パソコンが動かないときに確認したい原因と解決方法

突然パソコンが動かない…そのときどうする?

「いつも通りに使おうとしたら、パソコンが動かない…」
そんな経験はありませんか?

急にパソコンが反応しなくなると、不安や焦りを感じてしまうものです。
電源が入らない、マウスや画面が動かない、途中でフリーズするなど、トラブルの原因はさまざまです。

しかし、すべてが故障というわけではなく、ちょっとした確認や操作だけで解決できることも少なくありません。
この記事では、「パソコンが動かない」ときにまず試してほしい基本的なチェック項目から、状況別の対処法、注意点までをわかりやすく解説します。
読み進めることで、トラブルの原因に自分で気づき、適切な対応が取れるようになることを目的としています。
ご自身のパソコンに起きている症状と照らし合わせながら、冷静に一つずつ確認していきましょう。

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    もくじ

パソコンが動かないとき、まず確認したい基本のチェック項目

パソコンが急に動かなくなると、多くの人が故障を疑ってしまいがちですが、まずは落ち着いて基本的なポイントを確認することが重要です。 特に以下のような物理的な要因は、見落とされやすいものの、トラブルの原因となることがよくあります。

まず最初に確認したいのは、電源が正しく供給されているかどうかです。 ノートパソコンの場合、ACアダプターがしっかりと本体に接続されているかを見直しましょう。 また、電源タップがOFFになっていないか、別のコンセントに差し替えて確認するのも効果的です。 内蔵バッテリーの残量がゼロになっていることもあるため、一定時間充電してから起動を試みてください。

デスクトップパソコンの場合は、電源ユニットのスイッチが入っているか、本体の背面にあるケーブルがしっかり接続されているかを確認することが必要です。 電源ボタンを押しても何の反応もないときは、コードが抜けかかっていたり、接触が不安定になっていたりすることがあります。

また、「パソコンが動かない」と思っていても、実は電源は入っていて画面だけが映らないという場合も少なくありません。 このようなときは、ディスプレイの明るさ設定や、外部ディスプレイへの出力切り替えが原因となっている可能性もあります。 キーボードの「Fn」キーと組み合わせて画面出力の切り替えをしてみたり、外部モニターを接続して映るかを試すことで、ディスプレイ側の問題かどうかを切り分けることができます。

このように、最初はハードウェアや電源まわりの状態をチェックすることで、比較的単純な原因を見つけられることも多く、不要な修理依頼を避けることにもつながります。

パソコンの電源が入らず動かない時に考えられる原因とは?

電源ボタンを押してもまったく反応がない場合、物理的または内部的なトラブルが発生している可能性が高いと考えられます。 こうしたときは、以下のような順序で確認を進めていくことが有効です。

まずは電源ケーブルやACアダプターの状態をチェックしましょう。 特にノートパソコンでは、ACアダプターのケーブルが劣化していたり、コネクタの差し込みが緩んでいたりすることで電力がうまく供給されていないことがあります。 他のパソコンや対応機器で動作するかどうかを試してみると、ACアダプター側の問題か本体側の問題かを切り分けることができます。

次に疑うべきはマザーボードや内部部品の不具合です。 デスクトップパソコンの場合、メモリやストレージ、電源ユニットなどが正しく装着されていなければ起動しません。 内部にアクセスできる知識がある方であれば、一度カバーを開けて配線や接続状況をチェックするのもひとつの方法です。 ただし、内部の確認や清掃にはリスクも伴うため、自信がない方はメーカーや専門業者への相談が安心です。

特に注意したいのは、雷や過電流などによる電源ユニットの破損です。 見た目では分かりにくいこともあるため、こうしたケースでは電源ユニットの交換が必要になることもあります。 万が一、電源を入れてもLEDランプが一切点灯しない、ファンも回らない、という状況であれば、内部パーツの損傷や深刻な基板の故障も視野に入れて対応する必要があります。

パソコンが急に動かなくなったときの対処方法

パソコンの電源は入っていても、突然動作が停止し、マウスやキーボードがまったく反応しなくなると、不安に感じる方も多いでしょう。 このようなフリーズ状態に陥ったときは、まずは慌てず、次のような手順で確認を進めてください。

最初に、マウスカーソルが動くかどうかを確認しましょう。 マウスが動けば、一部のアプリケーションだけが固まっている可能性があります。 その場合は「Ctrl + Shift + Esc」キーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動し、反応のないソフトを選択して「タスクの終了」を行うことで、動作が回復することもあります。

一方で、マウスもキーボードもまったく反応しない場合は、一時的なシステム停止が発生していると考えられます。 この場合は、電源ボタンを5秒以上長押ししてパソコンを強制終了し、数十秒待ってから再度電源を入れましょう。 この「放電」には、一時的なメモリエラーをリセットする効果があります。

加えて、周辺機器が原因で動作が止まることもあります。 たとえば、故障したUSBメモリや外付けHDDが接続されたままだと、パソコンがその機器を読み取ろうとしてフリーズすることがあります。 以下のような手順も効果的です。

  • 一度すべてのUSB機器を外し、パソコン本体だけで起動を試す
  • SDカードやDVDなどのメディアを取り出してから再起動する

こうした対応を一通り試すことで、原因がソフトウェアにあるのか、周辺機器にあるのかを判断するヒントになります。

パソコンのマウスが動かないときに試すべきこと

パソコンが動かないと感じたものの、実際にはマウスだけが反応していないということもあります。 このようなときは、入力デバイスに絞って原因を探ることが有効です。

まず、USBマウスをお使いの場合は、接続ポートを変更してみることから始めましょう。 接触不良やポート側の故障で認識されていない可能性があるため、別のUSBポートに差し替えて動作を確認します。 また、他のパソコンに接続して正常に動作するかどうかを確認することで、マウス本体の故障かどうかを切り分けられます。

ワイヤレスマウスの場合は、電池切れや電波干渉も原因となります。 電池を新しいものに交換し、USBレシーバーが正しく差し込まれているかを確認しましょう。 Bluetooth接続の場合は、接続の再設定や一時的なペアリング解除も有効です。

マウスの不調は操作不能に直結するため、まずは入力デバイス単体の問題かどうかを見極めることが、スムーズな対処につながります。

パソコンがフリーズして動かない場合の原因と対処

パソコンが急にフリーズする、つまり一切の操作ができなくなる状態は、システムリソースの逼迫やソフトウェアの競合などによって引き起こされることがあります。

主な原因のひとつはメモリ不足です。 複数のアプリケーションを同時に立ち上げていたり、動画編集など高負荷の作業を行っていると、システムが処理しきれず固まってしまうことがあります。 また、バックグラウンドでWindows Updateやウイルススキャンが走っている場合も、動作が一時的に停止することがあります。

このようなフリーズが起きた際は、「Ctrl + Shift + Esc」キーで「タスクマネージャー」を開き、CPUやメモリの使用率をチェックしてみましょう。 特定のプロセスが異常な負荷をかけている場合は、それを選択して「タスクの終了」を行うことで回復することもあります。

頻繁にフリーズが発生する場合は、メモリの増設や不要なソフトの削除など、パソコンの環境改善も視野に入れた対応が必要になります。

ソフトウェアの不具合でパソコンが動かないときの対応策

特定のソフトウェアを起動した瞬間にパソコンが動かなくなることがあります。 これは、アプリケーションの不具合や互換性の問題が関係していることが多いです。

直前に新しいソフトをインストールした覚えがある場合は、そのソフトをアンインストールしてみましょう。 Windowsでは「スタートを右クリック」→「設定」→「アプリ」の項目から該当ソフトを削除できます。

また、パソコンをセーフモードで起動することも有効です。 セーフモードでは必要最低限のドライバーとソフトウェアのみが読み込まれるため、不具合の原因となるソフトが起動されずに済みます。 セーフモードに入るには、起動中に「F8」キーや「Shift」キーを押しながら起動するなど、PCの機種に応じた操作が必要です。 このようなソフトウェア由来の問題は、放置すると頻繁なフリーズや再起動の原因となるため、早めの対処が大切です。

ウイルス感染が原因でパソコンが動かなくなることも

突然パソコンの動作が極端に遅くなったり、予期しないタイミングで停止したりする場合は、ウイルスやマルウェアの感染が関係していることもあります。 たとえば、身に覚えのないアプリが勝手に起動している、ポップアップが頻繁に表示される、という症状が見られるときは、感染の可能性が高まります。 こうしたときは、セキュリティソフトを使ってフルスキャンを実行しましょう。

もしセキュリティソフトが入っていない、あるいは動作しない場合は、セーフモードで起動してからウイルス駆除ツールを使うことで、感染リスクを抑えつつ問題を解消することができます。 また、不正アクセスによる個人情報の漏洩リスクもあるため、感染の疑いがあるときはネットワークから切断して対応するのが基本です。

ノートパソコンが動かないときに見直したいポイント

ノートパソコンはコンパクトな構造ゆえに、熱やバッテリーの問題に敏感です。 特に長時間使用していると、内部温度が上昇し、パソコンが動作を停止することがあります。

内部の温度が上がりすぎると、CPUやGPUを保護するために自動でシャットダウンされる仕組みが働きます。 冷却ファンにホコリが溜まっている、または排気口がふさがれていると、排熱がうまくいかず動作に支障をきたします。 定期的に底面の通気口を掃除したり、冷却パッドを利用したりすることで熱対策が可能です。

また、ノートパソコンに内蔵されたバッテリーが劣化している場合、充電されているように見えても電源供給が安定しないことがあります。 ACアダプターを外した状態で電源が入らない場合、バッテリーの交換を検討する必要があるかもしれません。 熱やバッテリー周りの不具合は見落とされがちですが、ノートパソコン特有の原因として意識しておくことが重要です。

パソコンが動かないときに修理前にできること

パソコンがまったく動かなくなったとき、すぐに修理に出すのではなく、いくつかの自己診断と初期対応を行っておくと、手間や費用を抑えられる可能性があります。

まずは、Windowsに搭載されている「トラブルシューティング」機能を試してみましょう。
「スタートを右クリック」→「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」に進むと、ネットワークやハードウェアの診断が自動で行えます。

また、メーカーのサポートに問い合わせる前には、パソコンの型番、症状、試した対応方法などをメモしておくと、やり取りがスムーズになります。 最後に、修理前に注意すべきこととして、重要なデータのバックアップが挙げられます。 完全に動かなくなる前に、外付けHDDやクラウドにデータを退避させることができれば、修理後のトラブルを防ぐことができます。

パソコンが動かないときは落ち着いて原因を見極めよう

パソコンが動かないと感じたときこそ、落ち着いて原因をひとつずつ確認することが大切です。 電源やマウス、ソフトウェアの不具合など、問題の多くはユーザー自身で対処できる可能性があります。

本記事で紹介したチェック項目や対処法を参考にしながら、ご自身の状況に合った方法を試してみてください。 それでも改善しない場合は、無理をせずメーカーや専門サポートへ相談することをおすすめします。

「パソコンが動かない」という困りごとに対し、この記事が冷静な対応の一助となれば幸いです。 まずは基本的な確認から、今できることを始めてみましょう。

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