローラーの接続状況を見直すと、原因を絞り込みやすくなります。

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よくある質問

  • Q1ARGBデバイスをRGBヘッダーに挿すことはできますか?
    通常は接続できません。ARGBは3ピン・5V、RGBは4ピン・12Vで規格が異なります。無理に接続しないでください。
  • Q2ARGBヘッダーとRGBヘッダーは同時に使えますか?
    はい。対応するヘッダーへ別々に接続すれば併用できます。ただし、ARGB機器とRGB機器を混在させると、制御ソフト上で発光パターンの統一感を出しにくい場合があります。
  • Q3マザーボードのARGBヘッダーが足りない場合、どうすればいいですか?
    ARGBハブや分岐ケーブルを使えます。ただし、ヘッダーの電流上限を超えないようにしてください。
  • Q4iCUEなど特定メーカーのソフトでないと制御できませんか?
    いいえ。どのソフトで制御するかは、パーツをどこにつなぐかで決まります。マザーボードのARGBヘッダーに直接つないだ場合は、マザーボードのBIOSや制御ソフトで設定します。たとえばCorsairのARGBパーツも、マザーボードのヘッダーに直接つなぐとiCUEでは制御できません。iCUEで制御したい場合は、Corsairのコントローラーを経由して接続します。
  • Q5BTOパソコンでもARGBのカスタマイズはできますか?
    対応パーツを選べるBTOパソコンもあります。購入時のカスタマイズ項目や、マザーボードのヘッダー構成を確認してください。

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